ここに 居るよ

ここに 居るよ

弥勒と文殊


始めて目にする地名が飛び込んできた

『舞鴫(もうしぎ)』
そこに文殊堂があった

民家の間の坂道を登りあがった所に
小さな御社があった
その傍らに 樹齢400年の大木が天を目指して伸びていた
その向かい側に 樹齢300年の銀杏の木

弥勒菩薩と文殊菩薩
調べてみると 友達のようだった

『弥勒菩薩に似ている』と言われたとき
ふと 君と行ったこの文殊堂のことが思われた
偶然ではないような
君がもしかしたら 文殊菩薩かと

数十億年の年月を超えて ここに出逢ったとしたら

愛おしくて 涙がこぼれるわけも分かるようだ
この先も 共に歩くだろう
ひとり 談笑の中で 思いふけっていた

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