シナプス国語作文研究所

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本文を精読するためのマーキング法




ささきまりのマーキング法

[1]全ての指示語に棒線を引き、指示語がさす語句を矢印でしめす。
例) 戦争とは殺人なのだ そのこと を忘れてはいけない。
     ↑_________↓

[2]全ての接続詞を四角□でかこむ。

[3]順接の接続詞(「だから」「そして」など)逆説の接続詞(「しかし」「だが」など)の後の一文には波線をひく。

[4]説明の接続詞(「つまり」「すなわち」など)の後の一文には棒線を引く。




「しっかり集中して読みなさい」「書いてあることを段落ごとに要約しなさい」「自分が大事だと思うところに線を引きなさい」というような、しばしば見受けられる読解の指導方法は、つまり、何も教えていないのと同じだ。それができないから、国語の成績が伸び悩むわけなのだから。
私は新しく受け持つ子どもたちには、なにをさしおいても、上記の規則にしたがって文章にマーキングさせる練習を徹底してさせる。この規則はハンムラビ法典より絶対である。学校の教科書でも宿題でも模試でも入試でも、ありとあらゆる読解課題に取り組む際にはこの規則にしたがってマーキングしなければならない。

ここまで強制力を持って、徹底して生徒にマーキングさせる理由は2つある。

[1]
そもそも、自分で選んだ本ならともかく、まったく興味のない文章を水を打ったように静かな試験会場で眺めていたら、子どもならずともぼんやりしてしまうものだ。音読すればある程度は頭が動くが、テスト中はそうもいかない。一字一句逃さず、集中して文章を読み進めるためには、法則にしたがって鉛筆を動かす実作業を行うのが効果的である。

[2]
精読をし、そして設問を正しく解くために、手がかりとなる箇所にマーキングしていくことが不可欠であるのは言うまでもないが、肝心の「手がかり」を見つけるために、「読解力」を子どもに求め、養成していたら日が暮れてしまう。手がかりとなる箇所は、日本語の文章構造を上手く用いた法則を利用すれば、誰でも簡単に「手がかり」を発見できる。







[1]全ての指示語に棒線を引き、指示語がさす語句を矢印でしめす。
例) 戦争とは殺人なのだ そのこと を忘れてはいけない。
     ↑_________↓


たとえば、
ベトナム戦争帰還兵は皆、「戦争とは殺人なのだ。 そのこと を忘れてはいけない。」と思っていた。わたしは その 時代のことをなつかしく思い出すことがある。でも現在 そういう 思想は失われつつある。
という文章。
たったこれだけの単純な文章でも指示語が3回も登場する。
文中で複雑な論理が展開されていればいるほど、文章に占める指示語の割合は増えていく。論説文を読んで、「難しくて何を言っているのかさっぱりわからない。」理由は、指示語がさししめす語句がわからないためであることが多い。この作業を行うことによって、指示語の迷路に迷い込むことを防ぐげるだけではなく、「ひとつも指示語を見落とさない」と意識することにより、流し読みや読み飛ばしを防ぎ、集中力をもって読解にあたることができる。

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