Ｋｏｉｃｈｉのきまぐれダイアリー　－助走中－

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自分が幸せになる為に、自分が幸せになりたいというエゴの為に

何かを得るには多少の犠牲は仕方ない・・・
そんな月並みな言葉すら正当化して幸せを手に入れた。

実際にすごく幸せだった。
それまでの人生はこの幸せを手に入れる為の布石だったんだって
素直にそう思えた。
そして、周りを不幸にした分、自分たちが幸せになろうと思った。
そうでもないと誰かが不幸になっただけで終わったら悲しいから。

家で晩御飯を御馳走になったり、ゲームしたり、
ライブに行ったり、ボードに行ったり、車で旅行に行ったり、
初めての海外旅行も一緒に行った。

これほど幸せなことなんてない。
これが一生続いていくんだと思って疑わなかった。
でも、終わりは一瞬だった。

目の前の大きな幸せのせいで霞んで目立たなかった小さな傷口。
それを見ないように放置してるうちにいつの間にか
塞ぐことができないほどに広がってしまっていた。

そして噴き出した血は止まることを知らず・・。
彼女は包帯を持っていたけど、俺は止血・縫合する道具すら持っていなかった。

数々の分岐点で立ち止まってよく考えて答えを出すべきだったのに
盲目的にお互いを求めた結果の末路だ。
これほど遣り切れないことはない。

相手から奪ったものや失ったものは計り知れない。
そして結局誰も幸せにはなれなかった。

彼女は「新しい人が見つかったら想い出なんて忘れちゃうよ」と言った。
確かに今まではそうだったかも知れない。
新しい人が見つかって結婚して幸せになったら
一瞬は忘れてしまうかも知れない。
でも彼女との想い出を完全に忘れられる自信がない。

それに絶対に忘れたくないんだよ。
ホントに誰よりも一番好きだったから、だから絶対に忘れない。

いつか神様の巡り合わせで出会うことができたら、
次こそは幸せになりたい。
そんな勝手なこと言えた身じゃないけど本心だ。

それまで、さようなら。

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