快風身体均整院

快風身体均整院

施術の流れ



「肩こり」を例として、施術の流れを見てみましょう。

(1)初めて来院された場合、まずお客様の現在の「肩こり」と「歪み」がどうつながっているのかを、均整法独特の 12方向 ​からの視点をもとにして判別します。

たとえば立った姿勢では上体が右に傾いていたり、右肩が下がっていたり、仰向けに寝た姿勢では、右の上腹部(肝臓のある位置)を軽く押さえると張りや痛みがあったりします。

これらのことから、この方の場合の肩こりは肝臓から来ていて、上記の12種類で言うと「‘左右型’の人がなりやすい肩こり」と言えるでしょう。

実際にチェックする箇所は臓器ひとつにつき10ヶ所以上あり、それらを組み合わせながら肝臓、腎臓、膵臓、胃、腸、子宮といった内臓別の疲れからのもの、また、長期間の姿勢や動きの偏りが原因しているもの、さらには昔の事故などの衝撃が体にとどまって自律神経に影響しているもの、というように細かく判別していきます。

チェック方法のひとつとして、下図にある、首の後ろの2ヶ所に指を当てることで、神経ネットワークを通じてその点にのぼってきている、その方の不調箇所の情報を指先から集めることができます。

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(2)そこで施術のポイントは肝臓調整ということになるのですが、仰向けの状態で押さえると張りや痛みがあるのですから、いきなりお腹からの施術は無理です。

まずはうつ伏せに寝ていただき、背中にある、脊髄神経反射点(体内の不調が神経経由で体表に現れる点。鍼灸でいう‘ツボ’とも重なる部分があります)で肝臓に関係する点を使い、肝臓を背中側から間接的に、ある程度ゆるめておきます。

(3)それをしておくと、さっきまで張っていたり痛かったりした右上腹部にさわれるようになりますから、そのまま直接調整(手のひらによる、ゆるやかな振動圧)で、肝臓の緊張を解除しきってしまいます。

軽いものであれば、ここまでで施術はほぼ終わりです。

あっけなく感じるかもしれませんが、肝臓に関連した上図の「迷走神経」経由で、硬くなっていた首すじから肩周辺の筋肉は、肝臓の緊張が解除されると同時にもとのようにやわらかくなっていき、 骨格もそれにつれてもとの位置に帰ります から、他の部位にいろいろと手を入れなくてもよく、時間もかからないのです。

(そのため均整法はクイックマッサージや足ツボサロンのように規定時間内の気持ちよさだけを期待される方には不向きと言えますのでご了承下さい。)

ただしそれにはコツがあり、単に肝臓だけを調整しても、全身の変化は出にくいのです。

均整では肝臓調整がそのまま全身調整になるように、上記の神経ネットワークを通してよい刺激が不調箇所に伝わっていく手の角度や力の入れ具合を、常に微調整しながら行っていきます。

(4)肝臓疲れが長年に渡っている方の場合、ネットワーク上の筋肉それぞれが肝臓の疲れとは独立してかたまってしまい、背骨の歪みにまでつながっている場合がありますから、そのときには(3)の後、個別の筋肉調整でほどいていきます。

こちらの誘導に合わせてお客様ご自身に力を込めたり抜いたりしていただいたり、手足を動かしていただいたりすることで、固まっていた筋肉が簡単にほどけてゆきますから痛くなく、長時間ギューギューと刺激を入れることもないので、自宅に戻ってから辛くなるということもございません。

以上の流れにより、肝臓疲れを解消することで、肩こりを発生させていた直接の土台はなくなりました。さらに、右方向に崩れていた全身のバランス(単に硬いところをかたっぱしからゆるめていくのではなく、常に全身のバランスを視野に入れながらの施術が均整法の特徴でもあります)も回復しましたから、あとは施術中に浮かび上がってきた肝臓疲れの要因(「食」に関するものが多いです。あとは「睡眠」「運動」など。この方の場合なら「肝臓に負担をかけなければよい」ということがはっきりしているので、漠然とあれもだめこれもだめ、ではなく「夜更かし・寝不足の解消」「サプリやプロティンの摂り過ぎを控える」「寝る直前に物を食べない」など、具体的でピンポイントなアドバイスを差し上げることができます。)を、改善に向けてできる範囲で心がけていただき、それが足りないときや、無理をしてしまったときに肝臓調整を受けることで補っていただければ、その後も肝臓に疲れを溜めずに済みますから、肩こりは起こりにくくなっていきます。

体に固着した歪みがその逆の順序をたどってほどけていく過程は結果的に大変気持ちのよいものですが、マッサージやリフレクソロジーとはまたひと味違った気持ちよさであり、1日も早く整体の必要でない体になっていただくことを目指します。

肩こりを例にあげましたが、他の症状の場合の施術例など、ご質問がございましたら、お電話か メール にてお問い合わせ下さい。

その際、現在の症状以外に便通や血圧など体調で気のついたことや、過去の症歴、受傷歴、手術歴なども教えて下さると、食事や生活習慣など、来院しなくても改善に向かう方法をアドバイスできるかもしれませんので、思い出せる範囲でお知らせ下さい。

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