on の基本イメージは「接触」です。 日本語で言う「上に乗っている」というのはその1部に過ぎません。壁だろうが天井だろうが、接触していればonとなります。
べったり接触しているイメージなので、建物等がその場所を「占めている」イメージともなります(後述on the corner of~の項参照)。
in の基本イメージは「囲まれている」です。 2次元的な、つまり平面であれば、「線に囲まれた点」はinです。 3次元の立体なら、「囲む」ためには高さも必要になります。 具体的に言えば、立体に囲まれて「中に」あればin、またある「範囲・地域の中」もinを使います。
in the armchair(アームチェアにはアームがあるので、座っている人は囲まれているイメージ。普通の椅子ならon the chairですね)
at の基本イメージは「点」です。 点には、縦も横も高さもありません。実際に縦・横・高さがある立体であっても、その縦・横・高さを意識しない点としてとらえるときはatの範疇となります。点というのはまた、線と線とが交わった「座標」としても考えられます。「点」はなにしろ面積もないはずなので、イメージとしてとらえるときには、その点を指す「矢印」のほうを思い浮かべるといいかもしれません。 例えば at the station というとき、具体的に縦・横・高さを持ったものとしての「駅」は意識しておらず、「地点」としての駅のみを考えています。at school とかat home, at workなども同じです。これらについてはthe もついていないことに注意(その理由はここでは割愛します)。
in/on/at + the corner of~ in the corner of~という熟語がある、と思わないでください。考え方としては、the corner of~「~の角」という語の前に、状況に応じてin/on/at が置かれるのです。「部屋の隅に」なら、縦・横・高さに「囲まれて」います。だからin the corner of となります。 地図を見ながら、Main streetと1st avenueの交わった「点」としての地点に言及するなら at the corner of (Main street and 1st avenue.)となるのです。ですが、そこになにか建物が建っていて、その角の部分を占めている、というイメージの時はThe building is on the corner of Main street and 1st avenue.となります。また、テーブルの角の部分になにかが乗っているようなときは、接触しているだけで囲まれてはいないのでやはりon the corner of (the table)となります。その場合でも、角を「地点」として意識するならat the corner of を使うかもしれません。
“on the shelf” vs “in the bookshelf”
shelfというのは”棚板” 自体を指すので、on the shelfになります。bookshelfというのは本棚のことですが、ちゃんと「囲まれて」いますから、そこにある場合はin the bookshelf になります。ただし本棚のそれぞれの棚(板)を考える場合はonです。 The dictionary is in the bookshelf, on the second shelf from the top. 辞書は本棚の中、上から2番目の棚にあります。
★場所を表す前置詞の後にくる名詞にはほとんどthe がつく!
theという冠詞は、「具体的にどれを指しているかお互いに分かっているもの」につける冠詞です。場所を説明するときに、その基準となるべきモノがお互いに分かっていなければ話になりませんよね。だからそこにはtheがついているべきなのです。 ですが、相対的な場所の説明の場合はこの限りではありません。 There's a tree in front of a house. (とある家の前にとある木があります)
前置詞句の組み合わせの順番 「キッチンの中」in the kitchen 「テーブルの上」on the table どちらを先にするべき? 答えは、「どちらでもいい」です。 in the kitchen on the table と言えば、まず大まかに言ってから、さらに詳しく付け加えて説明する感じ。言うときは、in the kitchenのあとで1拍おく感じです(あとの句が「付け加え」だから)。 on the table in the kitchenと言った場合には、「キッチンにあるテーブル」の上にある、という感じになります。