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和活喜 @ Re:化粧地蔵でほのぼの (その41 八浜 宗蔵寺の化粧地蔵 2)(11/27) New!  こんにちは。土曜日です。福岡宗像は晴…
neko天使 @ Re:化粧地蔵でほのぼの (その41 八浜 宗蔵寺の化粧地蔵 2)(11/27) New! おはようございます。 いつもありがとうご…
alisa. @ Re:化粧地蔵でほのぼの (その41 八浜 宗蔵寺の化粧地蔵 2)(11/27) 今週もお疲れ様でございます 朝晩凌ぎやす…

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2008.10.31
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カテゴリ: ***** 伝記 *****


昨日のウォルター・ロスチャイルドの話は、天才的奇人が生み出した科学の金字塔として終えることもできます。
しかし、どうしても、ある事実に触れなくてはなりません。

兄ウォルター・ロスチャイルドは銀行家としては務めを放棄し、夢に走りました。
そのため、そのツケは弟に回りました。

弟チャールズ・ロスチャイルドも、新種のノミを発見するなど、昆虫学・熱帯医学に深い関心を持っていました。
しかしチャールズは、兄よりロスチャイルド家の家長としての自覚があり、昆虫学への興味を断念します。
それは家のため。兄のため。

その後、父ナサニエルの死により、チャールズは天文学的な相続税負担を背負います。
さらに時は、第一次世界大戦中。
全世界に広がったロスチャイルド家の財産は各国から狙われ、財産の回収さえままなりません。
その難局を、チャールズはひとりで乗り切らなくてはなりませんでした。
銀行経営に関心のない兄ウォルターの支援は、望むべくもありません。

昆虫学者の夢を捨て、不器用に銀行経営に遁走するチャールズ。
しかし国家も、時代も、彼に味方はしませんでした。

1923年、ついにチャールズは、自宅で自らの命を断ちます。
ロスチャイルド家を支える重圧に耐え切れず選択した死。
その死は科学雑誌「ネイチャー」にも、「昆虫学・熱帯医学のはかり知れない損失」として発表されました。

兄ウォルターが、弟を支えることができたなら。
そう思わざるを得ません。

ひとりの夢の追求が、他のだれかの犠牲を強いるとするならば、
わたしたちは、何を求めて生きればよいのでしょうか。


【昨日の日記】  「変わり者 そして天才  ― ウォルター・ロスチャイルド ―」
【参考図書】 小山慶太:「道楽科学者列伝」,中公新書,(1997年)205P








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Last updated  2008.10.31 06:16:15
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