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薩摩七十七万石

薩摩七十七万石.JPG
これは、 さつま無双 の「薩摩七十七万石」です。

以前にも書きましたが、さつま無双は不思議な会社です。
「さつま無双」のような超大量生産商品を作るかと思うと、手作り風の商品、もぐらとか、いろいろとギルドの製品も販売してます。

この「薩摩七十七万石」は、さつま無双のようなナショナルブランドと、ギルド製品の中間ぐらいの位置づけでしょうか。

裏ラベルの能書きです。
現在の鹿児島県全域と宮崎県の南西部を領有し、また沖縄県の大部分をも服属した「薩摩藩」。
加賀藩に次ぐ大藩であったこの雄藩は、西郷隆盛や大久保利通など数多くの義に熱き士を輩出し、他に類の無い独創的で且つ大胆な思想と、あふれる情熱で歴史に多くの風を吹かせた。
その風が脈々と受け継がれたこの薩摩の地で、現代の蔵人が丹精を込めてじっくりと育んだ焼酎、それが「薩摩七十七万石」なのである。

※原料の個性を引き出す為に良質のもろみを生み出す「かめつぼ仕込み」、そのもろみから実におだやかな風味となめらかな口当たり、そしてやわらかな喉越しの焼酎を生み出す「気桶蒸留」、昔ながらの製法で産まれたこの薩摩焼酎をご堪能下さい。

薩摩七十七万石ということで、篤姫関連なのでしょうね。
いろいろとネットで調べましたが、このネーミングは、篤姫ブームにちゃっかりと便乗したようです。

でも、宮崎県の一部が薩摩藩だったということは、知りませんでした。
宮崎県南部の芋焼酎文化は、薩摩藩時代のなごりなのでしょうか。

で、この商品、鹿児島県限定販売の商品のようです。
土産焼酎なみの製品かな、と思うのですが、そこは、やはりさつま無双さんです。
そこそこの水準に仕上げています。

白麹で、とっても飲みやすい。
おいら的には、飲み負けしない白麹が好きですね。

蒸留は、萬膳と同じ木桶蒸留です。
でも、萬膳さんと決定的に味が違うのはどうしてでしょうね。
余韻が足りないと思います。
口に含んだ時に感じる、拡がる旨み、味わいが感じられません。
いわゆる複雑系、飲んだあとで感じる藁系の味わいがないなぁ。

3D感覚の萬膳に対して、二次元的な味わい、というか、平面的な味わいのように感じます。
ま、飲む人の感じ方だとは思いますけど。

確かに、お湯割りにしたものが少し冷めた時に、あ、木桶だ、という感じはします。
でも、味に深みがなぁ。

美味しい焼酎だとは思いますが、やっぱり、評価は、☆☆☆★どまりです。
ごめんなさい。

【製造元:さつま無双株式会社】
【原料:黄金千貫】
【麹:米麹(白麹)】
【蒸留:たぶん常圧蒸留】
【貯蔵方法:かめつぼ仕込み、その後タンク貯蔵】
【アル度:25度】


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