ネイティブスピーカーも知らない!英語のヒ・ミ・ツ

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do go make の世界



さて今回はdo と make と go と取り上げます。

 do の世界 

do の基本イメージはもちろん「する」ですが、それももう少し詳しく言えば
「状況・文脈から期待されていること、するべきこと」を「する」
ということになります。

ここから、助動詞として使われているdoの用法、つまりDo you~? という疑問文や I do, I don’t などという答えの文も導かれます。「(文脈から期待されていることを)する?」「します(しません)」という会話が、”Do you?” “I do(I don’t)” だけで成りたったりします。ですが、これについてはいずれ助動詞についての解説を試みるときに取り上げましょう。

さて、そういうわけで、たとえば
do the shopping / do the laundry / do the vacuuming
などのフレーズが成りたちます。ここに冠詞のtheが入っていることもそれなりに重要です。 別のところで詳しく解説しているのですが 、theには「例の、あの」という基本意味があり、ここでもそれぞれ「私が日常的に行っている“あの”」shopping とかlaundryとかvacuuming という意味をつけています。そしてそういう、「期待されている“例の”ことを」「する」というのが do の基本なのです。
そこからさらに、 do my hair/ my nails 「髪を(爪を)整える」などの言い方も出てきます。 do my homework もやはり「すべきことをする」イメージですよね。

That(It) will do.    (それでいい)   Anything will do.   (なんでもいい)
などという表現もあります。この場合のdoは「役に立つ、なりたつ」というような意味です。
たとえば、「なにか書くものある?」「このボールペンでいい?」「ああ、それでいいよ」というような文脈で使われます。
やはり「その状況で期待されていること・すべきこと」を「する」という意味ですね。


 go の世界 

go はもちろん「行く」と習っているはずです。ですがこの意味はほんの「一部」です。 go の基本世界は、実は「変わる」「経過する」 なのです。状況が変化すること。そのうち「自分のいる位置・場所が変わる」ことが「行く」という意味を持つのです。
go mad というのは、mad(すごく怒った状態)に変化していくことです。getも「変化のプロセス」を表していますが、go はもっと動的なイメージがあります。
他によく使われるのは、 go bad (悪くなる)などで、たとえば食べ物が傷んでしまったときなどに使います。 

This milk went bad! この牛乳、ダメになっているよ。

また、(これは日本語と同じですが)「ものごとがうまく”行く”」というような「行く」にも使います。
How did your presentation go? プレゼンテーションはどうだった?
It went very well.        とてもうまく行ったよ。

日常的なあいさつにもよく使われます。

How’s everything going? (すべてはどのように行っていますか=) 最近どう?

さて、「行く」という意味で使われるgoについての問題は、go のあとに何が来るか、ということですね。
go to the shopping mall.
go shopping (do のときと違ってtheがつかないことにも注意)

toのあとには当然、具体的な場所やそれに準ずるもの(work/ school/ dinner/ lunch etc.)が来ます。
ですが~ingは「場所」ではありません。これは~ing形(現在分詞)の基本意味の問題になりますが、
詳しくはここでは解説しません。あえていえば、「~している状態(ing)に変化する」ということになりますが(go mad などと構造は同じなのです)、まあこれはおいておいて、あくまでgo +~ing 「~しにいく」では to などがつかない、と覚えておいてください。ほとんどの人(もう95%ぐらい)がgo shopping を go to shopping と言ってしまいます。気をつけて下さい。

go on a date/trip/hike/ camp   のようなフレーズの「on」は、「形式」です。デートという形式、旅行という形式、ハイキングという形式、キャンプという形式に「のっとって」行くというわけです。
go for a drive/ beer/drink/walk のようなフレーズの「for」は「~を求めて」です。driveやwalkは一見「形式」のようですが、強いて言えば「ドライブの感覚を求めて」「散歩の感覚や効能を求めて」行くということなのです。もっとも、そうやっていちいち考えることはありません、ここはもう、たとえばgo for a walk などのフレーズを「ヒトカタマリ」の単語と思って、口に慣れさせて覚えましょう。ただ、やはり「基本の感覚」を一応知っておくのは大切なことです。

make の世界 

go が「変わる」(自動詞)であるのに対し、makeは「変える」(他動詞)です。とくに、 「ない状態からある状態に変える」 わけで、そこに「作る」という意味が出てきます(って、ちょっと難しすぎ?)。
make plans (計画を立てる)   make a call (電話をする)  make a mess (めちゃくちゃにする=「めちゃくちゃな状態(mess)」を作る)   make an excuse  (言い訳をする)
などなど、すべて、なにも無かったところにある状態を作り出しています。
make one’s/[the] bed ベッドという物体自体は、もちろん「ない状態から作る」わけではありませんが、この場合のbedは「寝られる状態=寝床」を表しているのです。ベッドが乱れていてすぐに寝られない状態では、「寝床がある」とは言えないということです。

make についてのfurther study は、“make AB “ 「AをBにする」という使い方。これも、「状態を変える」という意味から当然です。

font color="#ccffff"> You make me happy. あなたは私を幸せにする。
いつものようにコムズカシイ言い方をすれば
「you make me あなたは私の状態を変える、happy 幸せな状態に」
という意識なのです。

“make A +動詞の原形” 「Aに~させる」 という「使役」の用法もあります。
font color="#ccffff"> He made his son go there. 彼は息子をそこに行かせた。
これも
「He made his son 彼は息子の状態を変えた go there そこへ行くように」
という構造です。

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