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2006.08.26
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前回の記事に対しつっきー8636さんから次のようなコメントといただきました。

「うちも、5歳の息子は最近あまりお手伝いをしません。私は、お手伝い賛成派なのですが、

TV、ビデオにはまってしまいました。時々、私はお手伝いは大事なんよ、大人になってから

当たり前に家事ができないと、あなたが困るんよ。と、怒ってしまいます。どうしたら、お

手伝いが習慣になるのでしょうか?」

という質問です。


この質問の回答の前に、「愛に生きる 才能は生まれつきではない(鈴木鎮一著 講談社

現代新書)」の冒頭の一節を引用します。



東京の才能教育品川支部には、ピーコという、ヴァイオリンのけいこに来ている幼い子ども

と二人で 飼っておられる、せきせいいんこです。
宮沢先生ご夫妻は、このいんこに、あきずに日本語を教えていられます。
「ワタシハ、ミヤザワピーコデス ワタシハミヤザワ・・・」
小鳥のそのかん高い声ーー子どもたちは、ピーコいい子、ピーコいい子ねえと話しかけます。
その宮沢先生のお話――
 やっぱり、生まれてまもないころから始めないといけません。はじめはとても根気がいり
ます。いんこのおしゃべりをする能力が芽ばえるためには、同じことばのくり返しが必要で
すね。これはもうだめかとあきらめたくなるほど、その芽ばえはゆっくりと始まるものです。
 最初はピーコという名前をつけて、それを毎日五十回ぐらい教えました。約二ヶ月間、三
千回も教えたでしょうか。そうしてようやく「ピーコ」といい始めました。おそらく、そう
いえるまでには、いんこ自身の中では、その能力が芽ばえて、それが外に現れる時間が必要

たちの目には見えないけれども、水分と温度と明暗の刺激を受けて、毎日すこしずつ変化し
ていて、ある日ついに芽をだす。あれと同じことなのでしょうね。
 けれども、いったん芽が出ると、その育つ速度はだんだん速くなります。三千回くり返し
教えて「ピーコ」がいえるようになったので、「ミヤザワ」を加えました。ところがこんど
は十五分の一の二百回で「ミヤザワピーコ」といえるようになったのです。
人間も同じことで、なにをするにしても、やり始めはゆっくりですね。能力が
身につく手続きには時間がかかる。でも、やがてついた能力が、さらに高い能力を育てると
いうことはまったく事実ですね。もうだめだとあきらめてしまうと、せっかく育ち始めてい
た能力も、外に現れずにしぼんでしまう。そこを忍耐強く繰り返す。そうすれば、りっぱに
育ってくる。
ピーコを教育してみて、そういうことがよくわかります。

<鈴木鎮一氏はヴァイオリンによる才能教育(スズキ・メソッド)を確立した人で、江藤俊哉
・豊田耕児など多くの名ヴァイオリニストを生み出すと同時に、だれもが音楽を通して、生の
喜びを感じ、あたたかい人間性を養うことができるようになる「どの子も育て方ひとつ」をモ
ットーとしている素晴らしい教育者です。>


 子どもにひとつの能力を身につけさせるということ、子どもをしつけること、習慣化させる

ことは、実はとても大変なことなのです。インコに三千回教えたように、子どもにも何千回も

教えねばならないのです。7月20日の記事「心に残る言葉」でも同じようなことをご紹介いたし

ましたので目を通してみてください。「心に残る言葉」でご紹介した、3か条の他にも子ども

たちにはいろんな躾というか身につけねばならない生活習慣があります。


・使ったおもちゃは元通りに片づける。

・テレビを見ていないときには電源を切る。

・水道の水は出しっぱなしにしない。

・部屋を出るときにはスイッチを切るとか。

・・・・・

このような当たり前のことを、毎日毎日口すっぱく注意していかねばならないのです。

しつけとは「しつづける」ことでもあるのです。

 しかし、引用にもあるようにすべての事柄を何千回も教える必要はありません。ある事柄

ができるようになれば他のこともすべてできるようになってきます。

 それと大事なことは、親自身がその見本を見せているかどうかなのです。

たとえば、「親に呼ばれたらハイと返事をしなさい」と教える前に、森信三先生はこのように

言っています。

「あなたはご主人に呼ばれたら“ハイ”と返事をしていますか?」と。

親がしないこと、できないことを子どもにやらせようとしても無駄なことです。親自身が手本

を見せるしかないのです。(と偉そうなことを言っていますが、私自身もあまりできていませ

ん。しかし、私の妻はできます。いつも我家の子どもたちと私が叱られています。しかし、

今では、子どもたちは何でもできるようになり、できないのは私一人になりました。子どもた

ちからも注意される有様です。トホホ・・・)


 皿洗いといっても、我家は五人家族。五人分の食器を全部洗うには、今でも高校生が一時間

かかっています。家族構成もあるでしょうが、これだけの量を幼児ができるわけはありません。

幼児の場合には、自分の食器だけを片づけることくらいから始めるといいと思います。その前

に、家族全員が、自分の食器は自分で流し台に運ぶことを徹底すればどうでしょうか。


それと、大事なことは子どもに強要しないことです。「なになにしなさい」「なになにしては

だめ」ではなく 、「なになにしてくれたのね。お母さんうれしいわ」、「お母さんとっても助

かるわ」とあなた自身が感謝の念を子どもに伝えることです。
そして、子どもを誉

めてあげることです。人間はすべて他者から認められたいという欲求を持っています。このよ

うに子どもの行為を認めてあげることは、子どもの存在感を認めることになり、子どもは「僕

だって親の役に立てるんだ」「もっと頑張ろう」という前向きな気持ちになるものです。


愛に生きる

私の評価:★★★★★






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Last updated  2006.08.26 07:17:12
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