音響機器修理「京とんび」

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2011年02月01日
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カテゴリ: 音響機器修理

今回の修理は、「小型プッシュスイッチ(通称、 タクトスイッチ←アルプス電気の商標らしい)」なるスイッチを使用した電子機器(ラジカセなどの音響機器、マウスなど)に共通故障の修理だ。


【電子工作】工作用部品:タクトスイッチ小HK-TKS01H タクトスイッチ

 このタクトスイッチは物理的にも電気的にも特性が良く、また安価なため、音響機器やパソコンのキーボードやマウス、電話機のボタンなど、実に多彩な情報機器で多用されている。

劣化したタクトスイッチ

 このタクトスイッチと抵抗器がセットで用いられ、所定の抵抗値で電流が流れたことを制御ICが判断し、どのスイッチが操作されたかを判断する仕組みとなっている。

 しかし、タクトスイッチは経年劣化には勝てず、経過時間と使用頻度により、確実に劣化する。劣化すると抵抗値が変化(増加)するため、操作されたスイッチは別のスイッチが押下されたとICが勘違いし、機器が誤動作してしまうと言うわけだ。

 上の写真は、10数年前のラジカセに使われていたタクトスイッチだ。下段左端の2つのパーツが、押下により接触することで電気が流れる仕組みだが、左から2つ目のパーツを見ると、黄銅色の地金に茶色の縞模様が付いている。恐らく、酸化皮膜やカーボンと思われ、これが抵抗値を増加させる原因となる。

 この原因による故障を修理するには、タクトスイッチを交換するのがもっとも確実だ。

 因みに、バブル期のラジカセなどは、1台にこのタクトスイッチが50個くらい使用されているものもあり、交換作業は忍耐と時間を要することとなる。

 パソコンのマウスなら2個のタクトスイッチを交換するだけで修理が完了するので、「どうも最近クリックが怪しい」と感じている諸兄は、交換修理にチャレンジしてみてはどうだろうか。もちろん、半田ごてを握る必要はあるが。






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最終更新日  2011年02月02日 01時54分31秒
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