緊張感溢れる チェス映画
私はチェスは、一応ルールを知っているだけ。強いとか弱いとかのレベルでは全然ありません。
息子が小学生の頃、一緒に夫に習いましたがあっという間に息子の常勝状態になってしまいました。
それを言うなら、運の関わらないどのゲームも同じ。
オセロもチェッカーも、もちろん将棋も。囲碁は知らないけれど、五目並べでも。
( カードやダイスを使う、運の関わるゲームなら ・・・ それもちょっと怪しいかも。麻雀だけが最後の砦。 )
一方、娘はどれもこれもからきしダメ。私よりだめ。向き不向きってあるわよね。
『 ボビー・フィッシャーを探して 』
1993米
監督 スティーヴン・ザイリアン
製作 シドニー・ポラック
出演 マックス・ポメランツ ジョー・マンティーニャ ジョアン・アレン ベン・キングズレー ローレンス・フィッシュバーン
スポーツライター、フレッド・ウェイツキンが実子ジョシュの少年期を描いた実話物語。
7歳の少年ジョシュはチェスに天才的な才能を見せ、全米の少年少女トーナメントを次々に制覇する。
息子の才能を信じ育てようとする父親、普通の子供として育てたい母親、公園のストリートチェスの名手、コーチとなるかつての世界チャンピオン、
現れるライバル。そして敗北。
父母の言い争いや苦しいプレッシャーの中でジョシュは、失踪した天才プレイヤー、ボビー・フィッシャーを思う。
ついに世界大会でライバルと対戦したジョシュは・・・・・。
ミステリアスなボビー・フィッシャーの伝説と、スリリングな試合展開。
勝つ快感と負ける苦悩にビリビリと共感してしまい、最高の快感です。
しかし、共感しながらも、人間の “ 他に勝ちたい ” という思いは一体何なのか、と考えずにいられません。
キングズレー、フィッシュバーンら脇役もとてもいいです。
お勧めの一本です。
『 愛のエチュード 』
2000英米
原作 ウラディミール・ナボコフ 『 ディフェンス 』
監督 マルレーン・ゴリス
出演 ジョン・タトゥーロ エミリー・ワトソン
1929年、世界チェス選手権大会が開催される伊コモ湖畔のリゾート地で、天才チェスプレイヤー、ルージンとロシア人女性ナターリアは出会い恋に落ちる。
ルージンは決勝まで勝ち進むが、かつてルージンを見放した師ヴァレンチノフが現れたことで、精神状態は不安定になってゆき、自殺する。
葬儀の後、ナターリアはチェスの攻防策を記したルージンのメモを見つけ、そのメモを手に、保留になっていた決勝戦に挑む。
不幸な生い立ち、不安定な精神状態の中で、チェスだけに生きてきた天才の心が切ないです。
ラブ・ストーリーとしては、ルージンとナターリアが惹かれあうのも短絡的だし、ルージンを陥れようとするあたり悪者があまりにも悪者で不自然といえば不自然。でも、それを補って余りあるほど、チェスシーンに緊張感があり、魅せます。
ルージンが頭の中で策を練るシーンなどもわくわくします。
エミリー・ワトソンは知的で毅然としていて美しいです。タトゥーロはあの風貌ですから、変人ぶりが堂に入っていて、チェスにのめり込む姿にも
鬼気迫るものがあります。
チェス映画ではありませんが、チェスシーンが印象的なものに
『 9デイズ BAD COMPANY 』
( 2002米/ 監督 ジョエル・シューマッカー / 出演 アンソニー・ホプキンス クリス・ロック )
があります。
冒頭、クリス・ロックがストリート・チェスしているシーンはスピード感があり、クリスがいい加減なヤクザ者であっても非常に知的であることを暗示するのに効果的でした。

