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昨日は午前中は音楽会、午後は自分の研究授業でした。音楽会ライブ中継では想定外のことがありとても焦ってエネルギーを消耗していました。午後の研究授業は想定通り子どもたちが班で楽しそうに学び合っている姿を見ることができ、ほっとしています。研究授業なので授業開始のタイミングからすでに何人かの先生が来られていました。そこで当初からのもくろみどおり、参観の先生方にいきなり「今からこの先生方が、漢字の意味を動作で見せてくださいます」と無茶ぶりをし、「美化」という教科書に書いてある言葉を、動作で示してもらいました。研究授業だろうがなんだろうが、教室に来られた人には、容赦なく「教材」になってもらいます。子どもたちの学習活動を見せてもらうんだから、見に来る人もそれ相応の対価を払ってもらわなくちゃいけません。先生方はちゃんとやってくれました。人によって「美化」の解釈が違うことが、動作を見るだけでわかっておもしろかったです。その後は僕と子どもたちでほかの漢字熟語の動作化をひととおりしました。みんなノリノリでやっていましたメインは、班で相談しながら書いていく「リレー作文」。班学習が始まって早々、普段漢字を書こうとしない子が、他の子が書いているのを見て、自分から自分のノートに、友達が書いたのと同じ漢字を書こうとしていました。その子のそんなシーンは初めて見ましたので、とっても感動しました!!該当クラスの中でも特に「この子のことを考えて授業を計画した」という子どもは、過去最高に楽しそうな様子でした。それに加えて、ほかの子もとっても楽しそうでした。今までの僕が目指していた授業にはなっていたと思うのですが、授業が終わった今、「もっと自分になにかできることがあったのでは」という気もしています。また3学期に同じクラスで授業します。(;^ω^)▼通級指導教室の担当教員が、通常の学級で研究授業をおこなうよ!(2023/11/26の日記)
2023.11.30
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昨日、映画「夢みる校長先生」について書きましたが、その後Facebookで「夢みる小学校2023」ができたことを知り、感動しています。今まで知らなかったのですが、クラウドファンディングで支援を受け付けており、そちらは12月末日まで。翌月の1月には東京で初めての上映会が予定されているそうです。「夢みる小学校2023」は、「夢みる小学校」に登場した小学生のその後3年間を追って追加撮影した内容を加えたものだそうです。監督が書かれていた説明を転載させていただきます。映画に登場した小学校6年生は 今年 中学3年生になり卒業しました「自由に育った小学生たち」の3年後を追加撮影、30分間を新たに再編集しました”あの子たちは大丈夫か❓ 懐疑派のみなさん” に成長した ”夢みる中学生たち” のこの姿を観てほしい↓↓https://vimeo.com/manage/videos/886376905(2023/11/27付 オオタ・ヴィン監督によるFacebookへのご投稿より)上のリンク先で予告編を観ることができます。クラウドファンディングの受付サイトは、こちら。https://www.dreaming-school.com/crowdfunding.html「夢みる小学校」も「夢みる校長先生」も大変よかったので、支援させていただこうかと思っています。初上映会の情報は、こちら。【 夢みる小学校 2023 完結編 SP 初上映会】2024年1月13日(土)13時〜 @東京ウィメンズプラザ「夢みる小学校」自主上映主催者や、クラファン支援者無料。詳細・申込み https://peatix.com/event/3769324「夢みる小学校」自主上映会開催申し込みはこちら。https://www.dreaming-school.com/independent/▼映画「夢みる校長先生」を、日曜日に観てきました!▼「どんな子どもも、それは1つの個性であり、正解である」 ~映画「夢みる小学校」
2023.11.29
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観たかった映画を、日曜日に観てきました。「夢みる校長先生」▼公式サイト「夢みる小学校」のときと同じように、家族4人全員で観てきました。(↑過去記事にリンク)「校長先生」がタイトルになっていますが、もちろん子どもたちが主役です。映画の中の子どもたちは、みんなイキイキと輝いていました。大人は、子どもたちのやりたいことを邪魔しない、やることを代行しないことが大事だな、と思いました。たとえば映画の中で子どもたちが自分たちのやりたいことができるようにお店に電話で交渉するシーンがありましたが、こういうことって、先生が代わりにやってしまいがち。子どもたちが自分で電話した方が、よっぽどいい、と思いました。映画の後でトークショーがあり、「学校ではないけれど、映画に出てきたことと同じようなことをしている」ということで、不登校の子が集まってやりたいことをやっている取組が紹介されました。鑑賞した映画館がある地域でされているデモクラティックスクールの取組です。合わせて、「トーキョーコーヒー」という全国的な取組も紹介されました。トーキョーもコーヒーも関係なくて、「登校拒否」の文字を並び替えただけだそうです。遊び心やゆるさが感じられて、好感を持ちました。映画とトークショーを通して、「子どもがわざわざ遠いところまで通ってくる。 楽しいだけで」という言葉が、非常に印象に残りました。近くにあれば一番いいけど、まずは、エリアに1つぐらい、そういうところがあるといいな。公立の学校が全国的に変わっていくことが理想だけれど、まずは「学校」に限らず、子どもファーストな取組をしているところがどんどん出てきて、そういった取組が広がっていけばいいと思います。↓「夢みる小学校」「夢みる校長先生」の映画監督による著書。『子どもはミライだ! 子どもが輝く発酵の世界』 [ オオタヴィン ]【電子書籍版】[ オオタヴィン ]▼「どんな子どもも、それは1つの個性であり、正解である」 ~映画「夢みる小学校」(2022年12月18日の日記)
2023.11.28
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勤務校での音楽会に刺激を受けて、土曜日に僕も個人的に音楽活動をがんばりました。以下の2つの合唱動画をYouTubeで公開しています。どちらも、大大大好きな曲です!僕は年に1回だけ丹波篠山の「とっておきの音楽祭」というところで歌っているのですが、「春に」は一度そこで歌いたいとずっと思っている曲。来年4月の音楽祭では、もしかしたら、歌うかも?#1人で合唱曲を歌うのが趣味です「サッカーによせて」は、一昨日散歩に出る時に口ずさみました。冬になると学校の体育でサッカーをすることが多くなるので、この時期にぜひ歌いたい曲です。どちらの曲も、谷川俊太郎さんの詩に、木下牧子さんが曲をつけたものです。詩も曲も、ほんっとにすばらしいんです!今回、合唱4パートとピアノ伴奏の楽譜をすべて「流れる動く動画」にしていますので、詩と曲の全体像をつかむのにも役立つと思います。合唱の選曲や構成の分析、指揮の練習などにも、ぜひお役立てください。では、ここからは、いつものように作成時の苦労や経緯を書きます。もうすでにこのブログで何度も書いているように、今回もカワイの「スコアメーカー」を使っています。カワイの「スコアメーカー」は、この夏に「エディター版」が無料化されました。これにより、試用期間が終わってからも、基本機能は無料で使えるようになりました。驚くべきは、今回の動画のように「楽譜に歌わせる機能」すら、無料で使えることです。#カワイさん、ふとっぱらです。▼楽譜作成ソフト『スコアメーカー』無料版を公開します (カワイ公式サイト、2023/7/27のお知らせより)無料のエディター版で楽譜に歌わせる方法を書いておきます。(1)画面右に並んでいるボタンから「ミキサー」を選びます。(2)左に表示されたミキサーで、ボーカルパートの再生音色のところを右クリックし、「ボーカル」を選びます。さて、歌詞を歌わせる場合、日本語だと助詞の「は」「へ」など、表記文字と発音が異なる場合があります。無料版では、以下のように設定すると発音の変更が歌詞の文字ごとに可能です。(1)「表示パネル」を呼び出します。(2)「属性」をチェックします。(3)「発音文字列」をチェックします。(4)歌詞の該当の文字を右クリックして「プロパティ」を呼び出し、発音文字列を入力します。ソプラノで発音文字を変えると、他パートも自動で変わるのが、ありがたいです。ところで今このブログを書いていて気づいたのですが、ボーカルで歌わせる時に「階名で歌う」という選択肢も出てくるんですね。フレーズを覚える時に階名で歌うのは、音の高さを覚える時にとても有効です。こういった機能まで無料で使えるとは、ほんとうにこのソフト、すごいです。「固定ド」唱法にも変えられますが、初期設定だと「移動ド」で歌ってくれます。ハ長調以外の楽譜を見てすぐに「移動ド」で歌うのはわりと難しいので、これまた便利機能です。↓階名唱バージョンの「春に」動く楽譜動画も作りました!僕は速いフレーズの音程を適当にとっているので、微妙に音が違っていることがよくあります。急がば回れで、最初から階名唱で歌って、まずは音程をしっかりとることが重要ですね。▼【動く楽譜】「明日の空へ」ミマス(歌付き) 公開!▼【合唱音取り用動画公開】「大切なもの」2部合唱アルト(下のパート)強調版▼合唱新曲「青の記念日」が素晴らしい ~『教育音楽』小学版10月号▼【合唱音取り用動画公開】「地球星歌」2部合唱アルト(下のパート)強調版▼合唱曲「空は今」+「どこでもドア」▼最高の合唱曲「信じる」
2023.11.27
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11/29(水)に、勤務校において、僕の研究授業を実施します。「研究授業」というのは、先生の授業を他の先生が見に来る授業のことです。授業の質を上げ、授業の事実から教職員が互いに学び合うことを目的としています。僕の研究授業は、4年生のクラスでおこないます。通級指導教室の担当教員が、通常の学級で研究授業をおこなうのは、もしかすると珍しいのではないかと思います。#「珍百景」にでれるかな。以前も書きましたが、僕は、障害当事者の方に「通級でやっていることは、通常学級でできないのか」と言われたことが、ずっと頭に残っています。通級でやっている「自立活動」と呼ばれる授業の内容は、そのほとんどは通常の授業の中に取り入れることができると思っています。もちろん、通常学級の時間割の中には「自立活動」という時間割はありませんが、各教科の時間の中に、そのエッセンスやメソッド、考え方は取り入れることができるはずです。また、「別室指導でうまくいっていても、普段の授業や生活場面において汎化しない」ということが、別室指導だけをやっていると課題としてよく挙がってきます。ソーシャルスキルトレーニング(SST)と呼ばれるものは、その最たるものです。別室の個別指導の中でどれだけSSTができたとしても、集団の中でできなければ、何の意味もありません。だから、本人の学校生活全体の改善を考えるならば、「取り出し指導」と呼ばれる別室での特別な指導から、本人が学校生活で困難さを感じているその場・その状況において、困難さを改善する指導(=「自立活動の指導」)へと、スムーズにつなげていく必要があるのです。そのような理由から、今年度は通常学級の中でたまに授業させてもらっています。今回の授業も、その一環です。勤務校ではすでに「児童支援教員」が6年生のクラスで授業をおこなっています。児童支援教員というのは、不登校の子や外国にルーツを持つ子に支援や指導をおこなう先生です。「通級」の先生と同じように、普段は別室指導をおこなうことも多い先生です。でも、研究授業は6年生のクラスでされていました。支援を要する児童に関わる教員が別室指導だけをするのではなく、ここぞというときには、クラス全体にかかわって全体指導をおこなう文化ができてきました。普段、別室指導をしていたとしても、重要なのは、「それだけで終わってしまわない」ということです。学校全体で「支援を要する子」の指導や支援を考えていくには、切り離して考えずに、全体の学校教育の中で包括的に一緒にやっていくことが、必要です。先日おこなわれた勤務市内の特別支援教育に関わる部会のなかでも、僕は次のように発言しました。「普段過ごしているクラスの様子を見ることなく、別室指導に終始してしまわないことが重要です。 通級の場合、通級の終了を別室指導の成果だけで決めてしまうのではなく、クラスでの様子をふまえて通級の終了判断をするべきです。」同じ県内や近隣の他府県でも、通級担当が「同室複数指導」(担当がクラスに入って主指導の先生と一緒に指導する)を必要に応じておこなっているケースは、わりと多いようです。ただ、その場合でもあくまでも主指導はクラス担任や教科担当の先生。「支援教員」という立場の者が、主指導をおこなうことは、きわめてまれです。しかしながら、それをおこなっていくことが、「普段の授業を変えていくこと」につながります。そう信じて、やっています。全国には少数ながら、同じことをしている人がいると思います。そういう人と、ぜひつながりたいです。昨年、国連からの勧告で、日本が真にインクルーシブ教育を進めていくためには、通常学級の授業を変えていくこと、その授業を担当している先生方の研修を実施していくことが必要であると示されました。今こそ、別室指導で専門性をもって指導してきていた先生方のスキルやマインドを、通常学級の中に入れていくべきときです。通級担当だけでなく、特別支援学級の先生や特別支援学校の先生などが、通常学級の中で、その指導を活かすべきときなのです。「特別な支援を担当している先生」は、ぜひ、どんどん通常学級の中に入っていきましょう!ちなみに、今回の研究授業は、僕がそのクラスで月1回指導をおこなっている国語科「漢字の広場」の授業です。漢字を読んだり書いたりすることが苦手な児童が他の児童といっしょに楽しそうに「漢字の広場」の授業を受けている様子が、これまでにも見られています。当日はなるべく子どもたちの活動時間を保障してあげるようにして、僕があまりあれこれ言わないように、子どもたちの活動を邪魔しないようにしたいと思っています。(追記)いちおう研究授業では指導案を事前に配ることになっているので、もちろん僕も指導案を作っています。かんたんなものですが、いちおう公開します。(一般公開用に編集しています。)↓(この画像はAIが作成したものであり、実在の人物団体等とは関係ありません。)▼インクルーシブ教育関係の雑誌記事「国連からの勧告どうするの」(2023/11/06の日記)▼漢字を非常に苦手にしている子のクラスでの漢字の授業実践(2023/10/24の日記)▼【実践】漢字の読み書きが困難な子どもがみんなと共に学び合えるようにする提案授業(小4「漢字の広場」の授業) ~僕は、こう考えたんだ。~(2023/09/17の日記)
2023.11.26
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録画していた「珍百景」を観ました。全国のスゴイ小学生特集。▼2023年11月19日放送 ■全国のスーパー小学生…知りたい!英語&プログラミングの教育法など(「珍百景」公式サイト)たしかにすごかった!#今週末の日曜(11月26日)までなら、TVerで観られます。「子どもの教育」を考える上で、非常に刺激になる小学生も登場していました。妹のためにランドセルをつくってあげた小学生。それから、英語で外国人に積極的に話しかける小学生。極めつきは、プログラミング全国大会Microsoft賞の小学生。どの子のまわりにも、子どもが「やりたい」と思ったことができるように環境を整えてあげる大人の存在が。大人として、こうありたい、と思いました。好きなこと、得意なことを思いっきりできるようにしてあげると、子どもはぐんぐん成長していくものですね。▼小学生の圧倒的プレゼンの実際「【神プレゼン】ホリエモンが認めた天才小学6年生が「学びのイノベーション」を提案」 (2023/01/14の日記) ▼SDGsに取り組む小学生社長! (2023/01/22の日記) ▼『豚のPちゃんと32人の小学生 命の授業900日』 (2009/09/25の日記)
2023.11.25
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昨日はでした。朝起きた時から最近では珍しく暖かな気温で、絶好の音楽会日和。朝からウキウキで出かけました。僕はライブ中継係でしたが、子どもたちがとびきり楽しそうに演奏していたのが印象的でした。子どもたちは、ほんとうに、最高の音楽を届けてくれました。お休みの子がいたことだけが、残念。仕方ないことですが。。。学級閉鎖の学年があるので、また来週にも、残りの学年の音楽会をします!さて、一昨日のブログ記事で「手のひらを太陽に」のことを書きましたが、ある学年は、この歌を、1番から3番まで歌っていました。とてもいい曲なのですが、同じメロディーで歌詞に出てくる言葉がぽんぽん変わるので、歌詞を正しく歌うのが、かなり難しい曲でもあります。#僕も、間違えます。指揮の先生が、終演後に、この歌を歌詞を間違わずに歌う秘訣を、教えてくださいました。なんと、最初に「手話」を教えたそうです。そして、指揮をするときに、「次はこの言葉だよ~」と、前もって指揮者が手話で知らせたのだとか。どおりで、子どもたちが楽しそうに身振り手振りをつけて歌っているなあと思いました。「手話」には、こんな使い方もあったんですね。(参考動画)♪手のひらを太陽に〈振り付き〉- ぼくらはみんな 生きている 生きているから 歌うんだ〜♪(ボンボンアカデミー様)▼緊急事態宣言下の音楽授業は、手話歌! (2021/09/23の日記) ▼楽しくバリアクラッシュ! 手話エンターテイメント発信団oioiさん (2023/04/26の日記) ▼「きみにあえてうれしい」~卒園・入園・入学などふしめの歌に (2009/02/19の日記) ▼♪「にじ」 (2010/02/07の日記) ▼坂本九 最後の歌~「心の瞳」 (2007/09/09の日記)
2023.11.24
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最近、BingのAIに、ブログ記事に合う絵を描いてもらうことが増えています。昨日も、ブログ記事に合う画像をAIに描いてもらいました。▼いろいろあることを 楽しもう♪ (昨日のブログ記事)上のリンク先の、僕のブログ記事をまるごと読ませました。とてもいい絵を描いてくれました。しかも、その後、頼んでもいないのに、AIが僕の記事に触発されたみたいで、詩も書いてくれました。すごいな、AI!言われたことをするだけでなく、自主性や創造性も育まれているやんか!とっても驚いたので、今日のブログ記事は、その報告です。ちなみに、AIの回答に対する僕の返信は、返信の例として示された中から選んでいたりして、けっこう、何も考えずに返答しています。<Bing AI とのやりとり>僕:あなたは画像を作る専門家です。 今から貼り付けるブログ記事に合ったサムネイル画像を生成してください。 シンプルなイラストでお願いします。 以下が、対象となるブログ記事です。 (昨日のブログ記事本文をそのままコピペして貼り付け。)Bing:ブログ記事に合ったサムネイル画像を生成するのは難しいですが、挑戦してみます。 以下の画像は、あなたの記事のテーマに沿って、私が作成したものです。 先生が笑顔で音符と太陽を手に持ち、背景に「いろいろあることを楽しもう」という文字があるイラストです。 どうぞご覧ください。これには、本当に驚きました。しかも、よくできた詩なんです。感動しました!!ただ、その後に僕が素直に驚きとお礼を返信すると、あろうことかBingくんは、同じ詩をもう一度書いてきました。それも、さも初めて披露するかのように、1つ前の自分のメッセージを、なにくわぬ顔で繰り返してきました。優秀なBingくんであっても、相手の返答だけを見ていて、自分の前回話した内容は覚えていないのでしょうか。なんだか、将棋のAIが初期の頃に、相手の指し手に対する単純な返し手を指すだけで、「大局観」がまるでなかったのを思い出しました。何食わぬ顔で同じ手を繰り返してくるというのは、初期の将棋のAIによくあった傾向です。Bing AI も、まだまだですね・・・。#ある意味、カンペキでないところが見えて、安心しました。ちなみに、自ら進んで詩を披露してきたAIは、設定で「独創性」という会話スタイルを選択していました。AIに「独創性」で負けないよう、がんばります。▼授業でAI(ChatGPT)を扱う (2023/03/18の日記)▼ChatGPTはウソばかり言う!? お笑い芸人がきいたら抱腹絶倒の回答が! (2023/10/19の日記)
2023.11.23
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いよいよ明日は音楽会です。今日、お昼の放送で「音楽会の曲」を放送委員の子が流していました。「手のひらを太陽に」の最初期のバージョンであるボニージャックスがNHK「みんなのうた」で歌ったバージョンが流れたら、あるクラスでは僕が歌っていると勘違いされたみたいです。#こんにちは、ボニージャックスです。#プロの歌声と勘違いされるなんて、うれしい。今日はオープンスクールだったので、自分の授業を保護者にみていただく時間もありましたが、それ以外にも駐車場係をしたり、音楽会練習に行ってちょっとだけ口出ししたり、大太鼓を運んだりしていました。ほかにも、1年生と給食を食べたり、明日のライブ中継の準備をしたり、自分の研究授業の指導案を先生方の机上に配って回ったり、学校便りのゲラを先生方の机上に配って回ったりしました。#マルチタスクがずいぶん身につきました。学校というところは、ずいぶんいろんな仕事があるところです。それを負担に感じる方も、いるかもしれません。ただ、これは、よいことでもあります。「音楽」や「体育」が仕事に含まれる仕事というのは、そうそうありません。学校の先生の仕事の中には、いろんな職種の方がする仕事が混ざり合っています。言ってみれば、いろんなフルーツの味が楽しめるミックスジュースみたいなものです。要は、楽しめるかどうかです。勤務の適正化を進めて、教員の仕事を減らすことは、必要です。喫緊の課題だと思います。ただ、一方で教員の意識として、いろんなことを「楽しめるかどうか」も重要です。学校というところは、どう転んだって、いろんなことがあるところなのです。本質的には、「いろいろあることは 楽しいことなんだ」と思います。そういった経験ができることは、貴重なことです。多様性尊重の世の中だと言われます。それは、多様な人を尊重するということだけでなく、多様な物事を尊重するということとも、セットなのではないでしょうか。いろいろあることを 楽しもう♪「いろいろあって、大変」から、「いろいろあって、おもしろい」への発想の転換をしよう!(この画像は、AIがこのブログ記事をもとに作ってくれました。)
2023.11.22
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昨日作った「音楽会原曲CD」ですが、大事な曲を1つ忘れていました。「怪獣のバラード」です。この曲の原曲はAppleMusicにはないのですが、「ヤング101(いちまるいち)」が歌っていました。大好きな曲なのに、忘れていたのが悔やまれます。もちろん、この曲も入れてCDを作り直しました。「怪獣のバラード」については斉唱版歌唱支援動画を以前作っていました。▼♪「かいじゅうのバラード」斉唱版 動く楽譜動画を作りました!この曲のバンドアレンジも、なんとYouTubeで公開されていました。なかなかナイスな演奏です!【合唱曲】「怪獣のバラード」をバンドアレンジしてみた(D.Naoyaさん) 合唱版と聴き比べてみましょう。▼教育芸術社「怪獣のバラード」名曲は、時を超えますね。昔の歌が今また歌われるというのも、いいものです。
2023.11.21
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今日は、音楽会の児童鑑賞日です。児童がお互いに見合う日ですね。保護者鑑賞日は保護者が会場に座るので、演奏する学年以外は会場に入れません。なので、児童が会場に座って演奏を鑑賞する日が、別に設定されています。僕の前の勤務市では「こども音楽会」という呼称でした。子どもたちに分かりやすい呼称で、とてもいいと思います。#「児童鑑賞日」という呼び名は、低学年には意味不明。今回の音楽会、選曲がなかなかバラエティ豊かで、いい曲がたくさんです。その原曲(もともとの曲)をたどると、かなり前に発表されたものだったり、外国の曲だったりします。そこで、原曲を集めて、CDにしてみました。以下は、CD作成に使った、iTunesの画面です。この中で、僕がこの音楽会の練習で初めて知って、大好きになった曲があります。昨日の記事に書いた「ビリミリオン」もそうですが、もうひとつ。「世界中のまだ見ぬ友へ」です。作詞・作曲は、弓削田健介(ゆげた・けんすけ)さん。雑誌『教育音楽』ではかねがねお名前を拝見していましたが、実はこの方が作られた曲を子どもたちの演奏で聴くのは、今回が初めてでした。子どもたちが本当にウキウキワクワクして、楽しそうに、伸びやかに歌っている姿を見て、大感動しました。子どもたちのために作られた歌って、いいですね、原曲CDに入れた本人歌唱の歌は、子どもたちの声ではないですが、曲の魅力は十分伝わると思います。シャッフルのリズムと歌詞とメロディがみごとにマッチして、心地いいです。↓公式サイトで、サビの部分だけ試聴できます。▼AWA「世界中のまだ見ぬ友へ」(ゆげたけんすけ)ブログなので、YouTubeも貼り付けられますね。子どもたちの合唱によるバージョンも、貼り付けておきます。国際理解/合唱曲「世界中のまだ見ぬ友へ」(世界を旅する音楽室 / 合唱作曲家「弓削田健介」チャンネルより) なお、昨日・一昨日に紹介させていただいた曲と同じく、AppleMusicに入っている人は、弓削田健介さんの曲もフルで聴くことができます。今の聴き放題サービスがカバーしている曲はほんとうに多い!ちなみに、AppleMusicの曲はそのままではCDにすることができませんが、以下のソフトを使うと、音源ファイルにすることができるので、ファイル単体で再生したり、CDにして聴いたりすることが可能になります。(有料。ただし3分までは無料で変換可能)▼NoteBurner Apple Music ConverterNoteBurnerについては、以下の公式サイトの説明をご覧下さい。ただし、個人で楽しむ範囲を超えてCDにして他者に渡すような行為は著作権侵害になりますので気をつけてくださいね。▼2023最新!Apple Musicを高品質でCDに焼く方法 | NoteBurner(NoteBurner公式)
2023.11.20
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音楽会で演奏する曲のひとつ、「ビリミリオン」。歌としては聴いたことがあったのですが、とくに歌詞に気を留めていなかったのですが・・・AppleMusicで歌詞を表示させてみると、この歌詞がすごくいいですね!お金では買えない、「今」の価値を、みごとに詞に表しています。あじわって聴きたい歌です。上のリンクをYouTubeで開いて概要欄を開くと、歌詞全文を読むことができます。(公式のものです。)「その値段じゃ 売れないな!」「生きてるだけで まるもうけ」気持ちの良い言い切り型の歌詞に、勇気をもらいます。最後まで聴くと、「頑張ろう 頑張ろう 頑張れ」のコールが心に沁みます・・・。すべての人に、この曲を贈ります。ともに、がんばりましょう!
2023.11.19
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来週は勤務校の音楽会です。いろいろありましたが、いくたびかの苦難・困難・ハードルを乗り越えて、各学年、めっちゃ仕上がっています。今週、いくつかの学年の演奏を聴かせてもらいましたが、大感動でした。昨日、「結果よりプロセス」と書きましたが、まさに、今のこの過程段階で、すでに涙が出てくるくらい、感動しています。どんなスゴイアーティストの歌や、プロのオーケストラの演奏よりも、過程を共有した子どもたちの奏でる音楽に、一番感動します。「学校の先生」という職業は、その過程につきあえるすばらしい職業だなと思います。子どもたちの演奏を間近で何度も聴けるのも、役得です。今回の音楽会に向けて僕が学年に提供したものがいくつかあります。1週間前にも、本番を控えてまだ不安だったところがいくつかあったので、動画を作成して共有しました。↓その中の1つが、これです。【音取り用】地球星歌 2部合唱 ソプラノ(上のパート)強調版「地球星歌」のアルトパートの音とり用動画は、すでに2ヶ月前に作って提供していました。主旋律主体のソプラノパートは音が分かりやすいから、音とり用動画は要らないと思っていたのですが・・・実際の演奏を聴いてみると、主旋律が自信を持ってはっきり歌えておらず、「やっぱ、あったほうがいいな」と思いました。そこで、急遽作成し、追加で共有したものです。歌声は「スコアメーカー」によるものです。一部ヘンに聞こえるところがありますが、ご容赦ください。ソプラノの歌声だけでなく、歌詞も強調して、遠くからでも見えやすくしました。学校の教室の前で投影して、全員でこれを見ながら歌うことを想定しています。本番2週間前で主旋律が弱いのは致命的、と思い、いろいろな先生に相談したり、こういった動画を作成したり、僕のほうで少しだけ、直接指導させてもらったりしました。その際、いろいろ調べて回った中で、「この動画は参考になる」と思えたものも見つかったので、そちらもシェアします。「地球星歌」練習のポイント・リモートレッスン #合唱(諸星弾(モロボシ・ダン)おんがくチャンネル/DANN's Music 様)中学生向けの動画ですが、小学生にとっても参考になると思います。中学生は2部合唱版ではなく3部合唱版を歌うので、アルトとテノールの具体的な歌い方は、フレーズがそのままだと2部合唱版に当てはまらないので、そこだけご注意ください。子どもたちに直接指導させていただくことが決まった日の夜、ZOOMで東京の先生とビデオ会議しながら「指揮の振り方で子どもたちの声を引き出したいので、見てください!」と、パソコンの前で指揮を振り、「そうじゃなくて、こう!」などと相手の先生にも画面越しに指揮を振っていただいたのも、貴重な体験でした。#東京の先生と画面越しに指揮の振りあいをするなんて、なかなかない。僕が一所懸命考えて用意したものが、他の学校の子どもたちの役にも立つようであれば、幸いです。P.S.「地球星歌」はもともと「アクアマリン」さんの曲。この原曲が、これまでなかなか聴ける機会がなかったのですが、今ならなんと!AppleMusicで配信されているのです。配信を知った時は小躍りして喜びました。これはすばらしい!#「COSMOS」も配信されています☆▼富澤裕の合唱曲「地球星歌~笑顔のために~」▼【合唱音取り用動画公開】「地球星歌」2部合唱アルト(下のパート)強調版▼【合唱音取り用動画公開】「COSMOS」2部合唱アルト(下のパート)強調版
2023.11.18
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夢で見たことを書きます。あくまでも、夢の話ですよー。ある学校の研究発表会に行っていました。司会の先生はその学校の研究を主導されていた先生です。ただ、今年は大学院だか研究機関だかに出向していて、研究のリーダーは後任に引き継がれていたようです。その先生が、「自分がずっと研究で大事にしてきた言葉が、今年は研究内容から消えている。残念だ」と言われました。そして、会場に向けて、「どう思われますか?」ときかれました。隣の先生は、当てられても、答えられませんでした。僕が当てられたので、こう答えました。「今までずっとされていたことが、今年は変わっている。 僕は、それで、いいと思います。 後任の先生が、いろんな方に相談しながら、考えられたというプロセスが大事だと思います。 今までの先生のものを踏襲した方が、見た目もよく、いいものに思えたかもしれません。 でも、今のメンバーで考えるというプロセスこそが大事なのではないでしょうか。 結果よりも、プロセスです」こう言うと、なぜか会場全体から拍手が沸き起こりました。(あくまでも、夢の話です。)実は、「学校は、結果よりも、プロセスを大事にしないといけない」ということを最近強く思っています。たとえば「テストの点数」というのは結果です。テストの点数がとれないからと、何度も同じテストの再テストを受けさせられている子どもたちがいます。そういう点数が大事ではないとは言いませんが、それにこだわりすぎているのではないでしょうか。プロセスが充実していることが、大事です。そのうえで、自然と結果も出ている、という流れが理想なのではないでしょうか。結果を最初から追い求める風潮は、能力主義的価値観の中で、能力が低いとみなされた人を排除する教育につながっていきます。インクルーシブ教育とは、誰も排除しない教育のことです。それは、結果よりもプロセスを重視するという価値観のもとでしか、なしえないのではないでしょうか。(「結果」よりも「プロセス」というテーマでAIが描いた画像です。)▼「好奇心のスイッチ」が入ると、子どもは自ら学びだす! ~『探究の達人』その2 (2023/09/03の日記) ▼「初めは自由に遊んでなれ親しむ」 ~孫泰蔵『冒険の書 AI時代のアンラーニング』その3 (2023/08/19の日記)
2023.11.17
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うちの子は、サッカーが大好きです。ごはんの後に、「パパ、サッカーしよう」と言ってきます。(この画像はAIが描いたものです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。)1対1で、相手をドリブルで抜いて、相手ゴールにボールを入れる遊びです。外に出るのではなく、家の中の、少し広いスペースを使ってやります。向かい合わせになっている、部屋のドアが、ゴールの代わりです。家を壊したらだめなので、めっちゃ柔らかいボールでやります。指で押すと5cmくらい指が沈む、ぷにょぷにょのボールです。#これの色違い↓あまりにも毎日この遊びが続くので、前回はちょっと趣向を変えてみました。と言っても、単に、「誰かになりきってやってみる」というのを、やってみただけです。これだけで、とたんに、楽しくなりました。#少なくとも、僕は、めっちゃ楽しくなりました。うちの子は今、歴史の勉強を自主的にがんばっています。そこで、歴史上の人物に、なりきることにしました。僕は、「そがのいるか」になりました。負けました。(笑)決着がつくと、なりきる人物を変えます。相手が、なりきる人物を宣言してから、自分がなりきる人物を決めると、効果的です。あるとき息子は「あけちみつひで」になりました。そこで僕は、「とよとみひでよし」になりました。勝ちました。(笑)その後、サッカー選手の名前でやろうと息子が言うので、サッカー選手の名前バージョンでも、やりました。「ロナウジーニョ」になったときと、「つばさくん」になったときの僕は、勝ちました。(笑)最後は息子が「メッシ」になって、僕を圧倒し、息子の勝ちになりました。「誰かになりきってやってみる」というだけで、またずいぶんおもしろくなるものだな、と思いました。あなたも、よかったら、やってみてください。P.S.もしかしたら、「つまらない仕事」「つまらない勉強」も、「誰かになりきってやってみる」と、めっちゃはかどって楽しくなるかもしれません。▼エイミー・カディ「ボディランゲージが人を作る」 ~『TEDトーク 世界最高のプレゼン術【実践編】』その4 (2023/04/10の日記) ▼ダニエル・ピンク「やる気に関する驚きの科学」 ~『TEDトーク 世界最高のプレゼン術【実践編】』その5 (2023/04/11の日記) ▼漢字を非常に苦手にしている子のクラスでの漢字の授業実践 (2023/10/24の日記) ▼「ミュージカルのような授業」 ~マンガ家矢口高雄さんの体験より (2014/03/29の日記)
2023.11.09
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Facebookで案内をいただきました。無料のオンラインセミナーです。なかなか興味深い内容です。ご関心のある方は、ぜひ申し込んでみてください。以下、開催要項からの転載です。DO-IT Japan 2023 一般公開シンポジウム中高のインクルーシブをテーマに、省庁から取り組みの話題提供、スカラーの経験談より、私たちがこれから何を行うべきか考える機会にしたいと思います。12月9日(土) 13時から16時Zoomによるウェビナー配信(無料)(公式申し込みサイトより抜粋)情報元および申し込みは、以下のサイトです。▼DO-IT Japan 2023 一般公開シンポジウム小学校よりも、中学校・高校のインクルーシブ教育のほうが進みにくいといった印象があります。ほんとのところはどうなのか、ぜひお話をお聞きしてみたいです。文部科学省からの話題提供もあるということで、どんな話をされるのか、楽しみです。「DO-IT Japan」の第1期生と言えば、小林春彦さんです。6年前のブログ記事で取り上げさせていただきました。あれから6年、「DO-IT Japan」はどうなっているのか、そちらも気になります。▼「DO-IT Japan」公式サイト▼業者テストの「ルビうち」が標準対応に! (2017/06/10の日記)▼小林春彦『18歳のビッグバン~見えない障害を抱えて生きるということ~』 (2017/06/11の日記)
2023.11.08
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「インクルーシブ教育」シリーズでブログ記事を続けます。録画していた「インクルーシブ教育」に関するテレビ番組を視聴しました。#本放送は10/27にありました。(該当の放送のサムネイル画像のタイトル部分のみ引用。 引用元には画像からリンクを貼っています。)これが、めちゃくちゃ、よかったです!これひとつに、大切なことがギュギュッと凝縮されている気がしました。今まで僕が長い時間をかけて学んできたり気づかされたりしてきたことが、一気にここで語られていました。「これは絶対ブログで紹介しなきゃ!」と思いました。「障害のある子」だけをことさらに取り上げるのではなく、通常学級で一緒に学び過ごしている「周りの子」がたくさん映っている番組です。学校での様子が撮影されているだけでなく、NHKのスタジオに「お友達」がたくさん来てくれて、それぞれの考えを発言されています。それが、ほんとに、名言・金言の数々!一緒に過ごすからこそ分かってきたこと、気づいてきたことがたくさんあるんだなあ、ということがうかがえました。ほんとに、みなさんにぜひ観ていただきたい番組です。といっても、ネット上では現在公開されていないので、映像を今から観ていただくのは難しいようです。番組内容の紹介記事は見られるので、とりあえずそちらをご覧下さい。▼シリーズ インクルーシブ教育 (2)「ともに学ぶ」ことの意味 (NHK「バリバラ」サイト内「バリバラタイムズ」より)再放送があったら、ぜったい、観てくださいね。※今回の番組は、以前にブログでご紹介した番組の第2弾です。 ↓第1弾の紹介記事は、こちら。▼NHK「バリバラ」で「インクルーシブ教育」特集! (2023/10/23の日記)
2023.11.07
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昨日は、インクルーシブ教育関係の動画の紹介をさせていただきました。そのつながりで、最近読んだ特別支援教育関係の雑誌の中の、「インクルーシブ教育」に関する印象的な記事を、追加でご紹介します。11月2日のブログ記事で紹介した、次の雑誌に載っていたものです。『LD ADHD&ASD』2023年10月号(明治図書出版、990円)この雑誌にはいろいろな著名な先生がたが寄稿されているのですが、今回特に取り上げたいのは、坂井聡先生の記事です。「ほっこり日記」というコーナーの、くだけた感じでラクに読めるように書かれた記事なのですが、それだけに、僕はすごく身近に感じられた内容でした。タイトルは、「国連からの勧告どうするの」。勧告については、研究者の方々による考察など、いろいろな記事や主張がすでにありますが、坂井聡先生の記事は、「ちょっとちょっと、サトシさん、知っていましたか?」で始まる、なんともユーモラスな、雑談的な話し言葉での記事でした。その中の、特に印象的だった一節が、こちらです。「サトシさんのいる学校は、主流と言われている人たちだけを対象とした学校になっていないか」と問うこと(同誌p60より)インクルーシブ教育を考えるうえで、とてもとっかかりになる、シンプルな問いかけだと思いました。こちらの記事を読んで、自分の学校はどうかな?と考えてみるのは、いかがでしょう?▼7/22の豊中のフルインクルーシブ教育に関する学習会を視聴して (2023/07/25の日記)▼「インクルーシブ教育」がなぜ必要なのか~『「共に生きる教育」宣言』などから考えるその2 (2023/07/08の日記)▼「教室で学ぶことの本質」とは~『教師をどう生きるか堀裕嗣×石川晋』その1 (2023/05/18の日記)
2023.11.06
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少しずつ見ていたインクルーシブ教育関係の動画を最後まで見終わりました。すごく勉強になりました。学習会に事前に申し込んでいなかった人も見られるように、開催後に無料で一般公開してもらっているのは、とてもありがたいです!というわけで、シェアします。↓「分離教育をやめたイタリアのインクルーシブ教育の挑戦」(YouTube動画)動画の中では、イタリアがフルインクルーシブ教育を可能にしている仕組みが語られます。また、その後の質疑応答を含めたいろいろなやりとりも、必見です。僕は、後半のやり取りの中で「うちの子は支援学級だが、イタリアの通常学級は日本の支援学級に似ていると思った」というご発言があったのが、新しい視点だな、と思いました。そうすると、すでに日本にもインクルーシブ教育を可能にする芽が、支援学級や支援学校の中にも、芽吹いていることになります。「イタリアと違って日本はできていない」と悲観するのではなく、「日本でもできそうかな?」と少し可能性を感じられる内容だったと感じました。ご関心のある方は、ぜひご覧ください。もともとは「超福祉の学校@SHIBUYA 2023」という、イベントの中のひとつとして開催されたものです。▼「超福祉の学校」とはこのイベント、文部科学省が共催団体として名を連ねています。こういう「共生社会の実現を本気で目指すイベント」を文科省が一緒にやっていることには、希望が持ています。文科省も、本気で日本をインクルーシブ教育に変えていく気があるのかな?この動画を教えていただいた大内紀彦先生、ありがとうございました。大内先生が動画の最後で言われていた「教育とは何のためにあるのか、学校とは何の場なのかをもう一度考えてほしい。 一緒に生きていくための準備をする場所なんだ。」という言葉が、とても印象的でした。▼2月12日「イタリアのフルインクルーシブ教育」無料オンラインセミナー (2023/01/29の日記)▼「大切なことは、なにか」 ~『イタリアのフルインクルーシブ教育』などから (2023/08/13の日記)▼イタリアのフルインクルーシブ教育について、お話を聞きました! (2022/08/23の日記)
2023.11.05
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昨日はうちの子の中学校の文化祭がありました。ステージ上では総合的な学習の時間で学んだことを生徒たちがパワーポイントによるプレゼンや劇によって表現していました。そのなかの、1年生の劇が秀逸でした。1年生の総合的な学習の時間のテーマは、SDGsです。劇の冒頭で、ステージ中央に、バッグ。スポットライトが当たり、バッグがしゃべります。「誰が何と言おうと、バッグなんです」これがストーリー上の見事な伏線になっていました。フィリピン土産でもらったバッグ。なんと、ストーリーが進む中で、フィリピンのスモーキーマウンテンのゴミから作られたことが分かります。それが判明し、「ゴミから作られたものを贈るなんて!」と憤慨する生徒。しかし、フィリピンの貧困問題を知ることで、変わっていきます。この話を考えた生徒は、すごいなあ。会場では実際に生徒が「アップサイクル」した商品を販売していました。アップサイクルとは、捨てるはずのものを加工して新しい役割を与えて生まれ変わらせること。学校にあった捨てるはずのものが、見事にアップサイクルされていました。具体的には、体育祭のスローガンの横断幕と、使わなくなった部活のユニフォームが、バッグやクッションに生まれ変わっていました。アップサイクルという言葉、僕は初めて知りました。本来は捨てるものだった素材を、商品にする。こういう発想が、今こそ、求められているのですね。(AIが「中学校でアップサイクル」とう言葉から生成した画像です。)(参考サイト)▼フィリピンのスモーキーマウンテンとは?私たちができる支援と現状(World Vision)▼アップサイクルとは?リサイクルとの違いやデメリットを簡単解説!(Spaceship Earth)▼SDGsに取り組む小学生社長! (2023/10/22の日記) ▼『あなたの夢はなんですか? 私の夢は大人になるまで生きることです。』1 ~ゴミの山で一生懸命に生きる子どもたち (2012/08/15の日記) ▼荒川祐二『半ケツとゴミ拾い』 (2011/09/03の日記)▼世界の子どもたち ~『トットちゃんとトットちゃんたち』 (2010/07/03の日記)
2023.11.04
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地元の小学校では、音楽会練習の真っ最中です。ある先生から、「合奏」のことで相談を受けました。一言で言うと、「難しくて、演奏できない」というお悩み。曲は、かの有名な「マツケンサンバ」です。僕は、「あの曲のサビは、難しいこと、ないでしょう?」と言いました。サビはわりと演奏しやすいのです。ただ、話を聞くと、サビに行くまでの、速いフレーズで演奏できずに困っているのだとか。音楽の話なので、実際のフレーズを聴いて、たしかめてみましょう。↓冒頭9秒後から始まるフレーズが、演奏できないところです。タンタラタラララッタンタタンタン。僕は、「確かに、16分音符が混ざる速いフレーズは、難しいねえ」と言いました。そして、「だったら、8分音符に変えてしまえばいい」と言いました。「タンタラタラララッタンタタンタン」は、「タンタンタンタンタンタンタンタン」にしてしまえば、ずいぶん演奏しやすくなります。「だったら、〇〇してしまえばいい」という発想、大事です。子どもに合わせて、変えていいんです。これは、音楽会の曲に限ったことではありません。教材に子どもを合わせるのではなく、子どもに教材を合わせるのです。学校の授業で扱う教材が目の前の子どもにとって難しかったとき、教師はそれを目の前の子どもに合った形に変更・調整して与えることができます。これは、国語でも、算数でも、社会でも、理科でも、同じです。教材をそのまま与えるだけなら、ネット上の授業動画を見せているのと同じです。教師が目の前にいる意味は、目の前の子どもに臨機応変に合わせられるところにあります。目の前の子どもに合わせて、教材をアレンジしよう!勤務校の5年生の音楽会の曲の楽譜は、昨日練習を見に行ったら、さっそく楽譜の一部が子どもの実態に合わせて変更されていました。それで、いいのだ♪(^^)/▼「虹の彼方に」リコーダー奏に簡単パートを追加♪ (2023/10/21の日記) ▼漢字を非常に苦手にしている子のクラスでの漢字の授業実践 (2023/10/24の日記) ▼1人1台タブレットでできる「わりざんの筆算」の基礎トレーニング (2023/09/20の日記)
2023.11.03
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LD学会の会員として10年以上学ばせていただいています。最近全国的に通級指導教室の担当者が増えてきて、通級指導を受ける子どもたちも激増しているようです。そんななか、「通級とはかくあるべき」という「指導」が担当者や学校に入ることも増えているのだとか。ただ、その「指導」が行き過ぎているのでは、という懸念を持っています。LD学会の論文集や機関誌で、上野一彦先生がそのことにふれられていました。僕も同じことを思っていたので、「我が意を得たり」と思いました。具体的には、次のようなことです。(1)「通級」では「学習指導をしてはいけない」という行き過ぎた指導(2)「通級」は「1~2年で終了する」という期間限定(1)については通級の手引き等でも、「自立活動がメインであるから学習指導がメインになってはいけない」ということが書かれていて、それはそうなのですが、「学習指導を全くしてはいけない」とは書かれていません。LD通級開始当初から、教科の学習補充等は、それがメインでなければ、しても構わないという位置づけだったはずです。僕もこのブログで再三書いていますが、通級指導を受けるお子さんは通常学級の集団授業を普段は受けており、通級はその集団での普段の授業につながる成果を期待されています。ゆえに、普段の学習を全く取り上げなければ、その連携が図れません。「塾」のようになるのはもちろんダメです。しかし、かといって、「国語」や「算数」で困っている子が通級に行って「国語」や「算数」に直接関係ない「○○トレーニング」ばかりしているようでは、普段の困り感の改善になかなかつながらないのでは、と思います。通級でしっかりと本人に合った学び方をみつけて、「あなたにはこのやり方が合っているから、これで学習するとよさそうだね」といった方略を身につければ、普段の学習につながるというものです。「普段の学習」というものは、決して軽視していいものではありません。上野一彦先生は『LD/ADHD&ASD』2023年10月号でこう書かれていました。・「自立活動」を強調するあまり、「教科の補充指導ではない」ということが誤解されてはいないでしょうか。 個の学び方に合った学習指導さえ軽視する空気が一部にあります。LDだけではなく発達障害系の子どもたちは、独自の学び方ゆえの困難さを抱えていることも多く、基本的な学習のキャッチアップは何よりも大切です。(p17より)僕はこれを読んで、「全くその通りである」と思いました。(2)の縛りについても上野先生は続けて書いておられますが、そちらは引用なしで、僕の考えだけ書いておきます。この雑誌はどなたでも購入できますので、興味のある方はぜひ買ってみてください。特に通級担当者にはお勧めの雑誌です。『LD ADHD&ASD』2023年10月号(明治図書出版、990円)通級指導対象児童生徒の激増に伴い、担当者が足りなくなっています。国は「子ども13人に1人の通級担当者を配置する」と言っていますが、担当一人で20人くらいみているケースがざらにあります。だから「通級は1年で原則終了」とか「2年まで」といったルールを新しくつくられている自治体があるようです。でも、子ども自身の通級指導の必要性を無視して年限を決めるのは、「子どもを中心とした指導」になっていないと思います。必要がなければ終了すればいいし、必要があれば延長すればいい。必要があるのに終了してしまって、その子が在籍学級で困ることが格段に増えるようでは、なんのための通級か、と思います。一方で、在籍学級でその子に合った指導や支援が受けられるようになって、通級しなくてもよい状態に周りが変わっていったということであれば、その子自身は変わっていなくても、通級の終了ということはもちろんあり得ます。通級指導の必要性は、その子だけをみて決めるものではなく、周りの環境との相互作用で決まるものです。仮に通級を1年間限定で行うならば、通級終了後の在籍学級(通常の学級の教室)で通級でされていたような指導や支援を保障していかなければなりません。それは最もめざすべきところなので、そうなっているなら、別に反対はしません。でも、それが非常に難しいのではないか、ということも感じています。僕自身が勤務している自治体では(1)や(2)の縛りはないので、あまり書くと無責任になりますから、もうやめておきます。実際のところはどうなのか、気になっているので、ご存じの方がいらっしゃったら、ぜひ教えてください。▼コントロールが苦手な子の、リコーダーの指導 ~イメージを大切に~(2021/06/03の日記) ▼特別支援学級や通級に入るために、診断書は必要???(2019/08/23の日記) ▼「通級で期待される効果」 ~通級指導教室のマンガ『みんなが輝くために』2(2021/02/04の日記)
2023.11.02
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「なるほど!」と思ったアイデアがあります。ちょっと、下の動画を見てください。これって、ほんのワンアイデアですよね。「書く音を大きくする」というだけです。でも、たしかに、これだけで、書くことが楽しくなり、書くことに集中できそうです。音の力は偉大です。こういうことが、ほかにもあるかもしれません。ひとつのアイデアに刺激を受けて、ほかにも転用できないかな、と考えています。↓「Write More」の資料はこちら。▼勉強したくなる机「 Write More 」 (さかわ発明ラボ)
2023.11.01
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