小学４年女子家庭学習・ドリルとおかいもの記録

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2021.10.03

おすすめお姫様の絵本　第17回

テーマ：おすすめの絵本、教えてね♪(6143)

カテゴリ：絵本・本

久しぶりのおすすめおひめさまの本　第17回

高橋真琴さんのおやゆびひめ

にんぎょひめ―アンデルセンのおひめさま

洋子, 八百板

学研プラス

2012-05-01

にんぎょひめの中に収録されています。この本は、表題の「にんぎょひめ」他「おやゆびひめ」「はくちょうの王子」の3作が収録されています。
この中の「おやゆびひめ」がかなりいい絵なので紹介させてください。
ストリーはだいぶ端折ってあって短めなので、絵本のお話としてはおもしろくないのですが、独特のこの絵が魅力的で、話の物足りなさを吹き飛ばすほどに心を奪われます。

イラストは高橋真琴さん。高名な画家さんですよね。絵柄に見覚えがある人も多いはず。高橋真琴さんはなんと80代の男性だそうです。80代になっても現役で絵を描いているとのこと。男の人だったんですね。
私が小学校入学ときに母が買ってくれた色鉛筆や筆箱がこんな感じの絵でした。
当時の私は古臭い絵だなあと思っていました。

当時の私は昔の絵で時代遅れだなと感じていましたが、でもおかあさんが買ってくれたものなのでとっても嬉しかった記憶があります。
入学してしばらくするとこういう絵柄は下火になったのか、見かけなくなりました。
なので世代的には私よりちょっともっと上の人のほうがドンピシャリでしょうか。
この絵を見ると昔を思い出して懐かしく切なくなります。本当自分が入学のころと母を思い出して涙がでてきます。母はこういう絵が好きだったのかな。私が幼稚園ぐらいのころはこんな絵をよく見たように思います。
ある年代の人には懐かしい絵で、その後の世代にはレトロな絵柄で、全然知らない世代の人にはキラキラ細密お姫様絵に映るのかな。

目が合うってこういうことをいうのですね。アルカイックスマイル。すいこまれます。
右の引きの画面と左のアップの画面と目線の移動がいい感じ。

色合いも配色も好み。

ピンク×グリーン×黄色　配色が大変好き
この色づかいすごく好き。

このおやゆびひめ顔がフィギュアスケートのアリーナザギトワに似ている
だからすごく努力している印象を受けてしまう

がんばってツバメのお世話をしたかいあって王妃の座をゲット
もう何もやっていないなんて言わせない。私が世界女王。

今どきの萌え絵は王子がすごいイケメンに描かれていて、王子のキャラが重要ですが、高橋さんの王子はこれに限らずどれも王子が脇役っぽいです。あくまで姫がメインで王子は王子という属性以外おまけみたいに描かれています。

「おやゆびひめ」の話は姫が受け身で自分ではなにもしないで周りの人間振り回して悲劇の主人公でいるのが気に入らないから嫌いという人も多いけど、このおやゆび姫は顔がアリーナザギトワなせいで、努力家にみえて自分の努力の結果、女王の座を手にしたように感じられ、あまり嫌悪感を抱かずに読めます。
たった一人で自給自足の生活をし、食べ物がなくなると恥を忍んで自からもぐらのおばさんちに「おめぐみを」をめぐみを乞いにいき、約束を守っておばさんの話相手を務め、大病を患ったつばめの看病をし・・・・結構いろいろ自分からやっていますよね。意思の強そうな顔にかかれていて、なかなか好感度の高い高橋おやゆび姫です。

ほかにもいろんなおひめさまを描いています。