花の名前 0
ラ行の花 0
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初夏から秋に、枝分かれした黒紫色を帯びる茎につく先がとがって縁に粗く不揃いに切れ込んだ卵形の葉のわきに、黒紫色の斑が中心に入る淡青紫色の五弁花が一輪ずつ咲きます。誕生花のない花は、黒い突起が点状にある葉のわきにぶら下がる小さな黒い提灯、クロホオズキ(黒鬼灯、黒酸漿)。花の名は、果実の形がホオズキ(鬼灯、酸漿)に似て、実の上部が黒紫色になることから名づけられました。ホオズキは頬突きで、果実を鳴らして遊ぶ子どもたちの頬の様子からという説と、ホオ好きで、カメムシ(古名:ホウ、ホオ)がよく集まって吸汁することからという説などがあります。 花言葉「自然美」は、提灯形の実が落ち着いて気品のあることからホオズキと同じ花言葉がつけられたのでしょう。花言葉「半信半疑」もホオズキと同じ花言葉で、見かけは大きくりっぱなのに、皮と小さな丸いタネだけで中身がないことからきています。食用ホオズキに毒がなく観賞用には毒があることからつけられたともあります。 クロホオズキは、果実をたくさんつけることから千成と名づけられたセンナリホオズキより大型のオオセンナリ(大千成)の園芸品種です。クロホオズキはワイルドフラワーのタネにいくつか入っていて、初夏から雨の中、次々と花を咲かせていました。真夏日が続く今はつぼみが少し開いた状態で花を見かけませんが、花がしぼむと袋状に果実を包む萼(ガク)が出てきて、萼は口を閉じずに開いているので実をのぞけます。ナス科オオセンナリ属、一年草、原産地:―クロホオズキ(黒鬼灯、黒酸漿)の花言葉:忍耐、可憐な愛、自然美、半信半疑。クロホオズキ(黒鬼灯、黒酸漿)の誕生花:―ホオズキ(鬼灯、酸漿)の花言葉:半信半疑、偽り、ごまかし、自然美、不思議、私を誘って下さい。ホオズキ(鬼灯、酸漿)の誕生花:7月7日、7月8日、7月9日、8月27日、11月12日、12月22日、12月29日流通時期:―ホオズキ
2024.07.07
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初夏から初秋まで、枝先の3つに裂け縁にギザギザ(鋸歯)のある葉のわきに、赤やピンクなどの大輪の5弁花が朝開き夕方にしぼみ、次々とつぼみをふくらませて咲き続けます。誕生花のない花は、夏空に次々咲き変わる一日花、タイタンビカス。花の名は、花の形と巨大な花の存在感からギリシャ神話に登場する巨人のタイタンにちなんで名づけられました。タイタンビカスは、葉が卵形のアメリカフヨウ(亜米利加芙蓉)と、葉が掌状に切れ込んだモミジアオイ(紅葉葵)の交配種で、赤塚植物園が育成した大型の宿根ハイビスカスです。 花言葉「新しい恋」は、毎朝新しい花を美しく咲かせることからきています。花言葉「繊細な美」は、朝開き夕方に閉じる一日花のはかない美しさからつけられています。 タイタンビカスは小さな植木鉢に驚くほど大きな赤い花をいくつも咲かせましたが、鉢増しが大変で、庭植えができる花友達にきれいに咲いた花を見てもらい、早々に手放しました。数年前から錆びのひどいフラワースタンドを数個ずつ処分しながら鉢から庭へと植え替えて行っている今ならタイタンビカスも植えられそうです。アオイ科フヨウ属(ヒビスクス属)、耐暑性耐寒性宿根草、原産地:―タイタンビカスの花言葉:新しい恋、美しさ、繊細な美、伝統。タイタンビカスの誕生花:― 流通時期:鉢花を春~夏に見かけます。Fleur Town 吉本花城園、園芸ネット プラス、e-フラワー、日本花卉ガーデンセンター annex、緑の風yamashoku、赤塚植物園 楽天市場店さんにあります。
2024.07.03
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春から夏に、よく枝分かれした茎先や丸みを帯びた肉厚の針状の濃緑色の葉のわき(葉腋)から伸びた花柄の先に、ごく小さな白い五弁花が咲きます。誕生花のない花は、タネを靴裏につけて運んでもらうたくましい草、ツメクサ(爪草)。花の名は、先が尖った細長い葉が鳥の爪に似ていることからという説と、葉の形が切った爪に似ていることからという説があります。別名のホタルグサ(蛍草)は、蛍が現れる清流の近くに生えていて、蛍がよく羽を休めていたことから呼ばれています。 花言葉「小さな爪痕」は、地にはりつくように生え、細く尖った爪のように見える葉をつけて細い茎が四方に枝分かれして匍匐していく様子からきているのでしょうか。雑草手帳の本に、ツメクサ(詰草)と同じ花言葉の「勤勉」がありますが、ツメクサはアスファルトの隙間では冬もつぼみが見られ、つぼみの中で自家受粉を行っているとのことで「勤勉」かな。 ツメクサの花は5枚の萼片の間に、5枚の切れ込みのない花弁がつき、5本の花柱と5~10本ほどのおしべを突き出していますが、ミクロな花ですので目につくのは白い花弁だけです。ツメクサはいつしか鉢植えの中で咲くようになり、かわいい白い花に抜くのをためらっていたら、鉢仕舞いをほぼ終えたときに花壇や通路などに一気に広がってしまいました。ナデシコ科ツメクサ属、耐寒性一年草、原産地:日本別名:ホタルグサ(蛍草)、タカノツメ(鷹の爪)ツメクサ(爪草)の花言葉:小さな爪痕。ツメクサ(爪草))誕生花:―流通時期:―ツメクサ
2024.04.10
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晩春から秋に、地を這うように伸びた茎につく縁に粗いギザギザのある楕円形の葉のわきから立ち上げた花茎の先に、淡い紅紫色の唇形花が次々と咲きます。誕生花のない花は、根を出した茎が枝分かれして増え広がるグラウンドカバープランツ、イワダレソウ(岩垂草)。花の名は、海岸の岩場に垂れるようにして生えていることから名づけられました。別名のクラピアは、日本産のイワダレソウの改良種で、開発者の宇都宮大学の倉持仁志先生のクラ(倉)と、ヒメイワダレソウの流通名として定着した旧属名のLippiaのピアからつけられました。 花言葉「忍ぶ恋」は、厳しい環境の岩場にへばりついて咲く愛らしい花姿が耐え忍んでいるように見えることから、秘めた恋を連想してつけられたのでしょう。イワダレソウは円柱状になった花穂に、下唇の中央に黄色の斑紋のある小花が下から順に咲き上がっていき、咲き終わるとコルク質になったガク(萼)がタネを包みます。 猛暑の夏の水やりが大変になってきて植物を鉢から庭に植えて鉢を片づけていくと、雨が降るたび窓ガラスやサッシが跳ねた泥で汚れるようになり、むき出したままの土に1ポット植えました。暖地なので、真冬でも縦横無尽に重なり合って長く伸びた茎で強雨でも泥はねしなくなり、春になると葉が少しずつ茂って緑を取り戻してきました。クマツヅラ科イワダレソウ属、耐寒性多年草、原産地:熱帯~亜熱帯別名:クラピアイワダレソウ(岩垂草)の花言葉:忍ぶ恋。イワダレソウ(岩垂草)の誕生花:―流通時期:ポット苗を春~夏に見かけます。日光種苗、園芸ネット プラス、Ivy、クラピア・観葉植物専門店ミドリスさんにあります。
2024.04.05
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春から秋に、茎上部の白い綿毛の生えたヘラ形の葉のわきに、筒状花の集まった花弁(舌状花)のない小さな淡褐色の花(頭花)が集まって咲きます。誕生花のない花は、チチコグサに似て非なる(擬き)外来種の花、チチコグサモドキ(父子草擬)。花の名は、在来種のチチコグサ(父子草)に似ていることから名づけられました。チチコグサは花が黄色い近縁種のハハコグサ(母子草)に比べて、花が褐色で地味なことから、ハハコグサに対してつけられています。 花言葉「父に似た人」は、そのまま花の名からきています。花言葉「いつまでも忘れないで」は、つぼみを包んでいた総包の根元から生えている白い冠毛がタネと一緒に飛ばずに残ることからつけられたのでしょう。 チチコグサモドキはロゼットから少し大きくなると、毛が生えた葉の上にまとまった頭花をつけ、やがて伸びた茎の上半分の葉のわきにも花をつけます。40年近く前に引っ越してきたときはチチコグサだけでしたが、いつしかチチコグサモドキやウラジロチチコグサモドキがほぼ一年中、暖地の庭のどこかで花を咲かせています。キク科ウスベニチチコグサ属、耐寒性一年草(越年草)、原産地:北アメリカチチコグサモドキ(父子草擬)の花言葉:父に似た人、いつまでも忘れないで。チチコグサモドキ(父子草擬)の誕生花:―流通時期:―エゾチチコグサ ニリンソウ
2024.03.01
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晩夏から初秋に、先が少し垂れ下がった細長い葉の間から細く伸びた花茎に、ガク(萼)の先が6つに裂けた花弁のない白い小さな花が下向きに咲きます。誕生花のない花は、ヤブラン(薮蘭)より大柄な草姿、ノシラン(熨斗蘭)。花の名は、花茎が扁平で熨されたような形をしているからという説や、細長く縦の節目が目立つ葉の形が進物や縁起物に添える熨斗に似ていることからという説などがあります。学名のOphiopogon jaburanは、属名が和名を直訳したギリシャ語のophio(蛇)とpogon(髭)から、種小名jaburan(ヤブランのような)は草姿がヤブランに似ていることからきています。 花言葉「ひっそり」は、木陰などで生い茂った濃い緑の細長い葉の間に浮かび上がるようにして穂状に咲く白い小さな花の様子からつけられたのでしょう。庭のノシランは錆びて倒れた藤棚を片付けたら日当たりがよくなったためか、果皮が剥がれ落ちて緑色のつやのある楕円形のタネが剝き出しになったまま、立春を過ぎてもまだ熟していません。 山道の木陰の叢生するノシランを見ると、花茎がびっしりついたタネの重みで倒れたようで、光沢のある濃青色に熟したタネが葉の下にひっそりと隠れていました。キジカクシ科(ユリ科)ジャノヒゲ属、耐寒性常緑多年草、原産地:日本、東アジアノシラン(熨斗蘭)の花言葉:ひっそり。ノシラン(熨斗蘭)の誕生花:― 流通時期:ポット苗を春~秋に見かけます。園芸ネット プラス、おぎはら植物園、植木組合、トオヤマグリーン、ガーデンショップさんぽ道 、エクステリアのキロ楽天市場支店、Garden Shop OHANAさんにあります。
2024.02.10
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春から初冬に、先が尖った長卵形の葉をつけて地を這って伸び斜めに立ち上がった赤みを帯びた茎先に、白い小花が集まって咲き、咲き終わるとまた閉じます。誕生花のない花は、つる状に這う茎と白い米粒大の花、ツルソバ(蔓蕎麦)。花の名は、つる性で、ソバ(蕎麦)に似た葉や花をつけることから名づけられました。ツルソバは花弁がなく、深く5つに裂けた白いガク(萼)が開き切らない花を咲かせ、花後に水分で透明なジェル状にふくらんだ5枚のガクが黒い実を1個ずつ包んでいます。 花言葉「いつもそこに」は、目立たない花が長い間咲いていることからつけられています。ツルソバは春から夏の山道では見かけませんでしたが、秋に花が咲き始めたかのようで、初冬になってもほとんど暗黒紫色に熟した実をつけていませんでした。 つぼみの基部が淡紅色で、少し紅色を帯びる淡い色合いのツルソバの白い花の群生を見逃すことはないので、鳥がどこかからタネを運んできたのでしょう。年明けて散歩コースの山道にでかけると、きれいに草刈りされていて、草花はひとつも咲いていませんでした。タデ科イヌダテ属、つる性多年草、原産地:東アジアツルソバ(蔓蕎麦)の花言葉:いつもそこに。ツルソバ(蔓蕎麦)の誕生花:―流通時期:―ヒメツルソバ
2024.02.04
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秋から春まで、浅いギザギザ(鋸歯)のある卵円形の葉のわきから伸びた花茎の先に、白い可憐な花が次々と咲き続きます。1月28日の誕生花は、冬から春の庭を彩る愛らしいビオラの白い花、ビオラ(白)。花の名は、属名のビオラ(Viola)からで、属名はギリシャ語のionで、ギリシャ神話の天帝ゼウスが少女イオのためにスミレの花を咲かせたという伝説から名づけられました。ビオラはヨーロッパに自生する野生種から育種されたパンジーから生まれたもので、野生種に近い丈夫な小輪系ものをビオラと呼んで大輪のパンジーと区別していました。 花言葉「あどけない愛」は、パンジーより小さな白い花の様子が無心でかわいらしいことからきているのでしょう。花言葉「純真」は、花色の白から連想する清廉で無垢なイメージからきています。 晩秋から晩春まで、花の中央に入る大きな暗色の模様(ブロッチ)も、中心にスジ模様(ヒゲ)もない単色の白いビオラは寄せ植えやプランターでよく咲いています。紫のブロッチやヒゲのある白いビオラは無邪気な子供のような表情をしていて、春には株間を埋め尽くすほど咲いた花が見られるでしょう。スミレ科スミレ属、秋播き一年草、原産地:ヨーロッパビオラ(白)の花言葉:誠実、純真、律儀、控えめ、あどけない愛。ビオラ(白)の誕生花:1月28日ビオラの花言葉:私のことを想ってください、誠実、誠実な愛。ビオラの誕生花:1月6日、2月3日、3月15日、11月11日、12月18日流通時期:ポット苗を秋から早春に見かけます。花うるる〜花でうるおう毎日 、Fleur Town 吉本花城園、お花処 昌山園 楽天市場店、花と緑の専門店 土っ子倶楽部、ハッピーガーデン、charm 楽天市場店、さんにあります。
2024.01.28
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晩春から初夏に、枝先の先が尖った楕円形の葉のわきに、白い5弁花がたくさん咲き、晩秋に実が黄色く熟し始め、翌年の初夏に白い花と黄色い実が一緒に見られます。誕生花のない花は、甘酸っぱい晩生柑橘類のひとつ、ナツミカン(夏蜜柑)。花(木)の名は、初夏に食べられるミカン(蜜柑)で、秋に実をとらずに翌年の初夏までおくと、酸味が抜けて食べやすくなることから名づけられました。ミカンは蜜のように甘い柑子(カンジ、コウジ)の意味で、室町時代に中国から渡来した柑橘類がそれまでの柑橘類より甘かったことからつけられています。別名のナツダイダイ(夏橙)は、開花翌年の夏に食べ頃となるダイダイ(橙)で、ダイダイは代々で古い実が木に残り、新しい実と同時になっていることから呼ばれています。 ナツミカンの花言葉はミカンと同じ花言葉です。花言葉「清純」は、枝いっぱいに咲いて甘く香る小さい花のきわだった白さにつけられています。花言葉「親愛」は、夏に食べられる柑橘として誰からも親しまれていることからきているのでしょう。 お隣の庭に植えられているナツミカンは引っ越してきたときから40年近くも、晩春に甘く匂う花や、冬の青空に映える実を自宅の庭のフェンス越しに見るともなく見ています。ミカン科ミカン属、半耐寒性常緑小高木、原産地:日本別名:ナツダイダイ(夏橙)ナツミカン(夏蜜柑)の花言葉:花嫁の喜び、清純、親愛。ナツミカン(夏蜜柑)の誕生花:―流通時期:苗木を秋~冬に見かけます。園芸ネット プラスさんにあります。アマナツ・ハッサク
2024.01.26
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春に、縁に粗いギザギザ(鋸歯)のある広卵形の光沢のある葉をつけてまっすぐ伸びた新枝の先に、白い小さな五弁花がまとまって咲き、秋から冬に楕円形の小さな実が赤く熟します。誕生花のない花は、つやつやした濃緑色の葉の上に群れ咲く清楚な小花、ハクサンボク(白山木)。花(木)の名は、石川県の白山が原産地だと誤認されたことから名づけられました。別名のヤマテラシ(山照らし)は、葉の強い光沢が山を照らすように美しいことからつけられています。 花言葉「忠実」は、枝先に白い小さな花がぎっしり半球状にまとまって咲く様子からつけられたのでしょう。ハクサンボクはご近所では見かけませんが、友人宅近くの喫茶店の駐車場から入口までの花壇に植えられていて、この冬初めて赤く熟した実を見ることができました。 そのとき友人が初詣にお参りした氏神様の参道口近くのガードレールに沿って、紅葉したハクサンボクを見かけたと教えてくれたので、花の咲く春を楽しみに待っています。レンプクソウ科ガマズミ属、半耐寒性常緑小高木、原産地:日本、朝鮮半島、台湾別名:イヌデマリ(犬手鞠)、ヤマテラシ(山照らし)ハクサンボク(白山木)の花言葉:忠実。ハクサンボク(白山木)の誕生花:―流通時期:苗木を秋~春に見かけます。園芸ネット プラス、花と緑、トオヤマグリーン、千草園芸、ガーデンタウン、エクステリアのキロ楽天市場支店、日本花卉ガーデンセンター annexさんにあります。
2024.01.18
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夏から初秋に、長く伸びた細いつるの先や広卵形の葉のわきに円錐形のつぼみが出て、雌株にはめしべの柱頭が6個ある淡黄色の小さな雌花を、雄株にはおしべが6本つく雄花を咲かせます。誕生花のない花は、巻きつき型の緑色の蔓、アオツヅラフジ(青葛藤)。花の名は、つるが緑(古語では青色に含まれていた)をしたツヅラフジ(葛藤)で、ツヅラフジはフジ(藤)に似たつるで葛籠(つづら)を編んでいたことから名づけられました。別名のカミエビ(神衣比、神葡萄)は、カム(実を口で噛んでツボに貯えお酒に醸すことのできる)とエビ(ブドウの古名)で、お酒が神事に用いられたからといわれています。 アオツヅラフジの雌花は6本の柱頭の下にそれぞれ子房がついていて、受粉すると数個の実がふくらむ上に、雌花が円錐状に固まって咲くので、いくつもの実がつるにつきます。花言葉「目立たないが存在感のある」は、秋から冬に熟す実が白い粉のふいた目立たない地味な藍色であっても、つるに間隔をおいてつく実の固まりが目を引くことからつけられたのでしょうか。 アオツヅラフジは道路わきの街路樹のツヅジに巻きつきながら次々と小さな雌花を咲かせ、道路を1本隔てた細い川沿いのガードレールに巻きついて雄花を咲かせていました。一つの花の実6個がすべて大きくならず他の花の実も同じで、つるにつく実の数はさまざまで、毎年見るのを楽しみにしていましたが、今年は実がなる前に刈られてしまいました。ツヅラフジ科アオツヅラフジ属、つる性落葉、原産地:日本、朝鮮、中国、東南アジア別名:カミエビ(神衣比、神葡萄)アオツヅラフジ(青葛藤)の花言葉:目立たないが存在感のある。アオツヅラフジ(青葛藤)の誕生花:―charm 楽天市場店、BONSAI 彩都 楽天市場店さんにあります。 ユキワリソウ
2023.11.27
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晩夏から秋に、ギザギザ(鋸歯)のある長楕円形の葉をつけてまばらに枝分かれした茎先に、細い筒状花だけの赤い頭花が下向きに咲き、花が終わると上を向きます。誕生花のない花は、人目を引く橙赤色のつぼみのような野の花、ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)。花の名は、ボロギク(襤褸菊)の仲間で、頭花が紅色をしていることから名づけられました。ボロギクは、中央の筒状花を舌状花が囲む黄色の頭花が咲き終わった後にできる白い冠毛をボロ屑に見立ててつけられています。別名のナンヨウシュンギク(南洋春菊)、ショウワソウ(昭和草)は、葉が柔らかくシュンギク(春菊)のような香りがあり、第二次大戦中に日本兵が食用にしたことから呼ばれています。 花言葉「大切なのは外見より中身」は、見た目はきれいと言えない花でも、葉が柔らかくシュンギク(春菊)のような香りがあり、食用になることからつけられています。何年か前に、「勝手に花言葉 徒然なるままに」で、ベニバナボロギクの花言葉がつけられた経緯を読み、素敵な花言葉と思ってしばらく町内や隣町の空き地などを探していました。 長く続いた夏日がやっと終わり庭の草抜きを始めたところ、日陰の片隅にまっすぐ伸びた茎に見たことがあるような、ないような葉をつけた草が伸びていました。枝分かれした茎先のうなだれたつぼみが開いて、橙赤色の花がのぞくのを見て、ベニバナボロギクのことを思い出しました。連れ帰った覚えもなく町内でも見かけないこの花がどこから飛んできたのかわからないので、花後に伸びた白い冠毛をつけたタネが風にのって飛んでいく前に、とりあえず冠毛を摘みました。キク科ベニバナボロギク属、一年草、原産地:アフリカ別名:ナンヨウシュンギク(南洋春菊)、ショウワソウ(昭和草)ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)の花言葉:大切なのは外見より中身。ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)の誕生花:―流通時期:―エリカ
2023.10.23
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夏から秋に、枝先の縁にギザギサ(鋸歯)のある先が尖った長楕円形の濃緑色の葉のわきに、鮮黄色の5弁花が早朝に開いて昼過ぎに閉じます。誕生花のない花は、こぼれダネで増えて咲き続ける熱帯の一日花、ターネラ・ウルミフォリア。花の名は、学名Turnera ulmifoliaの音読みで、属名はイギリスの博物学者William Turnerにちなみ、種小名はulmus(ニレ属)のような葉(folia)から名づけられました。別名のキバナツルネラ(黄花ツルネラ)は花が黄色く、属名Turneraの表記違いの音読みから呼ばれています。あまり木に見えない小低木のターネラですが、まっすぐ伸びた幹から斜めに伸びて広がった枝に、光を十分受けるよう葉が互い違いに生え、実をつけた葉のつけ根からもまた葉を出しています。 花言葉「夫婦愛」は、葉によく日が当たるように枝をほどよく距離をあけて広げて、毎日明るい黄色の花を咲かせる様子を、夫婦のお互いへの日々の思いやりにたとえたのでしょうか。花言葉「結ばれる」は、広げた葉の上で花を次々咲かせながら数多くの実(3裂する蒴果)を結ぶことからきているのでしょう。 10年以上も前に育てていたターネラが数年前に玄関わきのコンクリートの隙間からひょっこり芽を出して、今では庭や鉢植えなどで生えているのを見れば、アリがタネを運んでいるのでしょう。こぼれダネから芽吹くターネラは咲き始めるのが晩夏からで、ひと月経つと一日に咲く花数が増え、温暖な秋が深まる頃は夕方まで咲き、初冬に枯れます。ターネラ科ターネラ属、半耐寒性常緑小低木(亜低木)、原産地:中南米、西インド諸島別名:キバナツルネラ(黄花ツルネラ)ターネラ・ウルミフォリアの花言葉:夫婦愛、結ばれる。ターネラ・ウルミフォリアの誕生花:―流通時期:ポット苗を春~夏に見かけます。ツバキ黄花
2023.10.18
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晩春から、細長い枝の先のとがった楕円形の葉のわきに、花嚢(かのう)が1個ずつつき、晩夏に緑や赤、黒紫色の実が鈴なりにつきます。誕生花のない花は、秋に熟すイチジク(無花果)を超小型にしたようなかわいい実、イヌビワ(犬枇杷)。花(木)の名は、ビワ(枇杷)に似ている実がビワより小さく味が劣ることから、イヌ(役に立たないの意)をつけて名づけられました。別名のコイチジク(小無花果)は実がイチジク(無花果)の実に似ていて、小さいことから呼ばれています。 花言葉「あふれる思い」は、たくさんの小さな花の蜜が花嚢からあふれ出すことからきているのでしょうか。イヌビワは雌雄異株で、雌株の花嚢の内側には雌花が多数つき、雄株の花嚢には雄花と虫えい花(イヌビワコバチが産卵する)が混在して多数つきます。 鉢植えの木いちじくはコイチジクの雌株だったようで、緑の花嚢が黄葉する初冬に黒く熟しますが、蜜がこぼれ落ちる所を見たことはありません。受粉を担うイヌビワコバチは雄株の赤紫色に熟した越冬用の果嚢の雄花の子房を食べて成虫になり、花粉をつけて飛び立つと聞き、味見をする勇気がないので果嚢を見るだけです。クワ科イチジク属、半耐寒性落葉低木、原産地:日本、台湾、朝鮮半島別名:コイチジク、イタビ(姫枇杷)イヌビワ(犬枇杷)の花言葉:あふれる思い。イヌビワ(犬枇杷)の誕生花:―流通時期:鉢植えを秋に見かけます。トオヤマグリーン、遊恵盆栽 楽天市場店、ガーデン・チコリ 彩乃里、盆栽はニわ 楽天市場店、ペットエコ&ザガーデン楽天市場店、日本花卉ガーデンセンター annexさんにあります。
2023.10.04
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晩夏から秋に、粗いギザギザ(鋸歯)のある線状の長楕円形の葉をつけた茎先に、淡い紅紫色の整った小さな花が次々と咲き、花後に総苞から白い冠毛が伸びてきます。誕生花のない花は、アスターの仲間の小さく可憐な花、ヒロハホウキギク(広葉箒菊)。花の名は、葉の幅がホウキギク(箒菊)よりも広いことから名づけられました。ホウキギク(箒菊)は細かく分かれた枝を箒に見立ててつけられています。ヒロハホウキギクの花は、花後に花弁が外に巻く舌状花が中心に集まった黄色い筒状花を取り囲む頭花で、筒状花は花弁が合わさって筒状になっています。 花言葉「誠実」は、細かく枝分かれした茎先にたくさんの頭花を咲かせることからきているのでしょう。花言葉「私は困難に負けない」は、恵まれた空き地などでなくても、稲刈り後の田んぼや、田んぼ近くのアスファルトの隙間などでも生えて花を咲かせることからきているのでしょうか。 ヒロハホウキギクはホウキギクの変種とされ、ヒロハホウキギクとホウキギクの雑種のムラサキホウキギクは薄青紫色の花を咲かせます。ヒロハホウキギクは枝分かれした茎が横に広がってホウキに見えないことと、ホウキギクに比べて、総苞が短く、総苞片(1枚)の幅が狭く数が多いことから見分けています。稲刈り後の田や畔などに見られるヒロハホウキギクは茎が上まで赤いものや緑のものがあり、ムラサキホウキギクも咲いているようです。キク科シオン属、一年草、原産地:北アメリカヒロハホウキギク(広葉箒菊)の花言葉:誠実、私は困難に負けない。ヒロハホウキギク(広葉箒菊)の誕生花:―流通時期:―ツワブキ
2023.08.23
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夏から初秋に、茎先や先がとがって縁にギザギザ(鋸歯)のある葉のわきから出した細長い花穂(穂状花序)に、淡い紅色の小さな唇形花が次々と咲きます。8月14日の誕生花は、苦味健胃の薬効のある薬草、ニガクサ(苦草)。花の名は、草が苦いということですが、茎や葉に苦味がなく由来は不明とのことです。唇形花は深く2つに裂けた上唇から4本のおしべとめしべを突き出し、3つに裂けた下唇の中央裂片が大きく垂れ下がっています。 花言葉「愛嬌」は、下唇の花弁の1枚だけが舌状に大きく、上唇のおしべやめしべが不釣り合いに長く突き出したユーモアのある花姿からつけられています。花言葉「厳しい愛」は、花の名前と、茎葉を煎じたものが苦くて飲みにくくても、健胃や腹痛、風邪に効く薬草であることからきているのでしょうか。 ニガクサは何年か前までガマの生えている湿地の縁の土手の上に群生していましたが、湿地が埋め立てられ見かけなくなりました。少し離れた道路沿いに生えていた幾株かは抜かれることもなく、今年も交互に対生して十文字となった葉の上に、次々と咲かせる花を買い物の行き帰りに眺めています。シソ科ニガクサ属、耐寒性多年草、原産地:日本、朝鮮半島、中国別名:イヌチョロギニガクサ(苦草)の花言葉:愛嬌、厳しい愛、淡白。ニガクサ(苦草)の誕生花:8月14日、8月16日、8月30日流通時期:―ホトトギス
2023.08.14
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夏から秋に、よく枝分かれして地を這う茎につく粗いギザギザ(鋸歯)のある卵形の葉のわきから次々と枝分かれの茎と葉が伸びて、細い柄の先に淡い紫色の小さな唇形花を咲きます。誕生花のない花は、野辺に群生する極小の花、ウリクサ(瓜草)。花の名は、実(蒴果)の形がマクワウリ(真桑瓜)に似ていることから名づけられました。小さすぎる唇形花は拡大してみると、上唇が浅く2つに裂け、下唇が3つに裂けて白い花弁の縁に紫色が淡く入り、中央の花弁の下に濃い紫の斑紋があるとわかります。 花言葉「殊勝」は、よく似た小さな唇形花をつける仲間より花が目立たず小さくても仲間と同じように整った唇形花を咲かせることからきているのでしょうか。花言葉「健気」は、地を這って広がる茎を踏まれながらもしっかりと小さな花を次々と咲かせることからつけられたのでしょう。 ウリクサは数年で日の当たらない北の通路から半日陰の東の通路へと広がり続け、先住しているトキワハゼがウリクサに入り混じって所々で咲いています。住宅地の南に広がっていた田畑や空き地が次々と宅地化され、ウリクサもトキワハゼもご近所では見られなくなりました。ウリクサは花を咲かせるとすぐ実をつけタネをまき、爆発的に増えたようで手に負えなくなり、今は夏のグランドカバーと思うことにしました。ゴマノハグサ科アゼトウガラシ属(アゼナ科アゼナ属)、一年草、原産地:日本、朝鮮半島、中国、東南アジアウリクサ(瓜草)の花言葉:健気、殊勝。ウリクサ(瓜草)の誕生花:―流通時期:―秋の山野草
2023.08.01
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夏から秋に、紅色おびた茎からすっと横に伸びた小枝の長楕円形の葉裏のわきに、極小の六弁花が下向きに咲き、表面がでこぼこした丸い実をつけ、橙赤色に熟します。誕生花のない花は、葉に咲いた花が結ぶ小さな赤い実、コミカンソウ(小蜜柑草)。花の名は、小さな実がミカン(蜜柑)に似ていることから名づけられました。花は横枝の前半分に白い雄花が、横枝の後半分に花弁の中央に赤い筋が入った雌花が咲き、オレンジ色がかった濃い赤色の実が枝下に並んでいます。 花言葉「秘めた意志」は、枝裏の互い違いにつく葉の付け根に列になって咲く白い小さな花が隠れて目立たないことからつけられたのでしょう。初めてコミカンソウを見たのはようやく涼しくなった秋の庭で、結んだばかりの小さな実でもすでに橙赤色をしていて、いきなり熟しているように見えました。 翌年以降は芽を出さず、ご近所の畑や空き地などでも仲間のナガエコミカンソウしか見かけませんでしたが、今夏道路わきで緑の実をぶら下げるコミカンソウが生えていました。コミカンソウ科コミカンソウ属、非耐寒性一年草、原産地:日本、東アジア~南アジア別名:キツネノチャブクロ(狐の茶袋)コミカンソウ(小蜜柑草)の花言葉:秘めた意志。コミカンソウ(小蜜柑草)の誕生花:―流通時期:―
2023.07.25
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秋から春に、羽状の葉をわきから伸びた花茎の先につけた50個ほどの小さな丸いつぼみがほぐれて、紅色の糸状の長いおしべが球状に集まった頭状花がふわふわと咲きます。誕生花のない花は、冬のガラス温室に咲く熱帯の花、カリアンドラ。花(木)の名は、属名Calliandraの音読みで、属名はギリシャ語の kallos(美しい)と andros(おしべ)で、花の姿から名づけられました。カリアンドラの学名はCalliandra haematocephalaで、種小名のhaematocephalaは、ラテン語のhaemato(血、赤)とcephala(頭)で、頭花が血のように赤いことからつけられています。別名のオオベニゴウカン(大紅合歓)は、大きな紅色の花の様子がネム(合歓)の花に似ていることから呼ばれています。 花言葉「情熱」は、無数のおしべが長く糸状に伸びた繊細で美しい熱帯生まれの花の鮮やかな赤色からきているのでしょう。花言葉「澄んだ心」「高潔」は、白色のイメージなので、オオベニゴウカンの園芸品種のオオシロゴウカン(大白合歓)の白い花につけられたのでしょうか。 冬の植物園のガラス温室で、カリアンドラが枝分かれして広がった数多くのつぼみをつけ、淡いピンクの小さな花が咲き、おしべが半球形から球形に広がります。夕方から夜の庭で、仲間のCalliandra portoricensis(西インド諸島、メキシコ、パナマ原産)が、左右の小葉が眠るように閉じて垂れ下がる枝に白く丸い花を咲かせています。マメ科ベニゴウカン属、半耐寒性常緑低木、原産地:南アメリカ別名:ベニゴウカ(紅合歓花)、アカバナブラシマメ(赤花ブラシ豆)カリアンドラの花言葉:高潔、澄んだ心、情熱。カリアンドラの誕生花:―流通時期:鉢花を夏に見かけます。ヒネム グレビレア
2023.02.25
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晩夏から秋に、まっすぐ伸びてよく枝分かれした堅い茎に沿って上向きについた葉のわきに、旗弁の基部に紅紫色の斑が入った淡い黄白色の極小の蝶形花が数個ずつ咲きます。誕生花のない花は、占いの筮(めどき)に用いられた野の草、メドハギ(筮萩、蓍萩)。花の名は、昔、茎を占いに使うメドキ(メドギ)に用いたことから呼ばれたメドギハギ(蓍木萩)が転化したものといわれています。 花言葉「人見知り」は、葉のわきに数多く咲く花が小さくて目立たないことからきているのでしょう。晩夏、川沿いのガードレール下のアスファルトの隙間に、メドハギが真上や斜め上に長く伸びた茎にびっしりとつく3枚の小葉(3出複葉)のわきに花をつけ始めていました。 日当たりのよい河川敷の小道の両側では、メドハギが長く伸びてしだれた茎が列になって黄白色の花を咲かせていました。花が赤紫色のアカバナメドハギ(赤花筮萩)や変種のハイメドハギ(這筮萩)も生えていて、ハイメドハギは紫色のようなつぼみをつけ、旗弁の基部と先が紫色の花を咲かせています。マメ科ハギ属、耐寒性多年草、原産地:日本、朝鮮半島、中国別名:メドギ(蓍木)メドハギ(筮萩、蓍萩)の花言葉:人見知り。メドハギ(筮萩、蓍萩)の誕生花:―流通時期:―バラ
2022.08.18
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晩夏から秋に、まっすぐ伸びた茎につく縁にギザギザ(鋸歯)のある卵形の葉のわきに、淡い緑色の小さな球状の花が固まって咲きます。誕生花のない花は、雄花と雌花が混じって咲く地味な野の草、クワクサ(桑草)。花の名は、葉がクワ(桑)の葉に似ていることから名づけられました。クワの名は、蚕(かいこ)が食う葉(くうは)からの食葉(くは)、蚕葉(こは)が転訛(てんか)したものといわれています。 花言葉「ひっそり」は、雄花と雌花が混ざって固まって咲く花が紫色を帯びた緑色で、目立たないことからつけられたのでしょう。雌花は花被のすき間から糸状の紅紫色の花柱が伸び出て、雄花は花被が4つに裂けて4個のおしべが白い葯をつけます。 クワクサは猛暑で草抜きを怠っている数年前から、鉢植えの花を押しのけて花を咲かせて実をつけタネを飛ばして、庭や鉢植えなど生えていない場所がないほど増え続けています。クワ科クワクサ属、一年草、原産地:日本、朝鮮半島、中国、東南アジアクワクサ(桑草)の花言葉:ひっそり。クワクサ(桑草)の誕生花:―流通時期:―リンドウ
2022.08.04
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夏から晩秋に、浅いギザギサの(鋸歯)ある卵形の葉をつけた花茎の先に、先が5つ裂けた黄色の小さな筒状花が数多く咲いて、頭花が円柱状に伸びます。誕生花のない花は、卵形のユニークでかわいらしい花、オランダセンニチ(和蘭千日)。花の名は、江戸末期にオランダ(和蘭)から渡来し、花の形がセンニチコウ(千日紅)に似ていることから名づけられました。別名のハトウガラシ(葉唐辛子)は、葉や花に独特の辛みがあることからつけられています。 花言葉「信頼」は、次々とつぼみが立ち上がり、咲き初めから咲き終わりまでの花が混じりながら咲き続けることからつけられたのでしょう。オランダセンニチの赤褐色のつぼみは扁平で、黄色い筒状花を咲かせながら上へと伸びていき、全体が咲き終わった頭花は黄赤色に変色します。 オランダセンニチは鉢花などの観賞用や、独特の辛みのある葉と花が古くから香辛料や薬用などに利用されています。キク科オランダセンニチ属、春まき一年草、原産地:東南アジア別名:ハトウガラシ(葉唐辛子)、エッグボール、タマゴボールオランダセンニチ(和蘭千日)の花言葉:信頼。オランダセンニチ(和蘭千日)の誕生花:―流通時期:ポット苗を秋に見かけます。ワレモコウ
2022.08.01
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夏から秋に、巻きひげで木などにつるを絡みつけながら、白い5弁花が夕方に開き始め、夜に花弁の縁を糸状に広げて咲き、午前中にしぼんで、晩秋に鮮やかな黄色い実をつけます。誕生花のない花は、夜だけでなく朝日の中でも見られる雌雄異株の花、キカラスウリ(黄烏瓜)。花の名は、実が赤く熟すカラスウリ(烏瓜)に似ていて、熟した実が黄色であることから名づけられました。カラスウリの名は、紅熟した実を烏が食べることからという説と、瓜状の朱色の実が古く唐から渡来した朱墨(しゅずみ)の唐朱(からす)に似ていたことからという説があります。 花言葉「平凡の非凡」は、林の縁や藪などによく生えていそうであまり見られないことからつけられています。花言葉「明るい希望」は、夕方から開いた花が朝日を受けても咲いている姿からでしょうか。 キカラスウリの花色は純白ではなく少しクリーム色がかった白で、糸状に広げた花弁の縁はカラスウリほど繊細なレースではありません。ご近所のブロック塀と生垣の二か所で花が見られましたが、実は雌雄そろって生えているブロック塀の内側の庭木にぶら下がっていました。ウリ科カラスウリ属、つる性の耐寒性多年草、原産地:日本キカラスウリ(黄烏瓜)の花言葉:平凡の非凡、明るい希望。キカラスウリ(黄烏瓜)の誕生花:―流通時期:―ハイビスカス
2022.06.30
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夏に、縁に深い切れ込みが入った葉をつけてまっすぐ伸びた茎先で枝分かれした円錐形の花茎の先に、たくさんの白いおしべがめしべを囲む花弁のない小さな花が次々と咲きます。誕生花のない花は、ふわふわと咲く白い小花、タケニグサ(竹似草、竹煮草)。花の名は、茎が中空でタケ(竹)に似ていることから竹似草という説と、タケと一緒に煮るとタケが柔らかくなることからタケニグサ(竹煮草)という説があります。別名のササヤキグサ(囁き草)は、風が吹くと、実の中の種子がカサカサと音を立てて揺れ、人が囁いているように聞こえることからつけられています。 花言葉「素直」は、タケのように中が空洞になった茎がまっすぐ高く伸びることからつけられたのでしょう。花言葉「隠れた悪」は、茎葉の切り口からアルカロイド物質を含む有毒なオレンジ色の汁液を出すことからきているのでしょう。 ゴールデンウイークに少し離れたマンションの植え込みで背丈ほどに伸びたタケニグサを見かけ、一月後に思い出して行くと白い粉に覆われた茎先に、たくさんのつぼみをつけて花を咲かせ始めていました。数年前、鳥のプレゼントと思われるタケニグサが果樹の下に置いていた小さなプランターの中で芽を出したので、庭植えにしましたが、一向に大きくなりません。ケシ科タケニグサ属の多年草、耐寒性多年草、原産地:日本、中国、台湾別名:ササヤキグサ(囁き草)、チャンパギク(占城菊)タケニグサ(竹似草、竹煮草)の花言葉:素直、隠れた悪。タケニグサ(竹似草、竹煮草)の誕生花:―流通時期:―マツリカ
2022.06.16
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春から夏に、まっすぐ伸びた細い円柱形の茎の途中に出した数本の短い花茎の先に、短い柄をもった緑黄色の小花が集まって咲きます。誕生花のない花は、水辺に生える畳の材料の花、イグサ(藺草)。花の名は、編んで畳表やむしろにすることからの居(い)という説や、漢名の藺(りん)が転訛したという説などがあります。別名のトウシンソウ(燈芯草)は、茎の髄を燈明やロウソクの芯として使ったことからつけられています。イグサは畳表に利用するために水田で育つ香りのよい栽培品種や、草丈の低い観賞用の品種があります。 花言葉「従順」は、細く固い茎が畳表やむしろなどに織り上げられ、粽(ちまき)を包む笹など、物を結ぶのに使われることからでしょう。花言葉「堅く信じる」は、固い茎と苞がまっすぐ1本に伸びた茎に見え、先のとがった細い茎が束になった草姿をしていることからきているのでしょうか。 イグサは春になると、茎と同じ形で伸びた苞の境目(白く見える所)から小穂を出して六弁花を咲かせるので、1本の茎の途中に花が横向きに咲いているように見えます。庭の草丈の低いイグサは乾燥に強く、あちこちに飛んだタネで増えて、親と同じ草姿をした葉が固い超ミニサイズのイグサが小さな鉢植えで見られます。イグサ科イグサ属、耐寒性多年草、原産地:日本、朝鮮半島、中国、インド別名:トウシンソウ(燈芯草)、イ(藺)イグサ(藺草)の花言葉:従順、堅く信じる。イグサ(藺草)の誕生花:―流通時期:―トオヤマグリーンさんにあります。ハナショウブ
2022.05.07
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春から初夏に、細かい毛が密生したハート形の大きな葉の間から長く伸びて枝分かれした花茎の先に、空色の小さな五弁花が円錐状に咲きます。誕生花のない花は、斑入りのハート形をした葉と可憐な青花、ブルンネラ(ブルネラ)。花の名は、属名brunneraの音読みで、スイスの植物学者Samuel Brunnerにちなんで名づけられました。ブルンネラの学名brunnera macrophyllaの種小名macrophyllaは、ギリシャ語のmacro(大きい)とphylla(葉)で、葉が大きいことに由来しています。 花言葉「清純」は、大きな葉の上にふんわりとさわやかに咲く青色の花の姿からきているのでしょう。ゴールデンウイークに訪れたイングリッシュガーデンで見かけたブルンネラは咲き始めたところで、縁にクリーム色の斑が不規則に入った葉がこんもりとしていました。 花色は白と青があり、葉色は緑や黄、銀白色などがあり、葉脈が網目模様のように浮き出た品種などがあります。ムラサキ科ブルンネラ属、耐寒性多年草、原産地:東ヨーロッパ、西アジア、西シベリアブルンネラ(ブルネラ)の花言葉:清純。ブルンネラ(ブルネラ)の誕生花:―流通時期:ポット苗を春に見かけます。園芸ネット プラス、花みどりマーケット 楽天市場店、花苗と球根の店 Better Gardensさんにあります。
2022.04.23
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春に、羽状に切れ込んだ葉をつけて毛の生えた茎の上部から伸びた長い花茎の先で、うなだれていたつぼみを持ちあげて、紙細工のような薄い4弁のオレンジ色の花がはかなげに咲きます。誕生花のない花は、南欧原産の帰化植物で野生化して広がったオレンジ色のヒナゲシ、ナガミヒナゲシ(長実雛芥子、長実雛罌粟)。花の名は、花がヒナゲシ(雛芥子、雛罌粟)に似ていて、実の形が細長いことから名づけられました。ヒナゲシの名は、小さい、かわいいを意味する雛と、実の形が罌(もたい=酒を入れる器)に、種子が粟(あわ)に似ているという意味の漢名の罌粟(けし)からつけられています。ナガミヒナゲシの長い実は円柱形で、8本の放射線が残った柱頭の上部の蓋の隙間が開いて、多数のタネを散布します。 花言葉「慰め」はヒナゲシと同じ花言葉で、ヒナゲシに似ていることからでしょう。ヒナゲシの花言葉は、アヘンで知られるケシの花に似ていることからつけられています。ケシの花言葉「慰め」は、ギリシャ神話(ローマ神話)で眠りの神ヒュプノス(ソムヌス)が豊穣の女神デメテル(セレス)の疲労回復のために眠らせようとつくったことからつけられています。 最初ナガミヒナゲシは国道の街路樹の下や植え込みをオレンジ色に彩り、タネが生活道路沿いの空き地などにタイヤなどに運ばれて広がり、数年後には路地わきの玄関の鉢の中で咲いていました。玄関わきの鉢植えや駐車場横の花壇から庭に広がることはなく、株が枯れるまで抜かなかったのに、姿を消し、今では国道でもご近所でも群生する花は見られなくなっています。株が小型化して、道路脇やアスファルトの割れ目でひっそりと咲いています。ケシ科ケシ属、一年草、原産地:地中海沿岸ナガミヒナゲシ(長実雛芥子、長実雛罌粟)の花言葉:心の平静、慰め、癒やし。ナガミヒナゲシ(長実雛芥子、長実雛罌粟)の誕生花:―流通時期:―タイツリソウ
2022.04.20
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春に、掌状に深く裂けた葉のわきから伸びた長い花茎の先に、5〜6枚の花弁とガク(蕚)の重なり合った白い花が上向きに次々と咲きます。 誕生花のない花は、愛らしい春の山野草、タンチョウソウ(丹頂草)。花の名は、花をタンチョウヅル(丹頂鶴)の頭に、長い茎を首に、葉を羽根に見立てたという説と、つぼみがタンチョウヅルの頭のように赤いことからという説があります。別名のイワヤツデ(岩八手)は、渓谷の岩場に自生し、葉の形がヤツデ(八手)に似ていることからつけられています。 花言葉「愛嬌」は、細長い花茎にあふれるように咲く小さな白い花の様子からつけられたのでしょう。花言葉「謙虚な心」は、つぼみが目立つ赤なのに花は白くつつましいことからきているのでしょうか。 早春に、土に露出した太い根茎に赤いつぼみがのぞき、短い花茎が白い花を咲かせながら長く伸びていき、咲き始めから咲き終わりまでの花姿の変化が楽しめます。ユキノシタ科イワヤツデ属、耐寒性多年草、原産地:中国、朝鮮半島別名:イワヤツデ(岩八手)タンチョウソウ(丹頂草)の花言葉:愛嬌、謙虚な心、気品の高い、崇高。タンチョウソウ(丹頂草)の誕生花:―流通時期:ポット苗を秋~春に見かけます。charm 楽天市場店、ファーム フローラル、つどいの里八ヶ岳山野草園さんにあります。 ヒトリシズカ
2022.04.01
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秋に、細長い葉をつけてまっすぐ伸びた稈(イネ科の茎)頂に淡緑色の小穂(しょうすい)を出して、花を咲かせると白い毛が生えたタネで長い穂が銀白色になります。誕生花のない花は、河川敷に群生する湿地植物、オギ(荻)。花の名は、おぐ(招)が転訛したもので、穂の風になびく姿が霊魂を招き寄せるように見えることから名づけられました。 花言葉「片思い」は、秋風にゆれる白く長い穂が同じ方向を向いている様子を、振り向いてくれない人への一方的な恋にたとえてつけられています。花言葉「片恨み」も、見事に同じ方向を向く姿を、一途に思っても振り向いてくれない相手が恨めしくなってくることにたとえたのでしょう。 畦道に生えているオギが間隔をあけて並んでいて、長い銀白色の小穂の綿毛がふわふわと風に揺られている様子は、花言葉どおり「爽やかな」です。オギが線路際の狭い用水路に群生し、初秋に小穂がほんのり赤く色づいてきたところで刈り取られ、赤紫色のおしべを垂れさがらせた花は見られませんでした。イネ科ススキ属、耐寒性多年草、原産地:日本、中国、朝鮮半島オギ(荻)の花言葉:片思い、爽やか、片恨み。オギ(荻)の誕生花:―流通時期:―トオヤマグリーンさんにあります。ピラカンサ
2021.10.23
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晩夏から晩秋に、小さなトゲがついたつる状の茎や掌状に裂けた葉のわきに、雄株は黄白色の雄花を円錐状に咲かせ、雌株は緑色の苞に包まれた花弁のない雌花を下向きに数個咲かせます。誕生花のない花は、つる性の雌雄異株の花、カナムグラ(鉄葎)。花の名は、強靭なつるを鉄にたとえ、ムグラ(葎)は草が繁茂して絡み合う様子から名づけられました。 花言葉「力強い人」は、下向きの小さなトゲのあるつる状に長く伸びた茎が鉄のように固いことからつけられたのでしょう。雄株は5枚の花弁に毛が生えた雄花が5本のおしべの細い花糸の先に大きな黄色い葯を垂れ下がらせ、雌株は緑色の反り返った卵形の苞に包まれた雌花が子房から2本の花柱を出しています。 晩秋に、雄株と雌株が線路のフェンス沿いにそれぞれ離れて花を咲かせているところと、両方の株がつるを絡ませて、雄花と雌花を咲かせているところがありました。アサ科カラハナソウ属、つる性一年草、原産地:日本、中国、台湾カナムグラ(鉄葎)の花言葉:力強い人。カナムグラ(鉄葎)の誕生花:―流通時期:―花苗セット
2021.10.11
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夏から秋に、小葉3枚の葉(3出複葉)をつけた茎先や葉のわきから伸びた花茎に、ピンク色の小さな蝶形花が穂になって咲き、豆の入った莢(さや)をつけます。誕生花のない花は、深くくびれた豆莢でくっつくひっつき虫、ヌスビトハギ(盗人萩)。花の名は、2つの豆が入った莢の形が抜き足差し足で家に忍び込む泥棒の足跡に見えることから名づけられました。ハギ(萩)の名は、毎年根元から新しい芽を出すことからの生え芽(はえき、はえぎ)が変化したといわれています。 花言葉「略奪愛」は、花の名前の盗人に由来しています。ヌスビトハギは繁殖力が旺盛で、群生して他の草花の生えている場所を奪い、人の衣服や動物の毛にくっついてタネを運ばせ、落ちた場所でまた繁茂することからもきているのでしょう。 少し涼しくなって久しぶりに山道をのぼって行くと、ヌスビトハギの群生から1株だけ、ぽつりと離れたところで、極小輪の花を順に咲かせながら次々と実を結んでいました。ヌスビトハギの3枚の小葉は先がとがって中央の幅が広く、軸先の小葉は両側の小葉より大きく、扁平でくびれた豆莢は触れるとざらつき、赤褐色の斑紋があります。北米原産のアレチヌスビトハギも近くで見かけましたが、花がヌスビトハギより大きく、4~6個にくびれた扁平な実(節果)をつけていました。マメ科ヌスビトハギ属、多年草、原産地:日本、中国、朝鮮半島、台湾ヌスビトハギ(盗人萩)の花言葉:略奪愛。ヌスビトハギ(盗人萩)の誕生花:―アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)の花言葉:略奪愛。アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)の誕生花:―流通時期:―ノボタン
2021.10.09
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晩夏から秋に、地を這って枝分かれして長く伸びた細い茎先のまばらについた小穂に、花弁のない花が白いブラシ状のめしべの花柱とおしべの淡黄色の葯を突き出して咲きます。誕生花のない花は、縮み(表面に小じわを織り出す織り方)の入ったおしゃれなササ状の葉、チヂミザサ(縮笹、縮み笹)。花の名は、葉の形がササ(笹)に似ていて、葉の縁が縮れていることから名づけられました。チヂミザサには花軸に毛の多いケチヂミザサ(毛縮笹)と、花軸に毛のないコチヂミザサ(小縮笹)があります。 花言葉「強い結びつき」は、小穂の長い刺(芒)で人の衣服などを突き刺し、先端から出す粘液でしっかりとくっつくことからつけられたのでしょう。チヂミザサの小穂は小花が2個あり、めしべの柱頭は花粉を受け取りやすいように白い羽毛状に2つに裂けて、小穂の外側におしべが細い花糸に薄黄色の葯をぶら下げています。 チヂミザサはご近所では見かけないので、どこから来たのかわかりませんが、いつの間にか庭に入り込んでいて、草抜きを怠る夏に地を這って広がってしまいました。離れた場所の鉢植えでもちゃっかり花を咲かせていたので、実が熟すと粘液を出す紫色の芒(のぎ)を服にくっつけてつれてきたようです。イネ科チヂミサザ属、耐寒性多年草、原産地:日本、北半球の温帯、亜熱帯、オーストラリアチヂミザサ(縮笹、縮み笹)の花言葉:強い結びつき。チヂミザサ(縮笹、縮み笹)の誕生花:―流通時期:―青いバラ
2021.10.01
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夏から晩秋に、よく枝分かれした紫褐色の茎の葉のわきから伸びた花茎の先に、小さな黄色の頭花が放射状に開いた葉状の総苞に取り囲まれて咲きます。誕生花のない花は、タネのトゲでくっつくひっつき虫、アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)。花の名は、北アメリカ原産で、仲間のセンダングサ(栴檀草)に似ていることから名づけられました。センダングサの名は、葉のつき方(羽状複葉)がセンダン(栴檀)の木に似ていることに由来します。 花言葉「近寄らないで」は、コセンダングサ(小栴檀草)の花言葉と同じで、先端に2本の鋭いトゲのついているタネが服につくと簡単に取れないことからつけられています。花言葉「陽気で騒がしい」は、細長い総包が緑の花弁のように取り巻く黄色い小花がアメリカ原産ということで、アメリカのイメージからきているでしょう。 アメリカセンダングサは先が開いた黄色い筒状花のみが多数集まった花で、黄色い花弁のような舌状花がまれにつくこともあるそうですが、まだ見たことはありません。最近は稲刈りが終わった後の畦道に群生して咲くようになり、道端のアスファルトの隙間などでも見かけるようになりました。キク科センダングサ属、一年草、原産地:北アメリカ別名:セイタカタウコギ(背高田五加木)アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)の花言葉:味わい深い、陽気で騒がしい、近寄らないで。アメリカセンダングサ(亜米利加栴檀草)の誕生花:―流通時期:―春の山野草
2021.09.26
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晩夏から秋に、まっすぐ伸びた太い茎や枝分かれした茎先の、縁にギザギザがある先のとがった三角形の葉のわきに、花弁のない黄緑色の小さい花が穂状に咲きます。誕生花のない花は、縄文時代から生えていた野草、シロザ(白藜、白座)。花の名は、若葉の中心が白い葉を、仏の座する台座に見立てて名づけられました。シロザは縄文時代の遺跡からタネが見つかり、古い時代に畑の雑草として入ってきたという説と、野菜として食べられていたという説があります。 花言葉「結ばれた約束」は、花後に5枚のガク(萼)が閉じて五角形に包まれ、実(胞果)を結ぶ様子からきているのでしょうか。シロザはおしべが成熟すると5本のおしべを突き出して花を開き、その後でめしべが成熟すると花はほとんど開かず、めしべの柱頭だけをのぞかせるので、花穂では両方見られます。 晩春に庭の片隅で、葉の裏や新芽の粉状物が白いシロザと、粉状物が赤いシロザの変種アカザが並んで生えていました。シロザもアカザも花が咲いたあと、実を結ぶ前に抜いていますが、毎年庭の片隅でこっそり花を咲かせているようです。ダイモンジソウ
2021.09.22
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晩夏から秋に、細長い葉の間からまっすぐ伸びた花茎の先に、青紫色の蝶形花が穂状に咲き、花後にできる豆の莢は褐色の毛が密生した萼(ガク)に包まれます。誕生花のない花は、正午頃から咲き始める野の花、タヌキマメ(狸豆)。花の名は、褐色の毛でおおわれる萼をタヌキに見立てたという説や、花の姿がタヌキの顔のように見えることからという説があります。 花言葉「愛嬌」は、タヌキの顔のように見える花と、褐色の毛がふさふさと生えた実のユーモラスな姿からつけられています。タヌキマメは穂状につぼみをつけ、茎頂に1~数輪の花を褐色の毛が生えた大きい萼からのぞかせ、下から順に豆莢をぶら下げていきます。 深まる秋に訪れた植物園では、鮮やかな青紫色の花が茎先にちらほら見られるだけでしたが、褐色の毛の密生したガクに覆われた莢が鈴なりになっていました。マメ科タヌキマメ属、一年草、原産地:日本、朝鮮半島、中国、東南アジア、インドタヌキマメ(狸豆)の花言葉:愛嬌。タヌキマメ(狸豆)の誕生花:―流通時期:―ホトトギス
2021.08.16
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夏に、羽状の葉をつけた枝の10~20個の小さな丸いつぼみが一つずつほぐれて、黄色の長い花糸を放射状に伸ばした球形の花がふわふわと咲きます。誕生花のない花は、暮れると葉を閉じて眠る観葉植物、エバーフレッシュ。花(木)の名は、葉のさわやかな色合いと葉姿から名づけられました。別名のアカサヤネムノキ(赤莢合歓木)はネムノキの仲間で、花後に赤いサヤの中に黒いタネが入った実がつくことから呼ばれています。ネムノキは眠りの木の略で、夜になると葉軸にそって眠るように左右の小葉が閉じて垂れ下がることからつけられています。漢字の合歓木は、中国名の合歓で、夜になると葉がぴったりと合わさることから、中国では夫婦円満の象徴とされ、エバーフレッシュの花言葉はネムノキと同じ花言葉です。 花言葉「胸のときめき」は、ネムノキが中国で夫婦円満(夫婦和合)の象徴とされていることからきているのでしょう。花言葉「歓喜」も、ネムノキと同じ花言葉で、昔の中国でネムノキの入ったお酒を飲むと、いつも不機嫌な父親の機嫌がよくなって家族が大喜びしたことからきています。 夏になると、店先に置かれた鉢植えのエバーフレッシュが枝の間に点々と咲く花と、黒いタネをのぞかせたエキゾチックな真っ赤な豆莢を見て楽しんでいます。マメ科ピトヘケロビウム属、非耐寒性常緑高木、原産地:中南米、東南アジア別名:アカサヤネムノキ(赤莢合歓木)エバーフレッシュの花言葉:歓喜、胸のときめき。エバーフレッシュの誕生花:―流通時期:鉢植えを夏に見かけます。charm 楽天市場店、植物販売のITANSE楽天市場店、プランチュ 楽天市場店、観葉植物の専門店e-RAN、日比谷花壇、花のアリマツ楽天市場支店、園芸ネット プラスさんにあります。
2021.08.12
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晩夏から秋に、線形の葉がとりまいてつく茎の上部で円錐形に枝分かれし、舌状花が白い俵形の小さな頭花がたくさん咲き、花後に淡褐色の冠毛を持った実が無数に飛び散ります。誕生花のない花は、明治維新の近代化で広がった大型の帰化植物、ヒメムカシヨモギ(姫昔蓬)。花の名は、在来種のムカシヨモギ(昔蓬)に似て、花が小さい(姫)ことから名づけられました。別名のゴイシングサ(御維新草)、テツドウグサ(鉄道草)は、明治維新に鉄道の普及とともに線路沿いに広がっていったことから呼ばれています。 花言葉「人なつっこい」は、綿毛で小さなタネを飛ばして空き地や道端などに生え、どこででも見られることからつけられたのでしょう。ヒメムカシヨモギは、田畑を埋め立てた跡地や更地などで他の夏草よりいち早く伸びて群生し、舗装道路の間や街路樹の植え込みなどでもよく花を見かけます。 草姿がよく似ている仲間のオオアレチノギク(大荒地野菊)もヒメムカシヨモギと競うように、ふっくらした頭花を次々と咲かせながら、綿毛を飛ばしています。キク科ムカシヨモギ属、一年草(越年草、二年草)、原産地:北アメリカ別名:ゴイシングサ(御維新草)、ゴイッシングサ(御一新草)、メイジソウ(明治草)、テツドウグサ(鉄道草)ヒメムカシヨモギ(姫昔蓬)の花言葉:人なつっこい。ヒメムカシヨモギ(姫昔蓬)の誕生花:―流通時期:―サフラン
2021.08.08
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晩夏から秋に、先が尖った長卵形の葉のわきから出した長い花柄の先に、花筒の中心が濃いピンク色をした淡いピンクの小さな星形の花が朝開いて、昼頃にしぼみます。誕生花のない花は、旺盛につるを伸ばして控えめに咲く野の花、ホシアサガオ(星朝顔)。花の名は、花がアサガオ(朝顔)に似て、上から見ると5角形で星のように見えることから名づけられました。アサガオは朝の容花(かおばな)で、朝早く美しく咲き、昼にはしぼんでしまうことから朝の美人の顔にたとえてつけられています。 花言葉「絆」は、アサガオと同じ花言葉で、他の草花などにしっかりとつるを絡ませていることからつけられています。花言葉「優しい愛情」は、ヒルガオと同じ花言葉で、優しさや愛情を表すピンク色のイメージからきているのでしょう。 ホシアサガオは夏草が刈り取られたあとの田の土手一面につるを這わせ、毎年秋草に巻きつきながら、大きい葉を背に点々とかわいい花を次々と何輪も固まって咲かせています。何年か前から空き地や水路のわきなどで、近縁種のイモネノホシアサガオ(芋根の星朝顔)のピンク色の漏斗形の小輪花が見られるようになりました。ヒルガオ科サツマイモ属、つる性一年草、原産地:北アメリカホシアサガオ(星朝顔)の花言葉:絆、優しい愛情、くつろぎ。ホシアサガオ(星朝顔)の誕生花:―流通時期:―リンドウ
2021.08.01
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晩春から夏に、細かく切れ込んだ羽状の葉をつけてまっすぐ伸びた茎の上部で枝分かれした茎先に、5枚の不揃いな白い花弁の先に切れ込みのある小花が10個ほど放射状に咲きます。誕生花のない花は、くっつき虫の仲間、ヤブジラミ(藪虱)。花の名は、藪に生え、鉤状に曲がったトゲ状の毛によって実がシラミのように衣服につくことから名づけられました。 花言葉「逃がさない」は、先の曲がったトゲ状の毛を密生させた卵状楕円形の実が人の衣服や動物の体にくっつくことからつけられています。花言葉「ジキルとハイド」は、可憐で清楚な花がしっかりと絡みつくトゲのある実に変わっていく様子をたとえたのでしょう。 ヤブジラミは初め街路の植え込み一か所にひっそりと生えていましたが、今では道路沿いに広がって、花を咲かせて実が褐色に熟して枯れる傍らで、また別の株が伸びてきて花を咲かせています。放射状に開いた花(散形花序)がまた放射状に複数集まってもう一つの花(複散形花序)を形づくって咲き、白い花弁を散らせながら次々と実をつけていました。セリ科ヤブジラミ属、耐寒性越年草、原産地:日本、アジア、ヨーロッパヤブジラミ(藪虱)の花言葉:逃がさない、ジキルとハイド。ヤブジラミ(藪虱)の誕生花:―流通時期:―パッションフルーツ
2021.07.03
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夏に、雄株は多数のおしべが球状になった黄白色の雄花を円錐状に次々と咲かせ、雌株は鮮やかな赤い柱頭が3つに分かれためしべが円錐状に集まった雌花を咲かせます。誕生花のない花は、春の鮮紅色の新芽と雌雄異株の花弁のない花、アカメガシワ(赤芽槲)。花の名は、新芽が赤く、カシワ(槲、柏)の葉のように食べ物をのせる皿に使ったことから名づけられました。アカメガシワの新芽の赤は葉の表面に密生している星状毛の色で、先の尖った菱卵形の葉が大きくなると、星状毛の間隔が広がって密度が薄くなり、星状毛が落ちて緑の葉になります。別名のゴサイバ(五菜葉)、サイモリバ(菜盛葉)は、お菜をのせる器として葉を使ったことから呼ばれています。 花言葉「澄んだ心」は、春に目を引く鮮紅色の新芽や雌雄異株の花弁のない花のどこからきているのでしょうか。花言葉「繊細」は、おしべが集まって小さな球状になった雄花の様子からでしょう。雌花の淡黄色のめしべの柱頭は受粉すると紅色に変わっていくようです。 花後に柔らかいトゲがたくさんついた淡い黄緑色の実がつき、秋に熟すと果皮が裂けて中から光沢のある小さな黒いタネが顔を出します。アカメガシワは川のガードレール沿いの路上で雄株と雌株が花を咲かせ、数年後には護岸にタネが芽吹いて繁殖し、護岸のあちこちで見かけるようになりました。トウダイグサ科アカメガシワ属、耐寒性落葉高木、原産地:日本、中国、台湾、朝鮮別名:ゴサイバ(五菜葉)、サイモリバ(菜盛葉)、ミソモリバ(味噌盛葉)アカメガシワ(赤芽槲)の花言葉:澄んだ心、忠実、繊細。アカメガシワ(赤芽槲))の誕生花:―流通時期:ポット苗を春~夏に見かけます。苗木部 by 花ひろばオンライン、トオヤマグリーンさんにあります。 サルスベリ
2021.07.01
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初夏から秋に、長く伸びていくつるの3枚の楕円形の小葉をつけた葉(3出複葉)のわきから出した花茎の先に、淡い紫色の花が房状に3~5輪固まって咲きます。誕生花のない花は、グリーンカーテンの不思議な形をした花、スネイル フラワー(スネール フラワー)。花の名は、英名のsnail flowerの音読みで、つぼみの形がカタツムリ(snail)に似ていることから名づけられました。別名のクライミングエスカルゴは、エスカルゴ(フランス語のカタツムリ)のような形をした花がつるをのぼっていくように見えることからつけられています。 花言葉「楽しいおしゃべり」は、房状に固まって咲く花が仲良く話しているように見えることからきているのでしょう。スネイル フラワーの花は芳香のある蝶形花で、大きく目立つ旗弁と左右2枚の翼弁、2枚の竜骨弁が組み合わさってカタツムリの殻のようにねじれています。 秋に訪れた植物園で、スネイル フラワーが園内休憩所の外壁の所々で淡い青色の花を咲かせていましたが、花の盛りは過ぎているようでした。マメ科ササゲ属、半耐寒性つる性多年草(一年草)、原産地:ベネズエラ別名:クライミングエスカルゴ、ファセオルス・カラカラ、ビグナ・カラカラスネイル フラワー(スネール フラワー)の花言葉:楽しいおしゃべり。スネイル フラワー(スネール フラワー)の誕生花:―流通時期:ポット苗を春に見かけます。日本花卉ガーデンセンター、花苗園芸店なごみさんにあります。 グリーンカーテン
2021.05.16
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春に、まっすぐ伸びた茎先や上部の葉脈が目立つ楕円形の葉のわきから出た花茎に、苞の間から数個のつぼみが上向きにのぞき、円筒形の黄色い六弁花が下向きに咲きます。誕生花のない花は、ホウチャクソウ(宝鐸草)の黄花種、キバナホウチャクソウ(黄花宝鐸草)。花の名は、花が黄色いホウチャクソウで、ホウチャクソウは花の形がお堂や多宝塔の四隅につるす銅製の鐘形の鈴の宝鐸に似ていることから名づけられました。 花言葉「追憶」は、春に雑木林などの樹間のひらけた場所で見かけた群生して咲く可憐な花を懐かしく思う気持ちからきているのでしょうか。花言葉「よきライバル」は、いくつもの花茎から伸びる苞の間から1~3個たれさがって咲く黄色の花の姿をたとえたのでしょう。 春の植物園のキバナホウチャクソウは雑木林に続く小道のわきに、他の花より一足早く目覚めて花を咲かせています。イヌサフラン科(ユリ科)チゴユリ属、耐寒性多年草、原産地:対馬、朝鮮半島、中国別名:キバナアマドコロ(黄花甘野老)、コガネホウチャクソウ(黄金宝鐸草)キバナホウチャクソウ(黄花宝鐸草)の花言葉:追憶、よきライバル。キバナホウチャクソウ(黄花宝鐸草)の誕生花:―流通時期:春にポット苗を見かけます。千草園芸さんにあります。ホウチャクソウ
2021.04.18
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春に、縁にギザギザ(鋸歯)のある葉をつけた茎先に花穂を出して、黄色い小さな四弁花を次々と咲かせ、花後に円柱形のころりとした実をつけます。誕生花のない花は、田に咲く黄色い小花、スカシタゴボウ(透田牛蒡)。花の名は、羽状に深く切れこんだ葉の間から田が透かして見え、まっすぐ伸びる太い根がゴボウに似ていることから名づけられました。 花言葉「快活」は、花色の黄色のイメージからきているのでしょう。花言葉「活発」は、茎の上部で枝分かれした先に黄色の小さな花を数多く咲かせる姿からつけられたのでしょうか。 スカシタゴボウは田植え前の田の縁だけでなく、稲刈りが終わった秋にも花を咲かせているのを見かけるようになりました。アブラナ科イヌガラシ属、耐寒性越年草(一~二年草)、原産地:日本、北半球スカシタゴボウ(透田牛蒡)の花言葉:快活、活発。スカシタゴボウ(透田牛蒡)の誕生花:―流通時期:―ニオイバンマツリ
2021.04.15
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春に、縁に粗いギザギザ(鋸歯)のある長楕円形の葉をつけて枝分かれした茎先から出した花穂に、黄色い4弁花が次々と咲きます。誕生花のない花は、田園の春の花、イヌガラシ(犬芥子)。花の名は、カラシナ(芥子菜)に似ていて、食べられないことからイヌ(役に立たないの意)をつけて名づけられました。 花言葉「平凡の非凡」は、道端で多く見られることからつけられています。花言葉「恋の邪魔者」は、草花の目覚める季節である春に畑や田の畔、路傍、庭の隅や空き地などどこででも見られることからきているのでしょうか。 イヌガラシの小さな花はよく見ると4枚の小さな花弁と4枚の萼が十字形になっていて、咲き終わると次々と弓状に曲がる細長い円柱形の長角果をつけていきます。アブラナ科イヌガラシ属、耐寒性一年草、原産地:日本、朝鮮半島、中国、インド、フィリピンイヌガラシ(犬芥子)の花言葉:品格、恋の邪魔者、平凡の非凡。イヌガラシ(犬芥子)の誕生花:―流通時期:―ホタルブクロ
2021.04.13
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春に、枝先の葉(奇数羽状複葉)のわきに円錐形のつぼみが出て、雄株には4枚の細長い花弁の小さな白い雄花が、雌株にはめしべの赤紫色の柱頭が目立つ雌花が集まって咲きます。誕生花のない花は、プロ野球でバットに使われている木、アオダモ(青椨)。花の名は、青いタモで、枝や樹皮を切って水につけると水が青くなることからのアオと、トネリコ属の落葉樹の総称のタモから名づけられました。タモは材が粘り強く折れにくいことからの「撓む木」の転訛という説や、丸木舟を作る木を意味するタブノキ(椨、椨の木)のタブで、朝鮮語のt'on-bai(丸木舟)の転訛という説などがあります。 花言葉「未来への憧れ」は、アオダモのバットを振って活躍するプロ野球のスター選手の姿に、少年野球の子供たちが夢を重ね見ることからきているのでしょう。花言葉「幸福な日々」は、枝の先々に小さな花が円錐形にふわふわと白く煙るように集まって咲く様子をたとえたのでしょうか。 晩春から初夏の植物園では、マルバアオダモ(円葉青椨)の雌株の細長い翼のある赤紫色の実が青葉に映えてきれいな花のように見えます。マルバアオダモの名は、アオダモに似て葉の鋸歯が不明瞭なことからつけられています。モクセイ科トネリコ属、耐寒性落葉小高木~高木、原産地:日本、朝鮮半島別名:コバノトネリコ(小葉の梣)、アオタゴアオダモ(青椨)の花言葉:幸福な日々、未来への憧れ。アオダモ(青椨)の誕生花:―流通時期:苗木を春~夏に見かけます。日本花卉ガーデンセンター、グリーンロケット、苗木部 by 花ひろばオンライン、園芸ネット プラス、トオヤマグリーン、関西緑化楽天市場店、千草園芸、SORAさんにあります。
2021.04.02
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春に、新葉と同時に、枝のつぼみが1~2輪と少しずつふくらんで、香りのある白い五弁花が咲き、満開になると一週間ほどで風に散っていきます。誕生花のない花は、緑の葉と白い花の対比が清々しい野生種のサクラ(桜)、オオシマザクラ(大島桜)。花(木)の名は、サクラが伊豆七島の伊豆大島にとくに多く自生することから名づけられました。サクラは、たくさんの花が咲くことから複数を意味するラを加えたとされるサクラ(咲く等)からという説や、木花之開耶姫(このはなのさくやひめ)のサクヤが転訛したという説があります。別名のタキギザクラ(薪桜)は薪炭用にするため古くから植えられたことから、モチザクラ(餅桜)は香りのある葉を塩漬けにして桜餅を包むのに使用されていることからつけられています。 花言葉「純潔」は、新緑の葉にいっそう際立つ花の透き通るような白さからきているのでしょう。緑地公園に咲くオオシマザクラは葉も花も大きく、満開時には遠くから見ると新葉の緑と花の白が混ざって、淡い黄緑色の花を咲かせているように見えます。 オオシマザクラの花弁は長楕円形または卵形で、変異のものも多く、新葉の色は緑から赤紫色まで変異が多くあるようです。バラ科サクラ属、耐寒性落葉小高木、原産地:日本別名:タキギザクラ(薪桜)、モチザクラ(餅桜)オオシマザクラ(大島桜)の花言葉:純潔、心の美。オオシマザクラ(大島桜)の誕生花:―流通時期:苗木を秋~春に見かけます。園芸ネット プラス、トオヤマグリーン、ガーデンタウン、日本花卉ガーデンセンター、苗木部 by 花ひろばオンライン、園芸百貨店何でも揃うこぼんさい、ガーデンタウンさんにあります。
2021.03.28
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早春に、葉に先立って、大きく伸びた緑色を帯びた枝から広がった小枝の先に、丸いつぼみを包む青い苞(ホウ)が黄緑になって開くと、つぼみ一つから複数の淡黄色の花が咲きます。誕生花のない花は、早春のアレンジメントや生け花に人気の雄花のつぼみ、アオモジ(青文字)。花の名は、同じクスノキ科のクロモジ(黒文字)対し枝が青い色をしていることから名づけられました。別名のショウガノキ(生姜木)は実に辛味があることから、ソロバンノキ(算盤の木)はつぼみを算盤の玉にたとえてつけられています。 花言葉「友人が多い」は、一つの小枝につぼみが曲がって伸びた柄でぎっしりと固まってつき、一つのつぼみから複数個の花が咲く様子からつけられたのでしょう。アオモジは雌雄異株で、大きな白い総苞に小さな白い花が5個包まれていて、雄花は黄色い葯が白い楕円形の小さな6枚の花被片より目立っているので、淡黄色の花に見えます。おしべがなくなると茶色くなって、花数がよくわかります。 山道に沿って何本かアオモジが広がった枝に淡黄色の花を咲かせていますが、雌株の白い雌花を今年も見つけられませんでした。クスノキ科ハマビワ属、落葉小高木~高木、原産地:日本、台湾、中国、マレーシア別名:ショウガノキ(生姜木)、ソロバンノキ(算盤の木)アオモジ(青文字)の花言葉:友人が多い。アオモジ(青文字)の誕生花:―流通時期:―クロモジ シロモジ
2021.03.21
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秋に、枝の長楕円形の葉のわきに、先が4つに分かれた茶色の斑点のある淡い黄白色の萼筒(がくとう)が開いて、白い花がおしべとめしべをのぞかせます。誕生花のない花は、花弁のない花が結ぶ甘酸っぱく渋みのある実、ナワシログミ(苗代茱萸)。花(木)の名は、実が苗代(田んぼに植える稲の苗を育てる場所)を作る頃に、紅く熟すことから名づけられました。グミの名は、実を口に含みタネを出すことからの含実(ククムミ)の転化とも、渋みがあるので、えぐみからぐみになったとも、グイ(刺)の多い木になる実からのグイミともいわれています。別名のトキワグミ(常盤茱萸)は常緑性のグミであることからつけられています。 花言葉「冬の祈祷」は、冬に白い筒状鐘形の小さな花が葉のわきに数個ずつ垂れ下がって咲く花の姿からつけられたのでしょう。花言葉「心の純潔」は、ぶつぶつと茶色の斑点がついた筒状のつぼみが開くと、白くよい香りがすることからきているのでしょうか。 公園のナワシログミは、先に萼筒の上部が残る長楕円形の茶色の固い実が冬を越して、早春になると少しずつ膨らみ緑からオレンジ色へと色づいていきます。ナツグミは落葉性で、春に花が咲いて、実を結ぶと萼(ガク)がするりと抜け落ち、夏に熟すと枝に細長い真っ赤な実がぶら下がります。グミ科グミ属、常緑低木、原産地:日本、中国別名:タワラグミ(俵茱萸)、トキワグミ(常盤茱萸)ナワシログミ(苗代茱萸)の花言葉:心の純潔、冬の祈祷。ナワシログミ(苗代茱萸)の誕生花:―グミ科グミ属、落葉性低木、原産地:日本グミ(茱萸)の花言葉:用心深い、野性美。グミ(茱萸)の誕生花:6月24日流通時期:苗木を秋に見かけます。植木組合、トオヤマグリーン、日本花卉ガーデンセンター、季の香(きのか)、遊恵盆栽 楽天市場店、園芸ネット プラス、苗木の専門店 グリーンでGO!さんにあります。
2020.11.21
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秋から冬に、葉の落ちた枝先に、白や淡い紅色の八重の花が数輪ずつ咲き続け、春は葉を出すとともに花がたくさん咲きます。誕生花のない花は、二季咲きの桜花、ジュウガツザクラ(十月桜)。花の名は、10月頃から咲き始めるサクラ(桜)から名づけられました。サクラの名は動詞の「咲く」に複数を意味する「ら」を加えたという説や、木花開耶姫(コノハナサクヤヒメ)のサクヤの読みが変化したという説などがあります。別名のオエシキザクラ(御会式桜)は、日蓮聖人の忌日に行う御会式のある10月13日頃から花が咲き始めることからつけられています。ジュウガツザクラはコヒガンザクラ(小彼岸桜)の園芸品種で、先が淡紅色をした白い花弁が10~15枚あり、めしべがおしべよりも長く突き出ています。 花言葉「神秘的な心」は、春に咲く整った花と、秋に咲く花弁が少しねじれたような花とでは雰囲気が異なることからきているのでしょうか。花言葉「寛容」は、秋に咲く花に、花弁が反っていたり、ねじれていたり、大きさが不揃いだったり、形の整っていない花が見られることからでしょうか。 植物園のジュウガツザクラは御会式の日に、少し葉を残した枝に数輪の花が見られ、紅葉の頃には咲く花が増えて、春になると一斉に花を咲かせています。フユザクラ(冬桜)はエドヒガン系の園芸品種で、一重の白い小輪の花が秋から春に2回咲きます。最近では、秋から冬に咲くジュウガツザクラ、小輪一重のシキザクラ(四季桜)、縁に切れ込みのある花弁が20枚以上あるコブクザクラ(子福桜)なども合わせて冬桜と呼ばれています。バラ科サクラ属、耐寒性落葉高木、原産地:日本別名:オエシキザクラ(御会式桜)ジュウガツザクラ(十月桜)の花言葉:神秘的な心、寛容。ジュウガツザクラ(十月桜)の誕生花:―フユザクラ(冬桜)の別名:コバザクラ(小葉桜)フユザクラ(冬桜)の花言葉:冷静。フユザクラ(冬桜)の誕生花:12月14日、12月24日流通時期:苗木を秋~冬に見かけます。園芸ネット予約店、相馬グリーン、日本花卉ガーデンセンター annex、苗木部 by 花ひろばオンライン、BONSAI 彩都 楽天市場店、いろは盆栽、園芸百貨店何でも揃うこぼんさい、山野草と盆栽の専門店ヴェールモアさんにあります。
2020.10.24
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秋に、まっすぐ伸びた茎先や菱状の葉のわきに出した花穂に、黄緑色の花弁のない小さな花が5本のおしべを突き出して固まって咲き、花後に5枚のガク(萼)が閉じて実を包みます。誕生花のない花は、古い時代にインドから中国経由で渡来した薬草、アカザ(藜、阿加佐、赤座)。花の名は、中心が鮮やかな赤色の葉を、仏様の座る台座に見立てて赤座と名づけられました。阿加佐は万葉仮名の表記で、藜は漢名を表記したものです。アカザの学名Chenopodium album var. centrorubrumは、属名のChenopodiumが ギリシャ語のchen(ガチョウ)とpodion(小さい足)で、葉の形に由来しています。アカザはシロザ(学名Chenopodium album)の変異種で、シロザの種小名album(白い)とアカザの変種名(var.)のcentrorubrum(中心が赤い)は若葉の中心の色からつけられています。 花言葉「恥じらい」は、恥ずかしさで顔を赤らめたように、若い葉の中心がきれいな紅紫色の粉状の微細な粒におおわれていることからきているのでしょう。アカザは台風がもたらした雨の中では紅紫色の花穂を垂らしていましたが、晴れると次々と花が開いて、花穂が黄緑色になり、赤い葉は見られなくなりました。 アカザの杖は昔の中国で仙人が作ったとされ、大きく伸びたアカザのまっすぐな茎で作った杖は驚くほど軽くて丈夫なことから、松尾芭蕉も使ったといわれています。鉢植えのアカザは晩夏にのんびり芽を出したので、秋に大急ぎで花を咲かせようとひょろりとして、杖にはなりそうにはありません。アカザ科アカザ属、一年草、原産地:インド、中国別名:レイチアカザ(藜、阿加佐、赤座)の花言葉:恥じらい。アカザ(藜、阿加佐、赤座)の誕生花:―流通時期:―季節の花
2020.10.13
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