☆地球の青☆

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2009.06.20
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カテゴリ: ◆宝石解説
■■アレキサンドライト■■



6月の誕生石といえば一般的に真珠とムーンストーンですが、アレキサンドライトも6月の誕生石です。また、日本で5大宝石といえば、ダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルド・真珠ですが、これは日本が良質な真珠の産地だからで、アメリカでは真珠の代わりにアレキサンドライトが入ります。(オーストラリアではオパールが入ります)

鉱物名:クリソベリル(金緑石) BeAl2O4
宝石名:アレキサンドライト
硬度:8.5(ダイヤ、ルビー・サファイヤに次ぐ硬さ)
比重:3.73
屈折率:1.746~1.755

ストーン効果
・二面性を持つという双子座の守護石で、迷いの多い双子座の心を安定させます。

・昼と夜とで石の色に変化があるように、昼は幸運や成功を導き、
 夜は官能的な愛を呼び込みます。
・邪悪なものや悪霊から身を守る力があるとされています。
 古くは、神経系統や、牌臓、膵臓を強化したい時に用いられ、
 体の免疫力を高める効果もあるといわれています。
・青の癒しの力と赤の現実のパワーの力を合わせもちます。

宝石言葉 高貴・情熱・秘めた想い

1830年、ロシア帝国ウラル山脈のエメラルド鉱山で発見されました。この鉱石は不思議なことに、 昼間に見たときは緑色だったはずなのに、持ち帰り夜ローソクの光の下で見てみると、赤色に変わっていたのです。「これは神のいたずらに違いない。」と鉱夫たちの間で大騒ぎになりました。そして、これは大変な石だという事で、当時のロシア帝国皇帝ニコライ1世に献上される事になりました。その日4月29日は皇太子アレキサンドル二世の12歳の誕生日だったため、この非常に珍しい宝石にアレキサンドライトという名前がつけられました。

太陽光線の下では青みのかかったグリーンの石が、白熱電球下では赤ワインのような赤紫色に見事に変色するのが特徴で、初めてこの宝石の色の変化を目にする人は誰もがその神秘的な色変わりに感動を覚えるといわれます。
アレキサンドライトのこの見事なまでの色変わりは含有される酸化クロムの影響によるものです。エメラルドの緑やルビーの赤も、この酸化クロムの影響により特定の光スペクトル成分が吸収され、吸収されなかった残りの光スペクトル成分が反射して緑色や赤色に見えます。
3genshoku.jpg
アレキサンドライトは緑と赤の中間に位置する黄色スペクトルを吸収するクロムを保持している宝石で、石が反射する光に緑色と赤色スペクトルの両方が平均的に存在しているために、青緑色系スペクトルの強い太陽光の下では暗青緑色になり、赤色系スペクトルの強い白熱電灯の下では暗赤紫色に変化します。



アレキサンドライトが貴重だとされるのはこのハッキリとした色の変化によるものです。アレキサンドライト自体は他の貴石と比較しても特段美しい宝石であるとはいえません。その美しさのために貴重とされるのではなく、その色の変化の著しさにこそ価値があり、その希少性と相まって非常に貴重なものとされているのです。
したがって、アレキサンドライトを購入する際は色の変化のハッキリとしているものを選ぶことが大切です。石の形や、内包物、傷の具合等もむろん重要ですが、何よりも色変わりこそがアレキサンドライトがその価値を認められるための全てであるともいえるので、色変わりの良いアレキサンドライトを手にしたならばそれは大変貴重な宝石を手にしたといって相違ありません。

現在のアレキサンドライトの有名な産地はブラジルのミナスジェライス州とスリランカのラトナプラ地区です。一般的にスリランカ産のものよりブラジル産の方が昼光での緑色に強い青味が入り美しく人工光でも劇的にパープル色に変わりますので高品質だとされています。

ロシア産アレキサンドライトは緑色とパープル色の変色のバランスが良く非常に上品で美しくブラジル産をもしのぐ最高品質とされています。しかし、残念なことに元々大きな宝石質原石が産出しない上に殆ど採り尽くされてしまったという事で今ではかなり入手が困難になってしまい非常に高価です。





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最終更新日  2011.08.17 13:36:15
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