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2011.10.11
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カテゴリ: 映画館で見た映画

期待しただけに終わった。不倫を理解しえない彼女には監督の言うとおりにしか演技はできなかったのだろうけれど、それは映像として見せる演技、映画を見ている分にはかなりいい演技だったような気がする。しかし、ぜんぜん脱がない。脱ぐ必要もない撮り方といえば、そう思えなくもないが、片肌ひとつ見せないというのはどういうものか。鎖骨ひとつみせないベッドシーンを残念に思う。濃厚なキスシーンはそれなりにあったのにである。

原作を読んで映画化に期待することはよした方がいいのかもしれない。
このところ、というかずっとここ数年、原作以上の出来のいい映画作品にお目にかかったことがない。古い話で恐縮だが、「セーラー服と機関銃」は映画通り、「野生の証明」は本は本でものすごく良く、映画は映画でものすごく良かった。
角川映画の宣伝文句に”見てから読むか、読んでから見るか”といったものがあったけれど、映画原作を読まない主義だった私はこの2本くらいしか本と映画を比べることができない。しかるに、このところ本を読むことが多く。またその本がいい出来で、映画化に期待するのだが、期待はみごとにことごとく裏切られ、本以上にいい作品がない。それは映像の限界なのか、映像作家=監督の限界なのか、力不足と言わねばならない。CGなど発達した割に昔に比べ何一つうまく映像表現できない。とここまで書いてきて、落胆するのはいつも本を先に読んでいる場合だと気付く。

さて、「夜明けの街で」である。
あの東野圭吾が恋愛サスペンスドラマを描いたのだ。滑り出しはみごとなラブロマンス。しかるに、途中からは、謎の殺人事件によるサスペンス。読む者の心をとらえて離さなかった。みごとな本であった。その映画化。結果は…陳腐なラブストーリー作品になってしまったと言わざるをえない。サスペンスの香り、要素がほとんどないのである。秋葉の神秘性が失われ、なにゆえに渡部と不倫をしたのか。その理由に真実味が足りない。これは深田恭子のせいというより、脚本、監督の責任だろう。甘い(?)ラブストーリーを作っていながら、ラストにおどろおどろしさを出しすぎ、ある種ホラーになっているところが、嘆かわしい。ある意味、意外な結末である。作品がまたサスペンスから違う方向へ向かってしまった。
せっかくのいい素材を変な味付けで別の作品に仕上げてしまった。
残念である。

ああ、東野圭吾の原作が…もったいない。

2011年/日本/129分/G
監督:若松節朗
出演:岸谷五朗、深田恭子、木村多江

お薦め度
夜明けの街で 」★★★☆(70%)





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最終更新日  2011.10.11 23:39:16 コメントを書く


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