今回の修理は、「 SONY CMT-PX5LTD MDデッキ搭載オールインワンコンポ(発売日:2000/10/10) 」だ。先行発売のCMT-PX5をベースに、高音質にチューンアップした限定バージョンだ。
カーボン調ブラックボディを採用し、精悍さをアピール。また、スピーカーには、単品スピーカーにも採用される、口径12cmグラスファイバーコーンユニットを採用したウーハーを搭載し、音質特性を向上させているとのこと。
[修理を完了したSONY CMT-PX5LTD]
■主な故障と原因
■修理
この機種は、十中八九、CDトレーが開閉できない故障を呈する。原因は、ゴムベルトの劣化だ。
上の写真の状態から、底板ごとCDチェンジャーユニットをごっそりと取外すことができる。
同ユニット後部にゴムベルトが位置している。これを交換するには、CDチェンジャーを手動で少々動かす必要があるが、箱根寄木細工の秘密箱よろしく、ゴムベルトに到達するまでに頭を使う。
CDピックアップは、ASSY(ユニット)になっており、ピックアップのみの部品割り当てはないようだ。
私も、この機種以外でお目にかかったことがないASSYだが、調べると2000年前後に発売のMXDシリーズ(CD/MD一体デッキ)に採用されているようだ。
因みにASSYの名称は「SONY BU-21」で、後ろには細かい枝番が付くようだ。
CD扉が破損し取れてしまった前面パネル(下の写真)を補修。
MDピックアップは、「SONY KMS-262A」 、ATRAC ICは「SONY CXD2662R」だ。
電源とアンプの基板に半田付け劣化が多い。他所も含めて全て補修。
スピーカーも前面パネルを取り除き、各ユニットをクリーニング。
傷の多かった本体ボディと、塗装はげが多かったスピーカー保護カバーのパンチグメタル部の再塗装を実施。
その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。
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