○ 全身イメージ法
この方法は、ある時ふと車のラジオから流れてきたリラックス法からヒントを得て私なりに、改良し実践している方法である。この方法は、ある人気作家が肩こりに悩まされていた時、知人から教えてもらってやってみたところ、それ以来全く肩こりに悩まされることはなくなったというものである。
私はかつて医師でホリスティック医療の先駆者として知られる堀雅明先生と知り合い、他の2先生との共著「ガン治癒への道」(創元社刊)を贈って頂き、アメリカのサイモントン療法を知った。この本には、あるセールスマンが、イメージの力を利用するサイモントン療法と出会って、絶望の淵から生還した記録と手法が感動的に紹介されていた。また、乳ガン患者に対して、サイモントン療法を採用したグループと、しなかったグループの治癒率の間で明らかに大きな有意差が認められ(イメージを活用し治療を受けたグループの治癒率がはるかに高かったこと)サイモントン療法の「効果」が証明されたデータも紹介されていた。
ガンの治療は、患者、発症の部位、症状等ケースバイケースで「これでガンが治った」と、一律に軽々しく論じることは避けたいと思う。ただ、この話を通じて日本でも外国でも、
・イメージの力が心身の健康の維持、増進に威力を発揮すること
が実証されたことだけは確かである。
さて、それでは、私の実施している全身イメージ法を以下に示そう。
まず、目を閉じリラックスできる姿勢で腹式呼吸をする。ここまではイメージ訓練第 Ⅰ 段階と同じである。次に …
空から頭のてっぺんに自然治癒力のある液体が降ってきて徐々に頭の中にしみこんでいく、というイメージを心の中に描く。それから …
・目、耳、口の中、咽喉、
・(消化器官)食道 ― 胃 ― 肝臓 ― 胆嚢 ― 十二指腸 ― 小腸 ― 膵臓 ― 大腸 ― 直腸 ― 肛門
・(心肺・循環器系、排泄系)気管 ― 肺 ― 心臓 ― 血管 ― 腎臓 ― 腎盂 ― 尿管 ― 尿道
・(生殖器系)男性=精巣 ― 前立腺 ― 陰茎,女性=卵巣、子宮、膣
・四肢、肩、肘、手、指、もも、膝、足首、つま先
・大脳、小脳、脳幹、脊髄、神経(「気」が滞っているのが、流れるようになる)
とからだのあらゆる部位、システムに自然治癒の物質が次第に浸透するというイメージを思い浮かべる。
そして、からだの中の神経、細胞が蘇り、活性化する、と心の中で念じる。それからユックリくつろいで目をあけると実に爽快な気分になる。
こうすることによって、心も体もリラックスし、
調整されるものと思われる。
もちろん、場合によっては、全身でなく、特定の
部位に限定、集中して実施してもかまわない。
たとえば、胃の調子がよくないときは、胃に注意を
集中し、自然治癒力が高まるとイメージするの
もよい。腰痛なら腰に集中するわけである。ただ、
私の経験では、全身について実施した方が効果的の
ようである。からだはシステムとして働いている、
と考えれば、これは至極当然のことかも知れない。
それに一か所だけに神経を集中し過ぎると、
かえってよくない場合もある。
実はこの方法の原型は、江戸時代の白隠禅師の
「なんその法」
として広く知られているものである。
現代医学では、データがないと実績として認められ
ないので、治療法、健康法としてオーソライズされた
ものではないが、サイモントン療法をはじめ、
ガンが治ったなどの臨床報告もあり、心拍数、
血圧への影響は劇的だ。
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