日々のあぶく?

日々のあぶく?

October 29, 2007
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デビュー作の文庫版→「 塩の街
加筆修正されてハードカバー版にリニューアルされてました。

文庫版の本編(修正あり)
+「その後」などが描かれた番外編4編

どこが違うかはあとがきにも書いてありますが、Scene-6、7が合わさり、
戦闘機による爆撃シーンはごっそりカットされてました。
そのシーンのイメージが残ってるのに、どこにもなかったので記憶違いかとビックリしたが、あとがきを読んで納得。
その他にも文庫版出版当時の"大人の事情"により、色々変更した所が今回作者の納得いく形にもどされたりしたらしい。

~大人すぎた遼一の年齢(今回は元に戻され25,6歳)が、文庫版ではもっと若かったり、
~1歳だけでもと、文庫版の真奈の年齢が若くされてたり、(今回18歳、文庫版は17歳)
~検閲対策というか、引っ掛る団体に配慮した単語変換など(これはハードカバーでもそのまま)
やはり、書きたいものをただそのまま書くのが作家ではない
というか、皆が好き勝手にに書けるわけではないのだなぁと感じられた。
「図書館戦争」シリーズではないけれど、自主規制という名の検閲前夜はもう訪れているのかもと作者が感じたことがありのままに伝えられているのは何だか嬉しかった。

―debriefing―旅の始まり
身近に塩害の被害を受けた人がいないこともあり、気軽に取材旅行に出ようと(家出した)中学生のノブオ(将来の夢はルポライター)は
ヒッチハイクで関西へ赴任する途中の秋葉と真奈の車に拾われる。
可愛い真奈に惹かれるも、彼の自分本位の思いは真奈を怖がらせ、秋庭の逆鱗に触れる?

塩の部屋に居た真奈が塩害に侵されないか心配な秋庭は、

秋庭と真奈のそれぞれの想いを知ったノブオは、彼らと別れ、本当にルポライターとなって彼らの事を本に記そうと決意する。

年下のノブオをフォローする真奈に秋庭がやきもちを焼いたりと彼らの距離はずいぶん縮まっているようだ。

―briefing― 世界が変わる前と後
本編でも味を出している野坂夫婦の馴れ初め編
クジラの彼
間違って買った缶コーヒーをもらったことがきっかけで、
野坂正三曹に昇級試験の勉強を見てもらうことになった関口由美。
それが正の口実だったと分かっても、絶妙な距離感を持つ彼と付きあうことに。
居心地良すぎて結婚に踏み出せなかった由美だが、塩害が始まり、周囲の隊員が欠け始め、
もし自分が塩害になっても一緒にいたいのは"家族"だと気付き―

ラストに描かれる「その後」では、秋庭に張り倒された後であろう入り江の姿あり。

―debriefing―浅き夢みし
科研の身分を偽造し、立川駐屯地の司令として暗躍していた入江の今の身分は"陸上自衛隊立川駐屯地臨時司令"。
そんな彼が誘拐された!?
相手は塩害に罹っているというお嬢様・樹里と彼女の命令に忠実な柏木。
塩害(の感染経路)を調べるため、囚人を実験体として使うよう指示していた入江。
インサイダー取引で逮捕されたが、服役後は戻ってくるはずの父が被験者となり死亡、
彼女が身を寄せていた祖父も塩害で死亡。その恨み、復讐を兼ね、彼に塩害を治せと迫る。

保護者が居なくなり、使用人もどんどんいなくなる中、柏木も離れていってしまうと不安だった樹里は、塩害にかかっていると嘘をつき、彼を引きとめようとしていた。
それに気付いた入江は"彼らしい対処"の仕方で、彼女を撃破―しつつも、柏木との仲を取り持ったとも言う?

金持ちの息子で、優秀だったことから跡取りと有望視され、
好きだった人さえ不自由な身(強制結婚)にさせられてしまった入江の最後の恋心が思い出される回でもある。

―debriefing―旅の終わり
塩害から2年が経過。国内の結晶処理は完了。
大阪から百里の駐屯地に移動となった秋庭の横には真奈が。

真奈の両親の形見の本を秋庭の家の墓に入れることになるも、
すれ違い続けた秋庭の父と再会したことから、真奈との中もこじれる。
だが、それぞれの思いが伝わり、大団円。
百里の駐屯地で、妊娠中の真奈が秋庭から手渡されたのは"ノブオ"が書いた本だった―

どこまでも甘い話である。





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Last updated  October 30, 2007 12:41:13 AM


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