和草子 暮らしの歳時記

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セレンディピティー


「セレンディピティー」幸福な発見を偶然にする才能

ノーベル物理学賞受賞江崎玲於奈博士の言葉
「一般に日本の社会はリスクを嫌がります。やり直しもききにくい。対照的に英語では『クリエーティブ・フェイラー(創造的失敗)』という言葉があるように彼らの文化では失敗を創造の肥やしにします。
我々も創造性を養うには、試行錯誤を繰り返し、創造的失敗を恐れないことです」

失敗を創造に転換させるには心の柔軟性が必要です。2000年から20003年までノーベル化学賞を受賞した3人がみなこのセレンディピティーについて語っていました。
その1人野依良治氏は「独創的研究に必要な化学者の資質は知性だけでなく、感性が必要」
「論理の積み重ねだけでは大発見はできない。偶然のきっかけをつかむことも科学者の能力の1つだ」と話されたそうです。

失敗をただの失敗に終わらせるか、そこから創造を生み出すか。ふだんからアンテナを用意し手いる人にこそ幸福はやってきます。セレンディピティーも単なる「棚からぼた餅」という意味ではないと思います。

語源は英国のウオルポールという作家の造語でスリランカの寓話に基づいたものです。

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