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⑮鍵破り「基本手口」の撃退法



<緊急防犯マニュアル>


----鍵破り「基本手口」の撃退法----



家の中に侵入されたり、路上で襲われたりする悪質な犯罪が急増し、身の回りの安全は自分たちの手で守らなければならない社会に変わってきた。

春から一人暮らしを始める若者や、小学校、幼稚園に通い始める子供たちの安全も心配だ。
家庭や個人はどんな対策を取れるのだろう。

それぞれの専門家に聞いた最新の防犯マニュアルを紹介する。

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「入りにくい」工夫を


一つのドアに二つの鍵をつける「ワンドア・ツーロック」も防犯効果が大きい



ワンドア・ツーロックの例


東京の鍵取り付け業者は今年一月、横浜市内のマンションが一度に六部屋荒らされたと聞き、がく然とした。
昨年秋、マンションのすべての部屋の鍵を自分で取り換えたばかりだった。

業者は「ピッキング」を防ぐために新しい型の鍵に交換、さらに「カム送り」を防ぐ工事もした。
しかし「サムターン回し」という新手の鍵破りに対応する部品は、品不足のため取り付けを見送った。

被害にあった六部屋はいずれも「サムターン回し」で破られていた。
「一つの手口の対策を怠れば、防犯対策は完全ではないと思い知らされました」と業者は悔やむ。

鍵破りは、犯罪者と鍵メーカーのいたちごっこが続いている。
現在は基本的な手口が三つ知られており、防犯器具などが市販されている。

-----鍵破りの主な手口-----


ピッキング
耳かきのような工具を鍵穴に入れて開ける。
数十秒で開けられることもある。

カム送り
鍵穴を囲んでいる金属の外枠を浮かすなどして、隙間から特殊な道具を入れ、開ける。

サムターン回し
鍵穴近くにドリルで小さな穴を貫通させ、棒のような工具を突っ込み、ドアの内側にある鍵のつまみ(サムターン)を回して開ける。




日本ロック工業会などによると、ピッキングは「ディスクシリンダー」と呼ばれる従来型の鍵が標的になっている。




約七千万個が出荷されており、古い鍵にこのタイプが多いが、素人が自分で判別するのは難しいという。

ピッキングに強いと認定されたCP-C錠は49種類あり、交換にかかる費用は1~2万円程度。



CP-C認定規定(要約)


正式名称:優良住宅用開きとびら錠等の型式認定 C-PC認定制度

★認定の前提:住宅の開き扉で使用し、マスター等の装置が付随していない、既存錠との交換用のシリンダー
 (マスター装置が付いた場合、認定品以外として扱われます)

★耐ピッキング:試験員3名が各3個の試験体に対し各3回、計27回のテストを行い、各5分以上耐えること。

★鍵違い数:6つ以上のタンブラーを内蔵し、実用鍵違い5000通り以上であること。
(実用鍵違いとは、理論鍵違い数より実際には使用しないまたは出来ない鍵山並びを排除したものです)

★耐久性能:10万回の鍵抜き挿し検査で異常が認められないもの。
(1回=鍵を挿す・回して掛ける・抜く・再度挿す・回して開ける・抜く)

★その他:施工法や安全性等に著しい問題がないこと

☆認定の有効期限:3年(更新届がない場合は、除外となります)
(例:シリンダー自体の破壊、鍵山の不正読み取り等、5分以内でのピッキング以外での解錠法がある。)

☆申請書内容
申請書類に次の内容を記載。①住所、氏名(法人、個人でも可) ②シリンダー名称、型式 ③製造工場名、所在地

☆添付書類
①構造、原料などシリンダー内容に関するもの ②製造、検査法など、製品の均一性を明らかにする事項 ③その他

☆提出資料
①鍵違いを示す資料 ②鍵溝、ウォード形状を示す資料 ③試験体とするシリンダー6個

平成14年4月30日現在


「カム送り」の手口は警察庁が昨年9月に公表した。
これまで販売された外枠の浮く鍵のうち約9百万個が被害に遭う可能性がある。

-----市販器具で補強-----


ドアとの間に隙間ができないよう金属リングを挟み込むのが解決策の一つ。
専用の金属リングはホームセンターなどで3百円~千円で販売されている。

「サムターン回し」を防ぐには、開けられた穴からドアの内側に挿入された工具が鍵のつまみ(サムターン)に触れないよう、つまみを囲むようにプラスチック製のカバー(4百円程度)を付ける方法がある。

また、つまみの形を工具で回しにくいものに交換する方法(千円~七千円)などもある。

ただし最近は、手動ドリルで鍵穴を壊したり、着火器具をドアの内側に差し込んで防護器具を焼くなどの手口も出現している。

専門家は「現在市販されている防犯器具が完全だとは言い切れないが、侵入犯は入りやすい所から狙うから、設置する効果はある」と指摘する。

鍵の設置費用は、鍵の種類や取り付け業者によってまちまち。
鍵の取り付け業者などで作る日本ロックセキュリティ協同組合理事の鈴木祥夫さんは「複数の店に見積もりをしてもらった方が良いでしょう」とアドバイスしている。

◆防犯機器や鍵メーカーについては、全国防犯協会連合会や日本ロック工業会のホームページが参考になる。

全国防犯協会連合会


日本ロック工業会



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