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インターネットの発達やネット証券の台頭で個人投資家にとって株式投資のコストが大幅に低減され、株式投資を利用した資産形成がますます身近になっています。
私がサラリーマンとなった1978年当時には、自分の資産を運用するだけで生活している個人投資家が一般の人々の話題に上ったりするようなことはほとんどありませんでした。
いまでも機関投資家などに勤めるサラリーマン運用者の社会的地位は高い(=社会から重要視され評価されている)けれど、個人で自分の資産運用だけで生活費を得ているような人に対する一般社会の目は、まだまだ厳しいものがあるように感じます。
しかし、私は自分だけが顧客の投資顧問業(=投資で生活する個人投資家)を目指して目標を達成することができました。いまでは専業投資家という言葉も使われるようになりました。
専業
投資家として12年を過ごして、サラリーマン生活の28年と比較して、専業投資家生活はサラリーマン生活よりずっとやさしいと感じるようになりました。
だから、これからも人生よりもサラリーマン生活よりも易しい株式投資でしっかりと稼いでいきたいと考えています。
もちろんサラリーマン生活より易しいとはいえ、株式投資にも難しいことはたくさんあります。
株式投資では自分の欲と恐怖をきちんと管理する必要があります。この管理ができるようになると、短期間に大儲けはできないかもしれませんが、稼ぎ続けることが出来るようになると考えています。
投資力については、スローでも着実に身につけていくならば、10年くらいのスパンで考えれば自分でもかなり進歩した、成長したと実感できる投資力を身に付けられていると考えています。
生活費を運用で稼げるようになるためには、まずは投資資金を増やさなければなりません。最初から投資で大きく稼げれば、直ぐ貯まるかもしれませんが、普通の人は働いて種銭を作らなければなりません。
一般にはサラリーマンをして資金を作る人が多いと思います。まだサラリーマンの購読者の皆さんには、サラリーマンとして会社から奨学金(=お給料)をもらいながら、お金を貯めるとともに、株で上手に稼げる能力を高めるため努力をしていくことをお勧めします。
最近はどうやって株で稼ぐとか、FXで稼ぐとか、商品で稼ぐとか、運用そのものについての情報がネットからでも書籍からでも、非常に手に入れやすくなっているので、投資家としての能力を高める手段は昔よりずっと豊富になってきています。
しかし学んだ知識などを自分のものにして、活用していくためには、どうしても実戦で、自分で体得していくことが必要になります。
株式投資でリスクを取るのは自分です。その株を買うのも売るのも、すべて自分が判断して、売買をしていきます。投資力が高い人と低い人の差は、投資の成果として確実に現れてきます。リスクを取るのも取らないのも、全部自分で決定することができます。
もちろん株式投資など相場商品に投資する場合は、定期預金や郵便貯金のように元本の変動リスクがない金融商品と違い、投資した元本が増えたり、減ったりします。だからリスクがあるわけです。しかしそのリスクを取るということも取らないということも、自分で決めることができます。
株式投資でのリスクは財産上のリスクだけです。お金が増えるか減るだけです。もちろん借金をして投資をして失敗すると、借金が残ることになりますから、投資の失敗によって生活に困る人も出てきます。でもそれは自分で実行した投資によってもたらされたもので、すべて自分の行動に起因したものです。
株式投資関係の本がたくさん出版されていますが、儲ける方法について書かれているものがほとんどです。これは当たり前かもしれません。
株式市場を短期で捉えると、強い投資家が弱い投資家から資金を簒奪していく場所であるという、ゼロサムゲームが行われている面もあります。しかし株式投資にはゼロサムゲーム以外の面も持っています。
確かに欲と恐怖をコントロールできずに破綻する人も多いのが株式市場など相場の世界です。しかし自分の欲と恐怖を見据えて、欲と恐怖をコントロールできるようになれば、株式市場は投資家に多くの素晴らしいプレゼントを与えてくれる場所でもあるのです。
いまでもいるかもしれませんが、私が専業投資家になった12年前には、機関投資家で働いていて、最後には相場の苦しさに音を上げて、大学の先生などになった人が、相場はバクチだから手を出さないほうが利口だ。それより自分の仕事の能力を磨いて、自分の才能に自己投資して、仕事の能力を磨いたほうが自分の生涯賃金が大きくなるという意見を述べていたことがありました。
私は今でも、これは投資をバクチにして失敗してしまった人の偏った意見だと考えています。
私は「投資は専門家のものだ」などというのは、明らかに間違いだと考えていますむしろ。投資こそ個人のものであるべきなのだと考えています。
私の周りには、素晴らしい個人投資家がたくさんいます。それぞれ自分の投資技術を磨いて、みな違う投資手法を駆使して株式投資で稼いでいます。
デイ・トレードからバリュー投資まで、千差万別の自分にあった投資手法を身につけて、リスクをコントロールして確実に株式市場から利益を得ています。
私も株式投資を実践することで、リスクは避けるものではなくコントロールするものであると学べたことは、とても大きな収穫でした。
ただ去年に運用額の40%をキャッシュ化したことで、精神的にとても楽になりました。自分では気が付いていませんでしたが、1億円以上の金額を株式市場に預けて、リスクに晒してきたので、大きな精神的なストレスを受けていたことに気が付きました。
株式投資をすることで投資家は常にプレッシャーを受けることになります。これは事実です。
しかしゆでガエルではありませんが、どれほど大きなストレスを受けているかを実感できていませんでした。投資額を減らすことで、これほど精神的に楽になるとは予想していませんでした。
株式投資を実践することで、毎日、自分の欲と恐怖に振り回されることにより、私は株式投資を始めるまでは気がつかなかった、自分の弱い性格ともろに出会うことになりました。
そして投資金額を減らすことで、ずいぶんと自分がストレスを受けていた。しかしそのストレスを自覚しないほど、精神力が強化されていたことを学びました。
まだ余裕資金が殆どないうちに株式投資を始めて、一か月のサラリー以上の金額をよく知らない東証第二部の株につぎ込んだり、一年間の総所得に近い大きな金額を一銘柄につぎ込んだりする大胆すぎる自分にも出会いました。
また自信を持って投資したのに、値下がりにおびえて直ぐに売ってしまう、臆病な自分にも出会いました。
また欲をかきすぎないで、ほどほどで売っておけば、年率40%も儲かったのに、もっと稼ぎたいと強欲をかいたために、その後に値下がりして、儲けるどころか損をしてしまうような情けない体験もしました。
けっこう我慢強い忍耐力のある自分にも出会うことができて、自分のよい面を知ることもできました。
株式投資をするまではまったく知らなかった自分を知ることができ、さらに株式投資で利益を継続的に上げていける投資家になれるように、自分を訓練することもできました。
投資仲間の皆さんにも株式投資を実践することでお金を稼げることばかりではなく、人生で生き抜いていくために必要な多くの能力を蓄積できていることを認識していただければと思っています。