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フジ・メディア・ホールディングス
2016年3月期の有価証券報告書が開示されたら、賃貸不動産事業を強化しており、更に賃貸不動産の含み益が増加していると思われるが、取り合えず2015年3月期の有価証券報告書から賃貸不動産の時価と簿価を確認。
〇賃貸不動産
簿価1900.90億円
時価2030.79億円
含み益 129.89億円
土地の簿価+建物の簿価から計算した賃貸不動産比率62.0%
2016年3月期のバランス・シートから確認した資産価値
現・預金505.4億円+短期有価証券953.6億円+投資有価証券3797.6億円+受取手形及び売掛金1195.8億円+在庫798.4億円+土地簿価2310.8億円―全ての負債4980.3億円=4581.3億円
建物等(含む建設仮勘定)1383.1億円+機械設備等113.3億円=1494.4億円
6月21日の終値で計算したフジ・メディア・ホールディングスの時価総額(自己株式除き)1153円×231,230,171株=2666.1億円
1153円の株価で全てのフジ・メディア・ホールディングスの株を購入できれば2666.1億円しかかからない。
全ての負債は現金性資産5762.0億円(= 現・預金505.4億円+短期有価証券953.6億円+投資有価証券3797.6億円)で返済出来て781.7億円残る。
(A) 受取手形及び売掛金1195.8億円+在庫798.4億円+土地簿価2310.8億円=4305.0億円
(B)建物および機械設備の簿価1494.4億円
(C)賃貸不動産の含み益129.8億円
(D)負債全てを返済した後の現金性資産の残り781.7億円
(A)+(B)+(C)+(D)=6910.9億円
これだけで買収総額2666.1億円の2.59倍もある。
このほかに個別に計算できないが自社で使用している土地の含み益も大きいと思われる。
特に傘下のニッポン放送の本社ビルは東京都千代田区有楽町1丁目9-3に立地している。
http://bb-building.net/tokyo/deta/1517.html
有楽町にある複合ビルです。ガラスやステンレスを多用したファサードと垂直に伸びる花崗岩の白壁が印象的です。
フジサンケイグループのAMラジオ局であるニッポン放送の本社ビルとして使用されており、建物内にはimagineSTUDIO(イマジンスタジオ)など8つのスタジオ、事務所、アナウンスルームなどを内包しています。 また、一部賃貸もされています。
竣工年:2004年
高さ:9階
延床面積:13088平方メートル
建築主:糖業協会、ニッポン放送
設計:三菱地所設計
施工:大成建設、東急建設・鹿島建設
所在地:東京都千代田区有楽町1丁目9-3
このビルの近隣公示地の価格は1平方メートル当たり1550万円します。ニッポン放送は103,000平方メートルの土地を保有しており、これが全部有楽町の本社の土地ならすごすぎます。その時価は37.95億円しかありません。1平方メートル当たり36,466円です。近隣公示地価格は1平方メートル当たり2350万円です。土地の時価だけで24205億円。
まあニッポン放送は送信施設など別のところにも土地を持っているので、これは皮算用の数字です。
仮定を続けても、意味がありませんが、傘下のフジテレビジョン、ディノス・セシールなども簿価の低い土地を多く所有しているので、自社使用の土地にも大きな含み益があることが推定されます。