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2019年09月18日
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カテゴリ: 洋画(12~)
後半の4作品です。


「工作 黒金星と呼ばれた男」
「タクシー運転手」「1987 ある闘いの真実」に続く衝撃作、との煽り文句の意味がやっとわかった。これは、核兵器をスパイした者の話ではなく、南北対話を実現した、知られざる南北人民の話だったのである。

北朝鮮の有名建物のシーンはどう撮ったのか?
或いは、金正日の役者をどう撮るのか?
黒金星は、ホントはどうなったのか?

フィクションを入れているらしいので、どこまでが真実なのか?このスパイも政変で揺れ動いたはず。
(解説)
北朝鮮の核開発をめぐり緊迫する1990年代の朝鮮半島を舞台に、北への潜入を命じられた韓国のスパイの命を懸けた工作活動を描き、韓国で数々の映画賞を受賞したサスペンスドラマ。92年、北朝鮮の核開発により緊張状態が高まるなか、軍人だったパク・ソギョンは核開発の実態を探るため、「黒金星(ブラック・ヴィーナス)」というコードネームの工作員として、北朝鮮に潜入する。事業家に扮したパクは、慎重な工作活動によって北朝鮮の対外交渉を一手に握るリ所長の信頼を得ることに成功し、最高権力者である金正日と会うチャンスもつかむ。しかし97年、韓国の大統領選挙をめぐる祖国と北朝鮮の裏取引によって、自分が命を懸けた工作活動が無になることを知ったパクは、激しく苦悩する。監督は「悪いやつら」のユン・ジョンビン、主演は「哭声 コクソン」「アシュラ」のファン・ジョンミン。
(キャスト)

イ・ソンミン(リ・ミョンウン)
チョ・ジヌン(チェ・ハクソン)
2019年8月8日
シネマ・クレール
★★★★



「さらば愛しきアウトロー」
1981年のアメリカで、ここまでの銀行強盗歴と、脱獄劇を繰り返すことが出来たタッカーに敬意を表する。

「俺はヤツ(タッカー)にもっと人生楽に生きることはできるだろう、と聞いたんだ」
「どう答えたんだ」
「そんなことには興味がないようだった。楽しく生きるかどうか、が大事だったんだ」

彼女(シシー・スペイセク)が彼を受け入れたのは、思う通りに生きれなかった自分の人生の代わりに彼を応援したかったからだろう。

「ほとんどが事実」と冒頭キャンプションにある。日にちと時間がある場面は少なくともそうならば、刑事が彼に出会う場面はそうなのだろう。正に人を食った男である。



■ 解説
1980年代初頭からアメリカ各地で多発した銀行強盗事件の犯人であるフォレスト・タッカー(ロバート・レッドフォード)は、15歳で初めて投獄されて以来、逮捕、脱獄を繰り返していた。彼は発砲もしなければ暴力も振るわないという風変わりなスタイルを貫き、粗暴な強盗のイメージとはほど遠い礼儀正しい老人だった。監督、プロデューサーとしても活動している俳優ロバート・レッドフォードが主演を務めたクライムドラマ。タッカーを追う刑事に『マンチェスター・バイ・ザ・シー』などのケイシー・アフレックがふんするほか、『歌え!ロレッタ愛のために』などのシシー・スペイセクらが共演。デヴィッド・ロウリーがメガホンを取った。
2019年8月18日
シネマ・クレール
★★★★


「ライオン・キング」

まるで、古代の自然の「命の環」の中で生きて行く生活スタイル、その中で「王とは何か。自分とは何者か」と悩む若き王子。王国を離れ、旅をして帰還する、英雄譚に必須の物語構造。亡くなった王の魂が、雷(龍神)となって、王子を導く構造。これが弥生映画と言わなくて何なのか!

もちろん、瑕疵は有り、傑作ではない。英雄譚として、「試練」はほとんど無く、雑食であそこまで大きくなって狩の経験のないシンバが、何故突然強くなったのか?スカーは必然性の全く無く自ら罪を告白するのは、物語上都合よすぎる。スカーの王国の荒れようと、シンバが王になってあっという間に元に戻る都合の良さ。2時間に治めよとして、大人の都合で、都合の良い物語を作れば、すぐに子供から見捨てられる。

自然の再現度、その中で俳優のごとく「演技」をする、CGの技術はもはや「神の御ワザ」である。

(ストーリー)
アフリカのサバンナに君臨する偉大なる王、ライオンのムファサが息子シンバを授かり、さまざまな動物たちが誕生の儀式に集まってくる。動物たちは、ヒヒの祈祷師ラフィキが皆の前にささげた将来の王シンバに深くこうべを垂れる。だが、自分が王になれないことに不満を募らせるムファサの弟スカーだけは、シンバの誕生を苦々しく感じていた。
(キャスト)
(声の出演)、ドナルド・グローヴァー、セス・ローゲン、キウェテル・イジョフォー、アルフレ・ウッダード、ビリー・アイクナー、ビヨンセ・ノウルズ=カーター、ジェームズ・アール・ジョーンズ、(日本語吹き替え版)、賀来賢人、江口洋介、佐藤二朗、亜生、門山葉子、大和田伸也、根本泰彦、駒塚由依、駒谷昌男、沢城みゆき、白熊寛嗣、加瀬康之
(スタッフ)
監督・製作:ジョン・ファヴロー
脚本:ジェフ・ナサンソン
製作:ジェフリー・シルヴァー、カレン・ギルクリスト
製作総指揮:トム・ペイツマン、ジュリー・テイモア、トーマス・シューマカー
撮影監督:キャレブ・デシャネル
プロダクションデザイン:ジェームズ・チンランド
編集:マーク・リヴォルシー、アダム・ガーステル
アニメーションスーパーバイザー:アンドリュー・R・ジョーンズ
視覚効果スーパーバイザー:ロバート・レガト
オリジナルソング:ティム・ライス、エルトン・ジョン
オリジナルスコア:ハンス・ジマー
2019年8月27日
MOVIX倉敷
★★★★


「永遠に僕のもの」
1971年、天使の顔をした殺人犯に世界は発情した。アルゼンチン映画No.1を記録した妖しく美しいクライム青春ムービー。衝撃の実話。

という、煽り文句に全てがある。他にはあまり訴えることはないように思える。こういう少年もいるのだ、ということを映画という圧倒的なリアリティで我々の目の前に提示したかったのだろう。

冒頭の本人の呟き。まだコソ泥を働いていた頃。「僕は自由に生きたいだけだ」「僕は神の使徒(スパイ)だ」。それを観客は、時には否定し、時には誘惑に負けそうになる。登場人物たちが、1人たりとも、アブノーマルな関係を結ばなかったのが、反対にこの作品の意図を明確に示している。つまり、男女問わず、監督は観客を欲情させようとしている。つまらない映画だ。実際の本人は42人も殺しているらしい。一種のサイコパスだろう。

(解説)
1971年のアルゼンチン・ブエノスアイレス。美しい少年カルリートス(ロレンソ・フェロ)は幼いころから他人のものを手に入れたがる性分で、思春期を迎え窃盗が自分の天職だと悟る。新しい学校で出会ったラモン(チノ・ダリン)と意気投合したカルリートスは、二人でさまざまな犯罪に手を染め、やがて殺人を犯す。アルゼンチンの犯罪史に残る連続殺人犯がモデルの主人公をロレンソ・フェロが演じ、『オール・アバウト・マイ・マザー』などのセシリア・ロスらが共演。『トーク・トゥ・ハー』などの監督であるペドロ・アルモドバルがプロデュースを務めた。
2019年8月29日
シネマ・クレール
★★★





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最終更新日  2019年09月18日 10時54分04秒
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