ルイ☆ルイ

ルイ☆ルイ

中国→韓国(中国編その2)


本当にみんなで帰国できるのかな?不安イッパイ.....。
王先生に電話したら「今日は諦めるんだな。明日タバコ1カートン持っていきなさい」といわれた。ああ、チャイナよ。最後までチャイナね。

次の日タバコを渡すと検疫30代男はニコニコと事務所に通してくれた。
「今日は国際便がたくさんあるから、ちょっと待っててくれ」
と言われた。
事務所には同じ理由で日本人の小さい、幸薄そうなオバサン?オネエサン?と日本語堪能なエロ臭い中国人オヤジがいた。
私達は仕方なく4時間待った。お腹も減るし、疲れるし、退屈。
私とオバサンは他愛もない話をしていた。

彼らは小さな雑種の子犬をつれて帰るために
もう二回ほど検疫の男達に日本料理をおごった。
しかも彼女は行かずに中国人オヤジと奴らのみ!!
金一封も渡したそうだ。
「4万円以上かかったよね?もう大変。」と言っていた。
私が驚いていると
「ソレが中国のやり方」とオヤジが言う。
それにしても気に障るエロダンディ臭いオヤジだ。
オバサンが中国語まったくわからないのを利用しているのだとわかった。

オバサンが
「あの所長さんの持ってるものみーんな賄賂でもらったらしいよ。
毎日日本人接待の宴会三昧なんだって。」と教えてくれた。

確かに前に中国で日本企業の○社の面接を受けたときに
「女の子は検疫の人にコビ売ってもらわなきゃねー。」
とオヤジ集団に言われ、ムカついて帰ってきた覚えがある。
なるほど、日本企業の輸出入時に検疫にうるさく言われないように
接待してるんだ。
この30代男もかなり「いいモン喰ってます!」的な顔だもんなー。

30代男が検疫の仕事から帰ってきたときには、5時間以上経っていた。
私は実はキレキャラなのでもう耐え切れずに
「さっさと書きなさいよ、まだ待たせるってんの?!」
とブチキレである。
ただでさえタバコを渡したことで、自分に腹が立っていた。

ヤツはなぜか仕方なしにもう用意してあるか紙にルイの名前と犬種、性別などを記入して終了。
政府機関発行の健康証明書と狂犬病予防注射証明書は一枚になっていた。
「ココにサインなくっていいの?」「本当に一枚なの?」
と信用できないので不安になって聞いた。
「大丈夫、もし問題あったらまた来なさい。」
と笑顔で私たち3人を追い出した。

こんな紙切れに6時間待った.....。
ルイもお疲れ。(何の為にルイを連れて行ったか意味がなかった。)
ヨンヨン持病の「超心配性」発生!!
いそいで一人でもう一度事務所に戻った。
数分たって憤慨した様子で帰ってきた。

「やっぱりワザと判子押してくれなかったんだ。
オレが行ったときにオジサンオバサンカップルにちょうど判子を押してる時だった。3人がヤベーって表情で俺を見てたよ。
オバサンが中国人オヤジに「アナタ、この人達にも判子押してもらえるよう頼んで」とワザとらしく言ってたけど、検疫のヤツが渋々判子くれた。」

ちょうどそのとき3人が私達のところに来て
「コレでもう問題ないよ、気をつけて帰国しなさいね。」
と言ってくれた。
オマエが問題ありだろーに?
オバサンも恥ずかしいような表情で私を見ていた。
賄賂の額によって対応が違うのね。
そういえば彼女たちはイヌを連れてきてないし。
ソレも免除されたわけ?
これって、中国人オヤジに言わせたら
「中国のやり方」なんだろうなー(笑)




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