あ~そ~ぼっ!

うっかりママの事件簿



Case1 密室事件

しめだし
 ある日の朝、ベランダで洗濯物を干していたるうちゃん。
背後で「ガチャ」という音がして嫌な予感がよぎった…。
その日は暑く、冷房をかけていてせっかくの冷風が逃げないようにとベランダの出入り口を閉めていたのだが…。
慌てて振り向くとガラス越しに出入り口のドアの鍵に手をかけている娘の姿!出入り口の窓に手をかけたがもうガッチリかかっていて開かない。
「開けてっ!あ~け~てぇ~」と叫んで、その様子で分かったのか鍵に手をかけようとする娘。けれども下から上に鍵をかけるのはバネの助けもありストンとあがるが、下ろすとなると娘の背丈ではあがりきった取っ手に手をかけることもできない。
 密室になった部屋の中では3時間おきにミルクミルクと泣くボンボンとその親玉、食べ盛りのお嬢。夕方まで待っていればパパが帰ってくるが、それまでそのままにしておくと二人とも干からびてしまう。
「駄目だ…助けを呼ばないと…」
考えあぐねた末、管理人を呼ぶことにした。幸いうちは1階だ、飛び降りて管理事務所まで走っていくことだってできる!
 けれど、乳飲み子たちを置いて片道どれだけかかるかわからない所まで走っていくわけにもいかない。しかもいざベランダのへりに登ってみると一階とはいえかなり高い。
 結局、おとなりさんが在宅されていたので電話を借りて管理人さんを呼び、玄関を開けてもらい、私は決死の覚悟でベランダを飛び降りて玄関から入ることができた。 
 一件落着

Case2 神隠し事件

エスカレーター
 ある日、買い物先での出来事。私は我が子をおじいちゃんに託し夕飯の食材を買いこんで、さあエスカレータに乗ろうとしたとき、目の前を2歳ぐらいの小さな女の子が一人でエスカレーターに戸惑いもせずに乗って登っていくのを見つけた。
「あれ…?」
この子の親、先に上にでも行ったんやろか…と思いエスカレーターの上の方を見ても誰もいない。とりあえず私も上に行くのでエスカレーターに乗ると背後から「○○ちゃ~ん。どこ~?!」と子供を捜している風の女性の声がする。振り返るとやはり子供を捜しているらしい。
「もしも~し、あの子違いますか~?」と声をかけて、どんどん登っていく女の子を指差すと「あっ…」と慌てた様子。でももう一人子供をベビーカーに乗せて連れていてエスカレーターに乗れない。
 仕方ない、登りきってからお母さんが下にいることに気づいた女の子を連れて下りのエスカレーターに乗りこんだ。子どもっていつでもチャレンジャー。


Case3 靴下消失事件

 外出しようと靴下を履いている時のこと。自分からまず履いて、さてお嬢の靴下を…と探したが見つからない。
「おかしいなぁ…どこいったんや~」と探していると何故か私の靴下がすぐそこに転がっている。
「えっ?!」と思って自分の足を見ると、まさに探していたお嬢の靴下をしっかり自分が履いていた。しかも履いている自分自身違和感を感じていなかったのだ。
 最近の子供の靴下ってよく伸びるのね。

Case4 異物混入事件

 我が子を持つまでは、私は神経質だから絶対子どもが口つけた食べ物食べたりしないわ~と思っていたが、我が子を産んだ途端、子どもが手をつけた食べ物は勿論、口に入っていたものこぼしたものまで食べるようになった。さすがによだれがダラ~ンとたれている食べ物は食べられないけれど…。
 いつものように子どもたちとご飯を食べていたときのこと。チャーハンだったのでポロポロしていて今日はいつにも増していっぱい下にこぼれていて、拾ったり拭いたり忙しかった。
 ふと見るとまた大きなハムが落ちている。もったいないから自分の口に放り込んだがなんか味がおかしい…。口から出して見ると、ハム色の紙ごみだった…。なんでも口に入れてはイカン。よく見てから食べよう。


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