かすみ草 の原っぱ

 かすみ草 の原っぱ

心の茂み



 高熱と 大量の汗と

 喘ぎと 涙とで

 私の内の 悪いものを洗い流してください


 火の中の銀が 精錬されるように

 私を溶かし 悪いものから離してください


 きよめてください

 輝きを与えてください


 私の心は 平安です

 熱の床に伏せていても

 主がこれを益としてくださることを

 知っていますから





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 『居場所』       2005.7.13

 しんどい時には
 しんどいことを 聴いてもらえる

 元気な時には
 落ち着いた心で
 しんどい人の話に 耳を傾けられる

 素敵な仲間
 素敵な空間
 素敵な時間

 これが後から 効いてくる
 時間が経つほど 効いてくる

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 『今更、ごめん』      2004.7.29

 強がっても
 突っ張っても
 ほんとうは 誰かに頼りたかった
       誰かに助けてもらいたかった
 プライドを 城壁とし
 ことばを 槍とする

 誰か 止めて
 誰か わかって

 口から出ないことばが
 涙となって とめどなく流れ落ちる

 城壁の中には
 何もなかったことすら
 気づかなかった
 何をいったい守っていたのか

 ごめん
 あなたを傷つけていた
 14年経った今
 謝っても いい?

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『こんなわたし』        2004.4.3

失敗して 落ち込んでも
怒って わめいても
くよくよして 泣いても

ふと
わたしに
目を向けてくれる人に 気づく
微笑みかけてくれる人に 気づく

こんなわたしにも

朝日は照らし
風は頬をなで
鳥は歌う

こんなわたしでも
生かされている



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 『とき』                  2003.11.02

  窓に映る雲の
  流れゆくを見て
  まさに今
  時の流れを感ず

  雲の流れについてゆけね
  我の
  焦りも映る


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 『再び 100円の後悔』   2003.10.31

  夏が終り
  風が心地よくなり
  行事がたくさんあって
  充実の秋

  スポーツ
  芸術
  文化
  食欲
  夜長

  そしてふと気がつくと
  また 100円の後悔 また    注*100円菓子を一気に平らげて
                    気分が悪くなって後悔すること
  思考が飛び跳ね
  迷子になっているよう
  あるいは
  帰るところを
  見失っているらしいことにも
  気づいていないのか

  帰るところがわかっているつもりで
  それが幻想だったり
  虚像だったりしていないか


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『共倒れ』                2003.8.27 

  小さな事からの
  不和

  お互いが
  辛さを味わった

  いつか過ぎ去り
  一見 平和を取り戻したよう


  双方が
  真実の前に立って
  義を求めていけたら

  その辛さが
  双方にとって
  益とならしめるように

  共倒れにならないように


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『この日』                2003.7.26

  いちにち いちにち
  指折り数えて
  近づく その日

  数える指が
  後一本になったとき
  24時間が
  永遠に続くよう

  そして
  この日


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『漂流』                   2003.6.10

  漂うままに
  過ぎる毎日

  時には
  碇を下ろして
  自分の場所を確かめ
  北極星の位置を確かめ
  周りの景色を見てみよう

  じっくりと

  わたしが行くべき方位は
  どちらなのか
  わたしが目指すものは
  確かなものか

  時には
  動きを止めて


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『涙と清め』                   2003.6.5
  悔しくて 泣いた
  悲しくて 泣いた
  情けなくて 泣いた
  腹が立って 泣いた
  理不尽さに 泣いた

  泣いて
    泣いて
      泣いて

  すっきりした
    と思っていた

  十何年もたって
  あるとき突然
  それが自分勝手な涙だったと
  気づかされたとき
  再び涙がこぼれた

  今度は本当に すっきりした
  涙にわたしは 清められた


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『空のかなたで』              2003.5.26

  自分の住む世界の
  全体が見晴らせると
  かえって自分の居場所がわからなくなり
  迷ってしまいそう

  瞳 心を見開いて
  目指すところを
  見極めたい


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『心の森』                  2003.5.21
  心の奥深く 森があった
  ひっそりと 人知れず

  ある日
  生い茂った木々の隙間から
  木漏れ日が射し
  長い間暗闇に包まれていた
  土を照らし出した

  少しずつ 木漏れ日は増えていき
  大地が現れてきた

  少しずつ 少しずつ
  そこに熟していたものが
  長い間暗闇にあったものが
  あらわになって
  光に照らされ
  清められていく

  そこに 種が落ち
  小さな小さな
  芽が出て来た

  熟した大地と
  照らされた光

  光に照らされ
  大きくなる予感


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『心の輪』                 2003.5.14
  水面に広がる
  波紋のように
  お互いを打ち消さずに
  干渉しあって

  私のところから広がり
  あなたのところから広がり

  一つの水面で

  どんどん広がれ
  いつまでも広がれ

  開放的であれ
  永遠なれ


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『握りこぶし』             2003.4.9

  こぶしをあけて
  両手を挙げて
  降参できたら
  どんなに楽なことか
  それでも
  しがみつく
  苦しみ


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『立ち往生』               2003.3.28

  まっすぐ歩いてきたはずなのに
  立ち止まってみるとどこに来たのかわからない
  どこに行くのかわからない

  ここはどこ
  どう行けばいいの
  どちらの足から踏み出せばいいのかもわからない

  遠くに光がさす
  あるときはあちらから
  あるときはこちらから

  そっちに行けばいいのね
  でも足元が見えない

  ここはどこ
  どちらに行けばいいの

  困り果ててずっと立ち止まっている


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『年明けて』      2003.1.24

  年明けて
  すべてのことに
  やる気うせ
  来年度なんて
  後は野となれ


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『愛』            2002.12.28

  愛って何?
  どういうこと?
  どうすること?

  考えても考えても
  メビウスの輪

  同じところをぐるぐる回るだけ


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『恵みの雨』         2002.12.8

  雨よ
  乾いた大地を
  潤したまえ

  生き物に
  命を吹き込みたまえ

  私の心を
  満たしたまえ


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『誘い 二首』               2002.8.28

  誘うより 誘われるほうが 楽だけど
  誘われぬ寂しさ 誘って紛らす


  誘ったが 予定が合わず断られ
  迷惑だったか 落ち込むわたし


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『まえ うしろ』              2002.7.28

  ずっと前を向いて
  歩き続けてきて
  少し 疲れた

  今は ちょっと立ち止まって
  来た道を 振り返ってみたい

  先の分かれ道で
  こちらに来たけれど
  これでよかったのか
  戻ってみたい

  これ以上 頑張り続けなくても
  いいかしら
  たまには 休憩しても
  いいかしら

  今は 新しい一歩を
  前に向って 踏み出すのが
  こ・わ・い・・・
  さらに自分を 追い詰めそうで


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『青空』                 2002.6.29

  梅雨の合間
  久しぶりの青空

  ライトグレーがかった青が
  とってもまぶしい
  目を開けていられないほど

  心の薄雲も
  いつかは晴れ間が
  のぞくのでしょうか


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『誰のため』               2002.6.1

  こどものため
  じぶんのため

  子供のために 自分は我慢
  自分のために 子供が我慢

  両方のためって
  ないのかな


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『大切なもの』              2002.5.27

  本当に大切なものって
  目の前から 見えなくなったときに
  ほんとうにわかるのかもしれない


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『ふと・・・』              2002.5.25

  気になるひとがいる
  わずらわしさと
  気にかけるひとがいる
  しあわせ 

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