日々のあぶく?

日々のあぶく?

December 9, 2006
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カテゴリ:
"嘘"をテーマにしたアンソロジー。

優しい嘘、可愛らしい嘘、切ない嘘、いろいろな思いが折り重なった一冊。

おはよう・西加奈子
出会った日から家に入りびたりになった朝子。
一緒に住んでいても「お帰り」も言わず、ほとんど実家にも帰らず、連絡もしなかった朝子。
「フィンガーボールとお姫様とこじき」(こじきがフィンガーボールの水を間違って飲んだとき、恥をかかせぬようお姫様もそれに倣った話)を嫌い、「間違っていた時はすぐ言って」と言った朝子。
息詰まったりすることもあったが、彼女にプロポーズした時、彼女の抱えていた苦悩を知る。

この世のすべての不幸から・豊島ミホ
整形した母が産んだ妹は醜女だった。

真希に「可愛い」といい続けた惣。大学進学のため、妹との別れの日が近づいていた。

フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン・竹内真
懇意にしている老人から月の土地をもらったという少年・ソラくんと出会った転校生のシズカ。
転校ですぐ別れるも、折節に触れてソラと再会する。

木漏れ陽色の酒・光原百合
寿命でない限り、病を直す事ができるが、それを飲むと一番大切な人(存在)を忘れてしまうという果実・"マノミ(魔の実)"を育てる初音。
彼女のもとを訪れた夫婦。病を持った妻が無くす記憶とは―

ダイヤモンドリリー・佐藤真由美
母の親友・美帆子さんの彼が彼女と別れようとしているのを知りながらも、彼女に彼は「ダイヤモンドをプレゼントしてくれると言っていた」と嘘を付いてしまった少年の話。

あの空の向こうに・三崎亜記
戦争後、大国に占領され、傀儡政権の指導者「偉大なるk」による独裁により、戦争はなかった事になっていた。

爆弾の後遺症がある自分に変わらずプロポーズをしてくれる彼に分かりきった嘘で断る私。
いつか、この世界に救いがくる事を、希望を胸に抱いていた。
だが、現実は―

二重三重の嘘、独特の世界観が抜きん出ている。

やさしい本音・中島たい子

自分ではないキャラクターで百貨店を冷やかした私。
要領が悪い彼と本音を隠すのが上手な私。
すれちがいながらも再びやり直そうと思う。

象の回廊・中上紀
世界を放浪するように旅する中で出会った美咲とTとケイ。
お互い美術を志していた美咲とケイはそれからも連絡を取り合う。
Tにそれぞれほのかに思いを寄せていた二人だった。

きっとね。・井上荒野
母親の看病の為故郷に帰った誠一。
彼の居ぬ間に店にきた客・トオルと浮気する勝夫。

やさしいうそ・華恵
母親の友人・京子に英語を習う出(いずる)。
綺麗に着飾り、成功者のように振舞う京子だったのだが―





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Last updated  December 9, 2006 10:00:44 PM


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