刻印




「印を刻もうか」
彼は言いました 

印?なんの?疑問がぐるぐる回りました

「ペンを持ってきなさい」
言われたとおりに持ってきました

「何処でも良いから書いてご覧」
「何処に刻みましょうか」

「手首・・・?」

「もっと上のほうに書きな」
「さてなんて書くのでしょうか」

「なにか言葉をもらいたいです」
私は すごく言葉をもらいたかった

「それなら ゆゆ 『私は〇〇〇様の愛奴です』はどうかな」

「その言葉もらいます」

この瞬間 奴隷として認めてくれたのかなと嬉しくなった
腕にペンを走らせた

「かけたのかな?」

「はい。ちゃんと書けました」

「今日はそれをずっと見ていられるね」
すごく幸せな気持ちになった

「嬉しいです」

こうして私のからだの一部には 奴隷としての刻印が押されたのだった


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