Victor XL-V300 CDプレーヤー(1984年頃の発売) 」だ。各社のCDプレーヤー発売が1982年なので、時期的に普及に向けた製品が投入され始めた頃だろうか。そんな中で本機は、無共振・無振動を追及し、インディペンデント・サスペンションメカニズムを採用したユニークな製品だ。
Victor XL-V300 CDプレーヤー(1984年頃の発売)
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今では見ることのない、「移送時には(CDピックアップを)3箇所のネジで固定」のラベルが底面に貼付されていた。
■ 主な故障状況と原因
27年も昔の製品なので、別途CDピックアップの入手は不可能だ。CDピックアップが生きていることを願いつつ分解を始めた。
CDトレーの開閉機構も写真のようにユニークだった。やはりゴムベルトが劣化して伸び、プーリーが空転していたのが原因だった。交換で無事に復旧した。
CDピックアップの型番は「MLP-1E」だろうか。 ガラス繊維を混入した高剛性の軽量メカ・ベース(恐らくプラスチック製)にマウントされ、4箇所の深椀状 インシュレーション・ゴムを介してシャーシーに固定されていた。外部由来の振動の伝達を遮断するための仕組みだ。
オーバーホールして光学レンズやメカ系をクリーニング/グリスアップした。 CDピックアップの位置決めにもゴムベルトが使用されていた。劣化のため、こちらも交換した。
操作ボタンが利くときと利かないときがあった。原因はハンダクラック。操作パネルと念のため各電子基板の接続コネクタ周辺のハンダ付けを全て修正した。
修理完了。分解能が高く、クリアな印象の音だ。特に電気的な調整をすることなくCD-Rまで安定して再生ができたので、かなり当たりな機体だったのだろう。
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