☆地球の青☆

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2009.06.20
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カテゴリ: ◆宝石解説
■■ オパール ■■


オパールは二酸化珪素(シリカ)と水が混ざり合って固まった非結晶質の鉱物です。
二酸化珪素は、お菓子の乾燥剤やタンスの除湿剤として使われいてる白い粉です。

シリカを豊富含んだ火山灰や堆積岩のある砂漠地帯で冬場の豪雨によって、
地下水脈の水位が上昇しシリカが溶かされ、岩石中のひび割れや層の間に流れ込みます。
そして夏場の乾燥で地下水脈の水位が下がりシリカの堆積物が岩石中に残ります。
この過程が長い年月のサイクルで繰り返されることによりオパール層が形成されます。
天然のオパールは1cm形成されるのに約500万年の年月がかかるといわれています。

オパールはシリカの小さな粒子がプリズムと同じ働きをして不思議な色を発しています。

粒子がきれいに整然と並んでいる場合、外から入ってきた光がきれいに反射して、
鮮やかな色を作り出します。
粒子の大きさや並びが不規則だと色々な反射光が混ざり合い白くなってしまいます。

オパールの魅力は何といってもその不思議な色合いです。
そしてどの石にも個性があり同じ色の石は滅多に存在しません。 
また見る角度や照明の種類によって色合いが変化します。
これを遊色効果(プレイオブカラー)と呼びます。 

ブラックオパールの価値の基準は地色・遊色の色・遊色のパターン・カラットで決まります。
地色はより濃い黒で曇りが無いほど評価が高くなります。

遊色の色は鮮やかなものほど価値は高く、色により価値に違いが現れます。
最も評価の高い赤からオレンジ、イエロー、緑、青、紺、紫の順とされています。

赤色の石はつぶが大きく形成に長い歳月が必要で採れにくく貴重で、
紫色の石はつぶが小さく一番多く採れるので価値が低くなります。
3genshoku.jpg
オパールの色の原理はプリズムと同じなので光スペクトルと同じ配列順になります。
赤色を発する大きな粒はそれ以下の緑や青を発する可能性が有りますが、
青色を発する小さな粒がそれ以上の赤や黄色を発することはできません。

集まって形成されていれば紫色しか発しません。
また、評価の低い色でも色の組み合わせや国により価値が変わってきます。
アメリカでは青緑の遊色が好まれています。

次に遊色効果の出方による違いがあげられます。
石のほんの一部分にのみ遊色が出るものよりは全体にわたって色の変化のあるもの、
色の種類が豊富なものほど高価値とされます。
また、特定の角度からのみ遊色が現れ真正面から見た状態で遊色が見えないものは
評価が下がります。

カラット(重さ)についても単純には評価できません。
何故ならブラックオパールは母岩を残して研磨されてひとつの宝石になっているからです。
重くしようと思えば母岩を多く残せばいくらでも重くできます。
なので重さよりも表面積の広さ・オパール層の厚さを重視します。
また、石の表面に母岩が露出していないかも重要になります。

オパールの主な産出国はオーストラリアとメキシコです。
メキシコで採掘されるオパールはメキシコオパールと呼ばれ透明な石が多いようです。
オーストラリアで採れるオパールは大きく3種類(ホワイト、ブラック、ボルダー)に
分けて呼ばれることが多いようです。
近年エチオピアやスーダンでも産出されています。
エチオピアやスーダンのオパールは水を吸収すると透明度が変わるハイドロフェーンと
呼ばれるタイプのオパールが多いようです。

s_P1050561.JPG
◆メキシコオパール
赤~オレンジ味のある透明なオパールで、無色透明の物は別名『ウォーターオパール』と呼ばれます。炎のようなオレンジレッド色の物は『ファイヤーオパール』とも呼ばれます。


◆ホワイトオパール
石自体のベースカラー(地色)が白く、オーストラリアの広い地域から採掘されます。
大きな塊として採れるため採掘量が最も多く一般に流通しているオパールの大半を占めます。


◆ボルダーオパール
オーストラリア北東部クイーンズランド州で採掘されるオパールです。
ボルダー(岩)と呼ばれる赤茶色の鉄鉱石の塊の隙間につくられます。
オパール層が非常に薄いため鉄鉱石を残して研磨されるので、
別名で母岩(ぼがん)オパールとも呼ばれます。
石の表面に母岩が出ている場合も多い。
ブラックオパールの産出量の激減に伴い代わりに評価が上がってきています。

P1060338.JPGP1060253.JPG
◆ブラックオパール
ライトニングリッジ周辺の約20Km四方の場所でのみ産出されます。
黒い母岩が付いた状態で磨かれることがほとんどです。
一般的なブラックオパールの定義は
『地色が黒またはグレーなどの暗色で遊色効果を持つオパール』
で裏に黒い母岩が付いているかどうかは関係ありません。
地色が暗いため遊色効果が鮮明に現れる事と産出量が極めて少ないなどの理由で、
オパールの中で一番評価が高くなります。
最近ではライトニングリッジで取れたオパールは地色に関係なく、
ブラックオパールとして販売されているケースもあります。
(但し鑑別を取った場合、鑑別書にブラックオパールと記載されるかは不明)
オーストラリアではボディトーンにより9段階の判定があり、売買の目安とされています。
opal color.jpg

遊色効果を持つオパールをプレシャスオパール、
遊色がほとんど無いオパールをコモンオパールと呼び分けもします。
また、オパールは天然石を研磨しただけのソリッドオパールと、
加工品の物があり注意が必要です。

◆タブレットオパール
ホワイトオパールの裏に黒いプラスチック(またはオニキス)などを接着剤で張り合わせて、
ブラックオパールに似せて作られた加工品。

◆トリプレットオパール
薄くスライスされたホワイトオパールを透明なプラスチック(またはガラス)と
黒いプラスチック(またはオニキス)で挟み接着剤で貼り合わせた加工品。


◆モザイクオパール
うすくスライスしたタイル状のオパールを並べて貼りあわせて一つの石のようにした加工品。

ソリッドオパールと加工品オパールの価値には雲泥の差が有ります。
真横からみてオパール層と母岩の境目が綺麗でくっきりシャープな場合は注意です。

タブレットオパール


この他に、京都(京セラ)オパール、ギルソンオパールなど、
人工で作られたオパールも存在します。





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最終更新日  2011.09.24 08:32:41
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