今回の修理は、「 brother MFC-410CN カラーインクジェット複合機
」だ。ブラザーの製品は、キャノンやエプソンほど支持されていないが、実はなかなかの実力派。2005年に購入し、自宅で使用していたが、現在に至るまで故障知らずだ。ジャムることも少なかった。
が、ここに来て「インク漏れ」が発生。使用頻度は、一週間に1~2回、A4紙で3~4枚プリントアウトする程度だが、まったく使用できなくなると困る。
既に本機種は、「補修用性能部品の保有期間を過ぎており修理をお受けできません。」ということなので、躊躇なく自己修理に挑んだ。
■主な故障状況と原因
■修理作業
1.物理的修理 修理作業に先立ち、インターネットを入念に検索。「廃棄インクオーバーフロー」が原因と推測し、作業開始。
ねじ4本を外すだけで上部カバーまで分解。上部カバーにインクカートリッジがぶら下がる。
廃インクカートリッジを発見。背面に位置しており、インクがあふれ漏れ出していることを確認した。
廃インクカートリッジを取り外すには、繋がっている2本のシリコン樹脂製チューブを取り外す必要がある。引っ張るだけで感嘆に抜くことができた。
ご覧のように、傾けると廃インクが滴り落ちる状態。 本来は新品カートリッジと交換するのだろうが、メーカーからの入手は困難なため、吸収パッドを交換することにする。
復旧した廃インクカートリッジの取り付け前に、廃インクで汚れた箇所を拭いていると...
なんと、他に3箇所、廃インク吸収材が設置されていた! これは事前のインターネット調査では、見当たらなかった事態。
思案した結果、吸収材に若干の吸収の余力があると判断し、交換を先送りすることにした。
ただし、印字ヘッドからの廃インクを吸収する小さなスポンジ部(約1×3cm)だけは、交換することにした。台所からスポンジの在庫を1個頂戴したことは内緒である。
逆の手順で組み戻し、ここまでで物理的修理は完了。
2.論理的修理
事前調査では、複合機をメンテナンスモードにし、廃インクカートリッジ満杯の履歴を消去してやる必要があるということだったが、結果的には何もせずに使用できる状態に復旧していた。
もしかすると、昨年に複合機のファームウェアを最新版に更新したため、この時に履歴も更新(消去)されたのかもしれない。
因みに最新版ファームウェアでは、メンテナンスモードの呼び出し方が事前調査で確認した参考情報とは異なり、履歴を消去する手順が自力では分からなかった。
ただし、 メンテナンスモード
ユーザーアクセスメンテナンスモード(アクセスメニューに制限あり。方向キーでメニュー選択可能)への入り方のみ判明したため、参考に記載しておく。
「 機能→モノクロスタート→機能→モノクロスタート 」でメンテナンスメニューが表示された。
因みに私は、「91:PARAMETER INIT」を発見したので、実行をした。 当然、全ての設定値が初期化された。当然、複合機内のネットワークのプリンタ名も改名されたため、家中のパソコンのネットワークプリンタ/スキャナの設定をやり直す羽目になったので、ご注意を。
結局、一日仕事になってしまった。
追記(2013/10/12)
本日、「クリーニングできません」が表示された。 分解して確認したが、廃インク吸収カートリッジは一度交換(上記)したので、満杯にはなっていなかった。どうやら、上記 の 「91:PARAMETER INIT」では、インク廃棄のカウンターがゼロにリセットされていなかったようだ。
改めて根気良くインターネットを探すと、ハンガリー語のサイト(http://elektrotanya.com/)で、英語版のサービスマニュアルが見つかった(感謝)。これに従い作業を行ったのが、下記の手順だ。
■ パージ カウンタ ( インク廃棄カウンター)を ゼロに リセットする 手順(自己責任で実施のこと)
(共通:MFC-620,MFC-420 ,MFC- 410 ,MFC- 210)
廃インク吸収BOXを交換した場合に実施する。
以上
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