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クラレの研究開発費の状況を見ると、リーマンショックには関係なく安定的に投下しており、むしろ安定的に漸増している印象です。
2007年3月期 |
130.21億円 |
---|---|
2008年3月期 |
152.50億円 |
2009年3月期 |
163.58億円 |
2010年3月期 |
152.92億円 |
2011年3月期 |
157.71億円 |
次に設備投資と減価償却費の推移表です。
http://www.kuraray.co.jp/ir/library/data/equipment_01.html
設備投資については、リーマンショックの前に積み上げてきたので、現状は少し抑え気味です。次に見る減価償却は前期まで増えてきましたが、これからは少し下がっていくように予想されます。経常利益は減価償却費が減ると増加していきます。
クラレの設備投資 |
|
2007年3月期 |
377億円 |
2008年3月期 |
427億円 |
2009年3月期 |
389億円 |
2010年3月期 |
199億円 |
2011年3月期 |
205億円 |
減価償却費の推移
2007年3月期 |
255億円 |
---|---|
2008年3月期 |
315億円 |
2009年3月期 |
371億円 |
2010年3月期 |
365億円 |
2011年3月期 |
335億円 |
続いてキャッシュ・フローを見るために『経常利益+減価償却費』の推移を見ておきます。着実に増加してリーマンショック前の金額をクリアーして増加して来ています。これからは更にその増加が高まると期待できます。
2007年3月期 |
620億円 |
---|---|
2008年3月期 |
743億円 |
2009年3月期 |
638億円 |
2010年3月期 |
654億円 |
2011年3月期 |
845億円 |
クラレの研究(その4)では長期の経営計画と中期の経営計画が順調かどうかをチェックしたいと思います。実に計画通りに粛々と計画を実行に移している状況が見えています。
300億円程度の事業規模の新しい製品を順調に生み出してきており、中長期的に見ても成長力が高い企業だということが分かります。
クラレのIRに最近確認したところ、国内工場群には自家発電設備が備え付けられており節電の影響を受ける可能性はほとんど無い。更に今期予定されていた工場の定期修理は6月に全て実施しており、通期の業績予想で見れば上期が予定された定期修理を織り込んで、下期より利益が低い計画になっていますが、当初計画通りの売上推移でも下期は上期より増益になります。
日本の製造業の震災後の回復は予定より早まっているようで、当然クラレにも同じ傾向が見えるようですが、決算発表が近いので具体的な状況は決算短信の発表を楽しみに待とうと思います^^;