あ~そ~ぼっ!

子どもは子どもなりに考えてる



・朝食もすませて片付けをしていたときのこと。
 プ~ンと嫌な臭いがしたので、お嬢のオムツの中を覗くと案の定、大きいものがこんもりと入っていた。少し前まで大きいものが出ると気持ち悪いみたいで「うんち」と教えてくれていたのに、最近はめっきり言わなくなったので「ゆきちゃん『ウ・ン・チ』は…?」と聞くと、最近私の言葉を真似していうお嬢は一言「お・い・ち(おいしい)」…ウンチはおいしくないぞ!


・保育園の5才児のA子ちゃんとベランダでのんびり座っていたときのこと。
 「先生…?」と話し掛けてきた。「なに?」と聞き返すと「先生って貧乏…?」とおかしなことを聞いてくる。「なんで~?」とまた尋ねると私の上靴を指差して「靴に穴あいてるで」。プライドにかけてその日の帰りに上靴を新調した。


・4歳児のB君達と美容院ごっこをしていたときのこと。
 私がお客という設定に決まりイスに座らされる。そして美容院の人のように髪をワシャワシャとボサボサにし始めたB君。そして開口一番「お客さ~ん。髪、長くしますか~短くしますか~?」。「えっと、髪を長くしてくださ~い」。無茶な注文をする保育士だった(快く承るB君)。


・ベランダで枝豆を育てていた2歳児クラスでのこと。
 どうしても豆が気になってもいでしまう子供がいるので、ちょっとした見張り番になっていた私。その日も豆の前でじっと見ている子がいたが少しして「取ったらアカン!」と他の子と喧嘩を始めた。「どうしたの?」と喧嘩の仲裁に入ると「豆取ったらあかんねんで」とまだ相手を叱り飛ばしていた。そして一言、「赤くなってから食べるんや!」
 …どうやらトマトのように赤くなって熟すのを待っていたらしい。


・夜中に目が覚めた時のこと。
 ふと目が覚めて目を開けると、暗闇の中、目の前ににキラリと何か二つ光っている。目を凝らして見るとお嬢の目が開いているようだった。お嬢は私が目を開けたのを見てニッコリ笑うと「アシタ(明日)、ハッピーセットね」と何故か夜中にハッピーセットのおねだりをして、私と約束をしてからまた寝た。夢にまでハッピーセットが出てきたのだろうか…?


・夜中にボンボンに起こされた時のこと。
 ペチペチと私の顔を誰かが叩くので目が覚めた私。目を開けるとボンボンのどアップがあった。どうも目が覚めてしまったらしい。少しの間、電気もつけずに抱っこをして相手をしていたが、最近指差しをしだしたボンボンが「アッアッ!」と何もない壁や天井を指さしして叫び出した。
こんな夜中に何もない所に何があるのよぉっ。
せっかく指差ししてくれたボンボンに応えることなく私はお布団をふかぶかとかぶって寝た。頼むから見えていても私には教えないでチョウダイ。



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