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2024.06.08
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テーマ: 読書(8593)
カテゴリ: 読書



刑事物語でありながらリケジョ(理系女)が出てくる。
読みどころ、読み応えがあり、スリルもサスペンスも味わえる、なかなかの小説である。
デビュー作である前作「北緯43度のコールドケース」も読みごたえのある骨太ともいえそうな刑事小説であったが本作もまた傑作である。
爆破爆死事件という非情な出来事で始まり、その捜査に警察と公安の確執があり、警察内部の問題や捜査現場の軋轢や捜査員の感情をないまぜにしながら事件解決へと悪戦苦闘する主人公。女性ながらジェンダーバイアスで見誤ったと気づくことで事件の真相にたどり着く。
読みだしたら先を知りたくなるいい小説だと思える。

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”かっこいいのに等身大、警察小説の新ヒロインふたたび。
第67回江戸川乱歩賞受賞作『北緯43度のコールドケース』のシリーズ2作目!
博士号を持つ異色の警察官・沢村依理子は、中南署から本部の警務部に異動となる。
とある出来事で監察官室に目をつけられている沢村は、これは報復人事ではないかと疑う。
そんな中、新札幌に新設されたばかりの北日本科学大学で爆破事件が発生。これを機に沢村は突然捜査一課に異動となるが、ただし警務部付ーー果たしてこの人事の意味は何なのか。
一方、爆破事件はいつまで経っても進展がない。まさか北海道でテロ事件が起こったのか。
公安との駆け引きの中で進めていく捜査、しかも沢村は突然班長を任されることに。新天地でまだぎこちない沢村は、新参者の班長に対して心中複雑な班員たちをどうまとめていくのか。そしてなかなか実態がつかめない爆破事件の犯人は、いったいどんな人物で、どんな目的があったのか。
事件の謎を解く鍵は「数学」「研究者」「ジェンダーバイアス」そして「名声への飽くなき執着」ーー。

女性研究者として博士課程まで進み、アカハラによって恋人を亡くすという経験をした沢村だからこそたどり着ける真相が、そこにはあった。”





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最終更新日  2024.06.08 14:39:14
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