王さまの白い石

王さまの白い石

暮しの手帖的生活?


100号あたりから毎号母に見せてもらうようになりましたっけ。
100号の表紙は、1号から99号までの表紙を全て載せたものでした。
子供心にも、すごさを感じてました。
2世紀の30何号かに増井和子氏の「ナポリのスパゲッティ」の特集がありました。ナポリのマリア母さんのつくる、サンマルツァーノ種のトマトのスパゲッティ。そのころの日本では、サンマルツァーノ種のトマトなんて手に入らなかったし、上に飾ってある、バジルの葉なんて想像外のものでした。本文の作り方のところには、シソの葉で代用するみたいなことが書いてありました。今思えば無謀な代用です。それでも、トマトスパゲッティには完全にはまりました。夏休み、母は店に出ていて、弟と2人分の昼ご飯、毎日々、トマトスパゲッティを作り続けました。庭に生えていた青しその葉をむしって、飾って。
そして、2世紀の60何号かを最後に、花森安治氏が亡くなりました。
身内でもない人の死を、残念だ、悲しいと強く思ったのは初めてのことでした。
大人になってから、古本屋で「一銭五厘の旗」を見つけて迷わず買いました。
文章の魅力、言ってることにいちいちうなずけること、今でも、何か文章を書く時は花森安治氏に添削してもらいたいなあと思いながら書いています。

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