11話

第四章  朝の惨事




出発してから何時間たったのだろうか・・希莉は沢近愛理を捜索するのを一

時中断して少し休むことにした。「時間は5:57分・・ここは・・エリアで

言うとG-3あたりね・・」そう時間に注目してみれば分かる・・もうすぐ記

念すべき第一回定時放送の時間なのだ。希莉にも誰か彼か死人が出ていること

は予想できた。たしか銃声が3発ほぼ同時に聞こえた。誰が死んだのだろう

か・・まさか愛理が誰か殺してのだろうか・・そう考えるとますます頭が混乱

してくる。「はあ、だめだあたし・・こんな緊迫した状況じゃ全然頭回らな

い・・」突然島のどこからかピンポンパンという音がした。「みなさんおはよ

うございます。亜紅間です。それでは早速ですがこれまでに亡くなられたお友

達を紹介しようと思います。死んだ順番です。まず先生が殺してしまった男子

6番児玉 優君 続いて男子21番和口 力也君 男子1番相本 和也君 男

子11番谷川 秀人君、男子7番小宮 太一君に最後は男子5番門西 啓介

君、以上6名の死亡者です。男子のみなさんもう少し頑張ってください。それ

とも女子を瑕かい、殺し合いはまず男子からってことですか?じゃ次は禁止エ

リアの発表です。7時からG-8、9時からE-9、11時からI-9です。

しっかりと書いてください2度は言いませんよ?全体的に女子が頑張っている

気がします。大変いいことです。男子は女子なんかに負けないように頑張って

ください。それではお昼にまたお会いしましょう」プツンと放送はそこで切れ

た。「残り36人か・・とりあえず愛理も美琴も死んでなかった。」希莉はほ

っと一息ついた。「美琴はあの運動神経だからしばらくは一人でいけるけど愛

理は・・・早く見つけないと・・」愛理を見つけ出すため希莉は再び移動を開

始した。
                                                   【残り36名】


BACK

NEXT

オリバトTOP


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: