晩秋から春まで、白い毛が生えた長楕円形の葉をつけてまっすぐ伸びた花茎に、ピンクや白、紫、赤紫、淡黄色の一重や八重の花が甘く香りながら咲き続けます。
2月9日の誕生花は、ひそやかな愛の伝説の花、ストック。
花の名は、英名のstock(茎、幹)で、英名は花の茎が太くまっすぐ伸びて長いことから名づけられました。
別名のアラセイトウ(紫羅欄花)は、白い毛が生えている葉の手触りが毛織物の羅紗(ポルトガル語でラセイタ)に似ていたことから呼ばれた葉ラセイタが転訛したといわれています。
古代ギリシャから薬草として利用されてきたストックには、結ばれぬ恋人たちのさまざまな伝説があります。
花言葉「逆境に変わらぬ誠」は、駆け落ち相手の恋人を失った青年のお話からきています。
スコットランドの美しいお姫様は好きでもない相手と婚約させられることになって、恋人と駆け落ちを決心し、吟遊詩人に変装して城の窓の下で待っている恋人への合図に花を一枝投げました。
お姫様は縄梯子をつたいおりましたが、誤って石畳の上に落ちてしまい、恋人を失った青年は吟遊詩人になって、花を帽子に刺してヨーロッパをさ迷い歩いたということです。
花言葉「永遠の美しさ」は、吟遊詩人になった青年の気持を現したものだそうです。
ストックは花色別に愛の花言葉がつけられています。
晩秋からの公園の花壇は今回、一重と八重咲きのストックだけで彩られていて、次々と分枝した枝先につぼみをつけ、厳しい真冬の寒さの中で咲き匂っています。
ポット苗のストックは草丈30cmほどになる矮性種なので、冬から春の寄せ植えにすると、花はその姿のまま春遅くまで、よく香りながら咲いています。
アブラナ科マッティオラ属、半耐寒性秋まき一年草、原産地:南ヨーロッパ
別名:アラセイトウ(紫羅欄花)
ストックの花言葉:逆境に変わらぬ誠、逆境に負けない誠、永遠の美しさ、愛の絆。
ストックの誕生花:1月20日、2月9日、3月2日、5月6日、7月16日、7月24日
ストック(白)の花言葉:ひそやかな愛。
ストック(白)の誕生花:3月7日
ストック(紫色)の花言葉:おおらかな愛情。ストック(紫色)の誕生花:2月20日
ストック(ピンク)の花言葉:ふくよかな愛。
ストック(ピンク)の誕生花:2月8日
流通時期:ポット苗を秋~冬に見かけます。
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