meiのあったかほ~む

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癲癇症状について


参考に成ればと思います。
5普段は至って元気でいたずら、甘ったれ。。。なんだけどね。。。


<以下;院長先生より>
癲癇様発作は、癲癇と癲癇類似発作に分類され、癲癇は要薬です。
癲癇類似発作は、様子を2,3日見て、発作が起らなければ投薬をしません。
薬物依存性の発作を真性癲癇と言います。
経験上、2000頭に5~10頭みられると思われますが、その原因は脳の解剖学的な器質的な異常によるもの(先天性の形態異常、傷、腫瘍、
等)、脳の代謝障害(原因は多種にわたるので、不明)に分けられます。
これらの類症鑑別は、困難で、CTやMRIで発見できる解剖学的な異常は検出できますが、その他の原因は確定できません。
また、原因がわかっても対処方法は同じなので、私は麻酔をかけ、リスクがあり、多額のコストを要するCTやMRIの検査の紹介をこの症例では好みません。
ちなみに、発作の対症療法で、使用する薬は、私のばあい、第一選択薬
をフェノバルビタール2~3mg/kg1日2回、第二選択薬をセルシン(ホリゾン)0.5~1mg/kg1日2回、第三選択薬はマイソリンという薬で、薬用量は動物によります。
発作が起るようであれば、お薬が必要です。確かに、これらの薬は、肝臓に負担をかけます。しかし、必要があって使用するわけで、それらのリスクは血液のALT,AST,GGT,TBIL,ALKPで十分に監視できます。
発作で最も恐いのは、重積発作と言って、発作のインパルスが継続して起ることにより、心肺機能が停止することです。次に、おそろしいのは、発作による大脳皮質の不可逆的ダメージによる失明や意識鈍磨です。これは、人でバイクの事故の後、軽傷にもかかわらず、失明をしたり、記憶を喪失したりする現象と同じです。
発作は3つのカテゴリーにわかれます。
(1)前発作:大発作の2分~数時間まえにおこる前兆で、あまえる、落ち着きがない、いらだつ、挙動不審、などが挙げられます。これらは、発見できないケースが多いのです。
(2)大発作(いわゆる飼い主さんが言う発作です。):短くて数秒、長くて2,3分、体中を痙攣させ、意識がなく、涎をながしたり、尿をもらしたり、口をガクガクさせたりする見るも恐ろしい発作です。
(3)後発作:大発作のあとおこる20分~数時間のボーッとした症状です。
以上の理由から、よく相談した上で、獣医師が必要とするのであれば投薬は行った方が宜しいかと思います。

こっち
発作が起きてしまったら

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