☆K★B★L☆~蛇蠍~☆

☆K★B★L☆~蛇蠍~☆

愛しさの代償・・(1)(2)

    ◆◇愛しさの代償・・◇◆ ◆ 冴南 ◆
*
「うわぁ~~!!あぁ・・・!」

外は晴天!気持ちよく睡眠をむさぼっている光一の耳に届く、
親友長瀬の絶叫!!
なんやねん、うっさいなぁ~朝からテンション高すぎやで…
今何時や?
久々に遊びに来て2人で飲み明かしてたら、いつの間にか寝て
たみたいやな・・長瀬の部屋泊まるのは久々・・あっヤバイ…昨日
剛に電話すんの忘れてたな~などと思いながら、すっかり目が
覚めた光一は声のする方へ向かっていた。

「お前、なにしてんねん?朝っぱらから…」

えぇ~天気やな~まぶし~い…しゃがんでる長瀬に目を向けず
光一は空を見上げながら話し掛けた。

「あぁ~!!だって見てよ!ツヨさんに虫が~!!」

…はぁ?剛に虫!?エェ度胸しとるやんけ、どこのどいつや!
と振り返って見ようとしたら更に続けて長瀬の嘆き声。

「あぁ~!!光さんにも虫が~!!」

…はぁ?虫?!どこに?・・って言うか光さんって?なんやそれ?
聴きなれない呼び方に怪訝な顔になりながら長瀬のほうを
向いて唖然とした。

「・・おい・・」

「あぁ~光一、おはよう!あっ、見てよこれ・・」

にっこり笑顔で挨拶した後、また長瀬の顔が沈む。

「それ・・お前・・虫って・・」

「こっち綺麗に咲いてるだろ?こっちがツヨさんねっ!で、
こっちが光さん!こっちはやっと花が咲きそうなんだけど、
今見たらさ、両方に何か虫が付いてるんだよ!・・」

「ツヨさん・・光さんって・・お前…なんやそれ!?」

「えっ?あぁ~名前ね!何となくね、ついつい二つ一緒に
手に入れたから・・丁度いいかなぁ~と思って!」

「丁度いいって、勝手に人の名前使うな!」

「いいじゃん、その方が愛着持てて・・まっ、綺麗に育った
ら、ツヨさんの実も光さんもオレが美味しく頂いちゃう
けどね!」

「・・絶対変えろ!」

「えぇ~」

「えぇ~やないわ!気色悪いわ!」

光一とやり取りしながらも、長瀬のその手は、ツヨさん
や光さん事、ミニトマトに付いてる虫を丁寧に捕っていた。

そうあの時、長瀬の方は目覚めと共に、毎日の日課とも
なっているベランダに足が向き、今日も元気にしてるか
なぁ~♪
・・と鼻歌まじりに先日手に入れたミニトマトの苗を見たら。
可愛い可愛い苗に虫が付いてて、あの絶叫となったのだった。

-- 続く -- 2003/04/24 


…多分ねOo。。( ̄¬ ̄*)!
いや~アホっすね~♪でもこれで、今日色んな話が浮んでし
まったのさ!
ちなみに長瀬くんがトマト好きかどうかも知らないしね(^^ゞ
誰かに育てさせるならと考えたら長ちゃんが一番に浮んだんだよ。
だってね続いて何故か、相葉ちゃんだったけど…相葉ちゃんじゃ、
上のような事にはならないからなぁ~。

*
* ★【愛しさの代償(2)】…っていっても続いてる感じじゃないけどね。
今日は剛さんサイドからって感じでね!
しかもまた寝てる光一さんから始まってるし(^^ゞ
でも全然、朝が違うねぇ~♪…って事で、始まり~~♪
*
*
◆◇--愛しさの代償(2)--◇◆
*
*
「えぇ天気やね~光ちゃん?」

遮光カーテンを開けて、未だにベッドで惰眠をむさぼる光一に
話し掛ける。
傍に光一がいる事が嬉しくて仕方ない剛は、まだ目覚めない光
一の唇に軽く指先で触れる。

「王子やなくて眠り姫やで~ふふふっ・・起きてや・・光ちゃん!」

「・・・・んっ…」

眩しそうに眉を顰めながらも声のする方を見て微笑む。

「なに・・寝込み襲ってんねん?」

「ふふふっ・・おはよう!光ちゃん今日は昼からやったよね・・?」

「う~ん…そうだったかな?…あぁ!」

「・・なに?」

「悪い、帰るわ・・」

「えぇっ、だってまだ8時やよ?・・何で…?」

「ホント悪い!忘れてた…ヤバ~っ」

バタバタとホントに慌てて、帰り支度をする光一の傍で剛は顔を
顰める。
さっきまでの嬉しさや笑顔が消え沈む。

最近、光ちゃんの様子がおかしい・・。

今日だって、ちゃんと光ちゃんのマネージャーさんに聞いたから
午前中の仕事はないはずやのに…。

なんやの?起きて直ぐ帰るって!!

ちょっと待てや!説明せな通さへんで!

…って感じにドアにもたれて剛は通せんぼして、ちょっと上目遣
いで睨んだ。

目の前で光一はちょっと困った顔で苦笑して、チュッって唇に軽
くキスしてニッコリ王子スマイル!

そんなんでも誤魔化されそうだったけど、離れがたくてぎゅっと
抱き付いたらぎゅっと抱きしめられて再び深く口付けられた。

「…ごめんな・・じゃ~また後でな~剛!」

パタンと閉まる玄関の音を聞きながら、ちょっと寂しさが募る。

「光ちゃんのアホ・・・」

愛しい人に悪態を付くご主人様の寂しさを敏感に感じてか、近く
に寄って来た可愛い愛犬を剛は抱きしめた。

「暇になってもうたやん…ケンちゃん散歩でも行くか・・」

--------------- 続く ----2003/04/25 ----------

いぇ~い!(^-^*)/珍しく早く続くが続いた私!おめでとう!
めっちゃ普通やけど・・多分、次当たりやばいかな~σ(^_^;)
それにしても恥かしい…いちよう続いてるんだけど毎回場所
変わって切れてるからなぁ・・Σ( ̄口 ̄||)
う~ん光ちゃん朝からどこに行ったんでしょうね?
いや・・お前が言うな!って話ですけど…行き当たりばったりに
その日に考えてるからね~。
ちょっと自分追い込まんとなかなか書かないからなぁ~テーマが欲しい所だよ。
*
*        (2005/09/10) *


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: