あなたは「優しい性格」?「強い性格」?
1 なぜ、強く主張できない?
気が弱くて損をしている人は意外に多いものである。日ごろ言いたいことも言えず「誤解され」悔しい思いをしたり、希望を聞いてもらえなかったり、いつも気の強い人の言うなりに成ったり…もっとひどい場合は理由もないのに「いじめ」の対象になることもあるだろう。「強くなりたい」と思うのだが生まれつきの性分で強くなれない。
しかし考えてみると「気が優しすぎる」というのは生まれつきなのだろうか。まえがきでも述べたように、 人間、体の丈夫な人もいれば、生まれつき弱い人もいる。
「心」にも生まれつき“強い”人と“弱い人”があるのだろうか。
そうだとすれば、この競争社会に生き残ることは困難だ。不公平だ、と思う。がそう、思ってもどうしようもない。
結論的に言うと、生まれつきもあり、育った環境の影響もあり「何が原因で心の弱い人間になったか」は、一言で決めつけるわけにはいかない。
が、さらに開き直って考えてみよう。かりに原因がはっきりわかったとしても、気が弱いのは、それだけでは治らない、それよりも大切なことは
・どうしたら、「強くなれるか」を知ることだ。
それさえわかれば、過去がどうであれ、生まれつきがどうであれ、問題ではない。「強くなればよい」だけの話だからである。ここまでかなりしつこく話をしてきたのは、わけがある。
人間の性格は「遺伝」か「環境」か心理学の長い間の論争のテーマであり、偉い学者の間でも、未だに明快な結論は出ていない。
そんなことを論じるのは学者に任せておけばよいことで、ここで大切なことは、現に生きている人間が悩んでいる問題を解決できるかできないか、が我々には大切なことである。
今「弱い性格」で損をしている人がどうしたらよいか、という問題を解決するには、少なくとも「原因」を究明しても解決できない、ことだけは確かである。そういう遺伝子を親や先祖から受け継いだにせよ、環境が悪いせいで弱くなったにせよ、「過去」を知っても「現在」の問題は解決しない、これは、明らかなのである。ではどうするか。そこで、この話を一時お預けにして話を先に進めよう。」
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