☆じゃんきー☆のあふぉな日々(´ロ`;)ノ

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『SILENT☆ANGEL』 12


勢いよくドアを開けるとそこには美奈を抱き寄せている川上の姿があった。
美奈は抵抗しているがさすがに川上の力は強い、身動きが取れないのだ。

「き、きさま!何をしている!!その子を離せ!!」雪村は怒りを抑えられずキレた。
川上はいきなりの出来事で美奈をはなした。美奈はさっと雪村に駆け寄った。「大丈夫
か?」雪村は美奈を背をさすりながら聞いた。美奈は安堵の表情を浮かべてうなずいた。

やっと我に返った川上は雪村に向かって怒鳴りつけた「お前は誰だ?何なんだ突然・・・」

雪村も負けずに切り返し逆に怒鳴った「彼女の理解者だ!この変態やろー!」口論は止
まらない「不法侵入者だ警察を呼んでやる。いいな、動くなよ!」「勝手にしろ!お前
が彼女にしたことは全部お前のとこの社長に報告してやるからな!」

雪村は言い捨てると美奈の手をとって部屋を出て行くのだった。

雪村は美奈と歩きながら尋ねた「どっかいこうか?」うなずく美奈、雪村は彼女の瞳に
照れつつ「どこがいい?」と聞いた。すると美奈は雪村の手をとり指でなぞって字を書
いた「ゆ・う・え・ん・ち・・・そうか、わかった。よし行こう!俺が全部おごってや
る」笑う美奈。その笑顔でまた照れてうつむく雪村だった。

遊園地ではしゃぐふたり。しかし時間はあっという間に過ぎていくのだった。

夜になってふたりは美奈の家のあるマンションの前まで帰ってきた。すでに二人は見つ
め合っているだけで分かり合える気がしたのだ。

マンションに入っていく美奈の後姿を見送る雪村、そっと懐から手紙を出す
雪村の心の中でつぶやいた「美奈・・・愛している」そのまましばらくたたずむ雪村で
あった。

美奈は部屋に入り電気をつける。すると見知らぬ男が卓台に座っていたのだ。さすがに
仰天した美奈に二人の男、加藤と部下のサージェント・リーの視線が突き刺さる。
驚き、その場に凍り付いてしまった美奈に男が話し始めた。

「やぁ、お嬢さん。私は加藤という者ですが、ちょっと勝手にあがらせてもらってます
よ。お父さんに用事があってね」そしてトナリの男を指差し「こいつはリー、キミのよ
うに無口だ。しかしコイツはちゃんと話せるがね。ま、俺の用心棒だ。そうか、キミは
話せないんだったな・・・色々調べさせてもらったからね。ま、ともかくちょっと待た
せてもらうよ。」

インターホンが鳴る

加藤は美奈に指示を出す「出ろ、帰ってきたかもしれない」美奈がそっと玄関のドアを
開けるするとそこには雪村が立っていた。
「やぁ、実はキミに話したいことがあったんだ。あがらせてもらってもいいかな?」
すると奥から加藤が出てきて言った。
「悪いんだが、帰ってもらえるかな。今ちょっととりこんでるんでね。」

雪村は見知らぬ男の登場に驚いた「あなたは?私は彼女に話があるだけなんで・・・」
「帰れって言ってんだよ・・・痛い目にあいてーのか?」いきなりケンカごしの男に意
味がわからない雪村「何?アンタ誰なんだ?」「お前には関係のないことだ。さぁとっ
とと帰るんだ!出て行けって言ってんだよ!!!」雪村はさっと美奈の手をとり外へ出た。

しかし、リーが現れ雪村のボディに強烈なパンチを見舞う。雪村はたまらず卒倒するの
だった。意識が遠のく雪村「・・・美・・・奈・・・・・」

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