今回の修理は、「 CASIO MDH-507 MDラジカセ(発売日:不詳(おそらく1999年)) 」だ。ジョグダイヤルを採用し、CD/MD/TAPE/FM/AMを搭載したオールインワンラジカセだ。
シリーズにMDH-505、MDH-507(本機種)、MDH-515が存在するようだが、マイナーメーカーだけに、情報はほとんどない。メーカーが情報を残しておいてくれると有難いのだけれど、、、
しかし、このクラスとしては、メジャーメーカーに比肩する機能と音質。要所に日本製電解コンデンサが使用され、コスパを考えれば、むしろ優秀と言える一台だ。
[CASIO MDH-507 MDラジカセ]
[MDを搭載し、乾電池で使用できる機種は貴重だ]
■主な故障と原因
■修理
筐体は、前後に分解する。この年代の機種にしては、フラットケーブルの数が多く、再組み立ては手間がかかる。
スピーカーはカシオ製ではないものの、しっかりとしたフルレンジユニットが採用されている。
CD光ピックアップは、今は無き「SANYO SF-P101( 16ピン
--> 15ピン)」だ。レンズクリーニングで復旧。
MDユニットは、ユニークなレイアウト。MD光ピックアップは、「SONY KMS-260B」、ATRAC ICは「Panasonic MN66614R4C1」だ。両社が異なることから察するに、CASIOオリジナルのMDメカであろうか。
レンズと録音用磁気ヘッドクリーニングで復旧。
その他各部のクリーニング、組戻し、点検。動作確認と修理後のエージングを実施し、作業完了。
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