子どもと本 



6月24日の日記より
  児童文学講演会『子どもと本』に行って来ました。
  講師の方は「こどものとも」編集長の作田真知子さん。
  ペーパーブックとして、毎月発行されている
  こどものともが出来るまでのいろいろなエピソードを
  興味深く聞かせていただきました。

  『 きょうのおべんとうなんだろな
  岸田衿子 /山脇百合子(福音館書店)
  画像は こちら

  絵本の魅力でもある≪ページをめくる≫という楽しさを伝えるために
  考えられた絵本だそうです。
  動物たちのおべんとう・・・。
  何かな?とあける期待とあけたときの喜びが伝わってきます。
  ぬいぐるみのような動物ではなく、
  山脇さんは動物園で何度も動物をスケッチされ
  より本物に近い動物を描かれたそうです。
  最後のページにはみんなのおべんとうが大集合してます。

  他にも、シリーズで

どこでおひるねしようかな

みんなみーつけた

  みんなみーつけた


  があります。


カニツンツン

 『 カニツンツン
  金関寿夫 /元永定正 (福音館書店)

  不思議な言葉がいっぱい!
  これは、言葉のコラージュ
  いろんな言葉が合わさっているそうです。
  例えば、アイヌの言葉、インディアンの種族の名前・・・
  発行当初は、「わけがわからない」という意見が圧倒的。
  「わけがわからなくても子どもに読んであげてください」と伝えたそうです。
  読む親はわけがわからないけど、読んでもらった子どもは喜んだ絵本。
  絵を描いた本永さんは日本を代表するモダンアートを描かれる方。
  抽象画の絵でもこんなに楽しめる絵本を作った第一人者だそうです。


月 人 石
  『 月 人 石
  乾千恵 /谷川俊太郎 /川島 敏生(福音館書店)

  乾さんの書を見て文字が生きていると思ったそう。
  漢字を覚えるためでなく、文字と友達になってほしい・・
  そんな想いから生まれた本。
  文字に合う写真は?
  13枚の写真のために、写真家の川島さんは4000枚も撮ったそうです。


  『 ちょっとだけ
  瀧村有子/鈴木永子  こどものとも2005.4月号(福音館書店)

  妹が生まれたお姉ちゃんの気持ち。
  あくまでも子どもの視点で描かれている作品。
  ちょっと、感動・・してしまった。
  お姉ちゃんの気持ちが良く伝わってくる絵がとってもいいです。
  二人目が生まれて、上の子が気になるけど
  赤ちゃんに手がかかってしまっているお母さんに読んでもらいたいな。
  画像は こちら


  そして最後に
こどもだからこそ、言葉も絵も最高の物を
  といった姿勢に大きな拍手を贈りたいとこころから思いました。

  一冊一冊たくさんの願いや想いが込められて発行されているんですね。
  これからも、たくさんの人に読みつがれていってほしいと思います。
  私もまだまだ知らない話がいっぱい。
  読み続けていきたいです。






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