こころ豊かに生きる

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2012年05月29日
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カテゴリ: ペット

ミニチュアダックスのクーちゃん死去する

クーは4年前の4月、きんちゃんの散歩中に夫が見つけて保護した犬だ

被毛はボロボロ、フケだらけ。おまけに全盲。不安なのか一晩中鳴いていた

ご飯も食べなかった。 コミュニケーションが全くとれない

大変なこを拾ってしまった・・・と思った

でも、可愛い顔をしていた。 鼻を撫でてやるとそれなりに嬉しそうだ

ソロソロとしか歩けないので、トイレも散歩も庭

時々リビングで粗相をやらかしてくれる。 こたつを出せば、嬉しそうにもぐっていく

Dr. 曰く 「多分、クッシング症候群を持っている」

随分 検査と治療を勧められたが、私達は自然死を望んだ

きんちゃんも心臓が悪い。 猫のゴローは尿石症で療法食。 猫のららこさんも高齢だ

そして何より、大学に行こうとしている息子がいる

経済的にも、 拾ったわんこの治療はとても無理だ

始めたら止める訳にはいかない

「この子は自然に任せます」  それが私達のいつもの答えだった

賛否あるだろうが、 保護して面倒みるだけで精一杯だったのだ

昨年末 あたりから、 運動量が極端に減った。というより歩かなくなった

「老化は足からくる」・・・だ。

トイレを済ますとその場で座り込んでしまう

それでもお尻をつついて、なんとか歩かせていたのだが・・・

あれは今年の1月16日

右前足から、血の混じった膿が大量に出ていた。 表皮はすでに壊死をおこしていて

結果、10円玉大のズル剥け状態となってしまった

その日から、クーと私達の闘いの日々が始まったのだ

初め の一週間は、壊死組織を除く為の薬を使うため、 毎日ガーゼ交換

壊死組織がきれいにとれたら、保湿の為の軟膏を使う。 これは2~3日起き

持病のせいか、治りは非常に遅く、一週間に1ミリ程度しか皮膚が再生されていない

半年はかかる事を覚悟した

2月 を過ぎ3月に入る頃には、多少 傷は小さくなったように感じた

が、その矢先

今度は背中に2箇所の穴があいており、 やはり膿が・・・

毛も抜け落ちていたので、私達はてっきり 猫のチビ太が舐めたのだと思った

何故なら、チビ太はよくクーのゲージ内に入り残飯や水を拝借してたから

仕方がないので、自転車カゴ用ネットを2個つなげて、ゲージに蓋をした

幸い 傷は小さかったので こちらは2週間で良くなった

前足 に包帯をするようになったクーは歩けなくなり、寝たきり状態となった

そして懸念していた事態に。

前足は常に圧迫されている為、肘の関節部分が 遂に床ずれの様にただれてしまった

なるべく体位変換をしてはいたのだが

圧迫と、水をこぼして湿った状態が続いた事が原因と思われる

クーは右前足全体に 包帯を巻かれる羽目になってしまった

ベッド

これはなかなか上手くいった。 サイズが丁度いい

小さい毛布は丸めて、体位変換用のクッションにした

背中に当てたり、ご飯の時は 胸の下にあてがうと、顔が下がるので食べやすそうだった

また、オシッコでお腹の方まで濡れてしまうので、オムツにしていたのだが

高くつくので、安い生理用ナプキンとオムツを組み合わせてやってみた

ほとんど動けないので、尻尾用の穴から ウンチだけころんと出て好都合だった

ゲージ内で世話をするので、お尻拭きに手が届かない事が多く

それは ワイヤーハンガーでホルダーを作り、引っ掛ける事で対処できた

大変だったのはウォーターノズルの位置

体位変換をする度に、ノズルの位置を合わせないといけない

見えないため、いつでも鼻先にノズルがないと 飲めないのだ

しかし、仰向けにした時はその格好のままでも水を飲ませてやれたので

このウォーターノズルは 便利に使えた

こうして 試行錯誤しながら、犬の介護をしていった

クー はよく寝た。 ほとんど一日中寝ていたのだが

何故か、昼夜逆転していた

昼間に起こして世話をしようが、ご飯の時間をどんなに調整しようが サッパリ

必ずと言っていいほど、夜中3時頃鳴いて何かを要求する

それは、水だったり、オムツだったり、ウンチだったり・・・

理由が解らない事のほうが多かった。   でもそんな時は

お腹のマッサージをして便を出させると、嘘のようにスーっと寝ていく。。。

食欲だけは残っていたので、動けない身体では お腹が張って気持ち悪かったかな?

しかし  これが毎晩となると、さすがにキツイ

特に夫は 朝がはやいので 仕事に支障が出ないかと心配になった

そこで、お薬を使う事にした

犬用の睡眠薬はないので、てんかん用の抗けいれん薬を使った

徐々に生活レベルが低下して、よく眠ることを期待して使用するそうだ

だが、クーには無駄だった

何時に飲ませても やっぱり深夜に起きるのだ

フゥ~ これにはまいったね

もしかすると、 脳腫瘍とか認知症を発症していたかもしれない

亡くなる 2週間くらい前

あんなに食欲旺盛だったのに、だんだん残すようになっていった

固形は食べにくいだろうと 生タイプにしてみたり

流動食のようにしてみたりしたが、 一切受け付けなくなった

命をつないでいたのは 水だけだった

腕のただれは 更に広がり、 新たな膿の袋もできていて

つぶれると 皮は剥けてしまって・・・もう最悪!

正直 なところ、何度 「もう死んでくれないかな」と思った事か。。。

その度に 頭を振って打ち消す。 傲慢な自分が嫌になる

思えばクーを拾った事自体、ずっと後悔してきた気がする 

その度に この子が家に来た理由を考えた。  その答えはまだ見つからないが

ペットを飼うことは 命を預かることなんだ・・・ということだけは実感した

私達の4倍以上のスピードで老いていく子たち

癒しもいっぱいもらうが、 人としてどうあるべきかも すっごく考えされられている

クー の身体は 日に日に痩せていき、手足にも力が入らなくなった

それでも時々 「クゥ~」と力なく鳴く

ウォーターノズルで水をやると、少しだけ飲む

そんな状態でも、呼吸は驚くほど 穏やかで、 オシッコもちゃんと出て

3日に一度くらい ウンチも出ていた

「あー、早く楽にしてあげたいなぁ」と思いつつも

毎日 お腹の動きで息を観察し 「よし、今日も生きてる」と確認できると

なんか ほっとした

そんな 日々も とうとう終止符をうつ時がきた

2012年5月3日、朝 

いつものように息をしているか確認しようとすると、夫が

「クーちゃん、死んだよ」って

よく頑張ったね

いっぱい痛い思いさせちゃてごめんね

ちゃんとした治療を受けさせてあげられなくて、ごめんね

こんな体験をさせてくれたクーちゃんに、感謝します

荼毘に付す前、ピンクのガーベラを添えられたクーちゃんは

やっぱり可愛らしかった。。。






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最終更新日  2012年05月31日 18時07分54秒 コメント(4) | コメントを書く


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