「自分を見失わないで生きる」幸せの五大要素の第一要素は、「ありのままに見る」である。
・この心構えができていれば、人にだまされることもなく、挫折することもないはずだ。
・「自分さえよければいい」と考えることはよくない。そういう考え方だと、いつの間にか自分を取り巻く状況が悪くなっても気づかない、気づいた時には手遅れ――ということになりかねない。現に地球環境はどんどん悪くなり、大ぜいの人が危機を訴えている。
・自分と周囲のいろいろな問題に気づいているが「自分一人がどうやっても仕方がない」と考えている人たちが大ぜいいる。
・問題に気づき、何かしなければと思うが、気持が空回りしている人たちもいる。
・最も望ましいのは、自分や周囲や世間のことがよく見え、気づいており、自分は何をすべきかも見失わない人である。
・ありのままに見る、という心境は、松下幸之助翁がいった「素直な気持」に通じるものがある。
・幸運に恵まれ一時的に成功を収めても、有頂天になり、自分の実力がわからなくなると、ありのままにものを見ることができなくなる。バブル期のエリート・サラリーマン、自営業者にこういうタイプがかなり多く見られたが、その多くはバブル崩壊と共に、失脚、挫折した。
・人は恵まれない時、「なぜ、自分だけがこんなに不運か」と嘆くものだが、これも、ありのままに見ることができない結果である。不遇でも、ありのままに見ることができた時、不運から脱出することができる。
・外見で人を判断してはいけない。リュウとした外見でも、人をだます人はいるし、みすぼらしい身なりの人でも、中身は立派な人もいる。
・政治家や指導者の中には、大ウソをついて人をだまし、悪い方向へ人を引っ張りながら、責任をとろうとしない者も少なくない。
・ジャーナリストといわれる人の中には、人の批判はするが、事前に警告を発したり、軌道修正を促す働きができる人は少ない。
・問題が表面化してから批判することは、だれにでもできることであり、大切なのは、表面化する前に、いち早く警告を発し、軌道修正を促すのが、先駆者、識者のつとめである。
・仕事も人間関係も、「ありのままに見ること」から活路が開ける。
・ビジネスマンは、自分の業界や仕事について何もかも知ったつもりになってかえって盲点が生じ、仕事がうまく行かないことが多い。ありのままに見ていないからだ。
・ありのままに見ると、「ユーザーは何を望んでいるか」「自分たちは何をすべきか」が見え始め、活路が開ける。
・よかった昔にこだわっても、何も生まれてこない。
・これまで、規制、保護、既得権に守られて「いい思い」をしてきた人ほど、ありのままに見ることが難しい。
・「ありのままに見る」とは、いい換えれば、過去を捨て、「ゼロから出発すること」を意味する。
・その意味では、年功序列、終身雇用の幻の中で生きてきたホワイトカラーのサラリーマンも、リストラの対象となった場合、「自分は、これだけの地位、収入があった」ということにこだわり、その延長線上に現在、未来を展望しようとすると、見方は歪められ、うまく行かない。
・自分は、大企業の管理職だったという誇りをもつことは悪くはないが、新しい職場、仕事にとっては、ほとんど無意味である。
・過去を引きずり、新しい職場で、大企業のやり方を押しつければ、反発を招き、うまくは行かない。
・新しい職場で「何もわかりません」と、まるで借りてきた猫のようにおとなしくするのがベストともいえない。これも、現実をありのままに見ていないことになるからだ。
・新しい職場の幹部や社員たちは、大企業からの転職者に、何らかの期待を寄せている。「それに応えられる何か」をもち、提供することが肝要である。
・ありのままに見ることができれば、転職に限らず、脱サラにも成功できる。
・セールスマンの場合も、知識がいくら豊富でも、お客の心をつかまなければ、モノは売れない。お客の話を聴き、ニーズをつかむ――これもありのままに見る心構えから生まれる。
・セールスに限らず、すべてのビジネス、人間関係は「自己中心」のワナから解放されることである。
・ありのままになるには、自己中心のワナから自らを解放することである。ストーカーなど、心の病も、自分に責任能力のあることを「自覚」するところから、すべては快方に向かう。人のせいにしている間中、問題は解決しない。
・クライアントを慰めるような甘やかしは、クライアントのためにならず、むしろ、有害であり、これは、カウンセリングとは、似て非なるものである。
・真のカウンセリングとは、本人が正しく自分が見つめられるように、指導することである。
・人は、だれかに頼ったり、依存したり、周りに責任を転嫁しているうちは、本当の幸せをつかむことはできない。ありのままにすべてが見えていないからである。
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