2.15




2.15

几帳面にカメラアングルにかかる私を 注視する キム・ジウン監督。

そして寸暇を惜しんで、シナリオを精読し、撮影のイメージをつかもうとする私。

いつも日常のように思われる監督と俳優の このような作業たちが

一場面一場面に対する、纎細な感じを作って行く基礎だと思います。

時には百の言葉より

お互いの眼つきと行動と言いぐさと、顔をしかめる表情一つでも

お互いが望むことを、身体で感じるようになることこそ

監督と俳優だけが一緒にすることができて、一緒にしなければならない、絶対的な呼吸。

今は、その呼吸のぴりぴりする瞬間が 懐かしくて、我慢できない。

だから私は'映画'というやつを 捨てることができないのです。



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「Spring is coming...」「 B.H Diary」 2.15

いつのまにか、ずいぶん気候が穏やかになったようだ。

朝晩の気温が、肩をすくめて歩かないといけないほど
冷たくないのを感じるからだ。

これから封切りを控えて、いたずらに気忙しくなる。

ポスターを撮影して,編集見本をよく見て、インタビューを準備する一連の過程が

映画撮影をする現場と同じくらい、緊張してただ熱心でいたいと思うばかりだ。

また一つの山を超える準備をするこのごろ。

そのどんな時より、甘い春の日の香りが切実なのは なぜだろう?

過ぎ去った、長くて大変だったがぴりっとした 冬の撮影現場と同じくらい

春の封切り準備で、心が急かされる。


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