January 10, 2015
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  • 明日美のニャー.JPG




昨年末から元気がなく、食欲もなかったのですが、元々高齢でほとんど寝ている事が多かったので、寒いので動くのがおっくうなのだろう…くらいに思っていたのですが、ここ数日前からはほとんど餌を食べなくなっていたので心配はしておりました。

昨夕妻から「ニヤニャがちゃんと立てなくなった!」と電話が来ました。電話口からは歩夢の泣く声が聞こえますが、成人式のために帰省する長男がもうすぐJR士別駅に着くということだったので、到着を待って一緒に病院へ行くように言って電話を切りました。

「ニャニャ」は、わたくしの職場の近くにあった廃車庫で生まれました。子猫4匹で職場の近くをうろうろしていた野良猫です。

親猫ももちろん野良猫で、わたくし達が近づくのを嫌がっていましたが、そのままにしておくと保健所に処分されてしまうと思って知り合いなどに1匹はもらってもらったところで、親猫が警戒して子猫共々どこかへ引っ越したようでした。しかし、なぜか「ニヤニャ」だけは置き去りにされたようで、車庫にぽつんと座って「ニャーニャー」鳴いておりました。

もう11月で初雪が降った日でしたから、そのままにしておくと凍死すると思って家に連れて帰ったのですが、それも誰かにもらってもらうまでと、決めていました。

その頃我が家には、5歳の長男、3歳の長女そして2歳の次男がおり、とても猫なんて飼える状況ではなかったからです。

1度は家に入れましたが、子供達に「この猫飼いたいっ!」と言われると思い、物置に毛布やホッカイロを用意して入れておきましたが、隙間があったのか1時間後に様子を見に行くと。忽然と姿を消しておりました。

近所を探したのですが、見つけることが出来ず、また雪も降っていたので諦めて家に入りました。


「もう一回だけ物置を見てくる」と、長男が外へ行ったところ、なんと子猫は物置に戻ってきていて毛布の上で震えていました。

その瞬間から我が家の一員になった猫は、その後15年と3ヶ月の間、わたくしたち夫婦と、四人の子供達を癒やしてくれました。

ですから、我が家では、長男を「ニャニャ」の命の恩人と呼んでおります。

長男は中学生で札幌に行きましたが、帰省する時には必ず少ない小遣いから高級キャットフードをお土産に買って帰り、「ニャニャ」と戯れておりました。今回ももちろんお土産を持って帰省したのですが「ニャニャ」が食べる事は出来ませんでした。

しかし、長男が家に着いてからすぐに抱っこをして車で1時間の旭川まで走り、帰りもずっと家に着くまで抱っこしていたので「ニャニャ」も「頑張って待っていて良かった」と喜んでいたと思います。

長男の帰省日は、昨年末には決まっておりました。

「ニャニャ」は、私達の話を聞いていて、大好きな長男が帰って来るまで頑張って生きたのでしょうね。

「ニャニャ」は、最後に6回大きな声で鳴いた後、大きく息を数回吐き出してから、静かに息を引き取りました。

長男、長女、次男、三男、妻と私の6人に声を掛けてから、天国に旅立ってくれたと思っています。

ありがとう「ニャニャ」よ、安らかに眠れよ。





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Last updated  January 12, 2015 05:26:58 AM


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