気持ち良くながれる

気持ち良くながれる

ほとんど整形


別名考えの浅い女 または考えなしの女  爆

 「お引っ越しよ」  「あっそう」

 「つき合うよ」   「ふううん」

 「じゃ手術日程ね」 「はい。…はい?…はい?」

あれよあれよと言う間に私は手術の日を迎えた。
それは眼科で行われる逆さまつげの手術。
でもやる事は二重まぶたの美容整形と一緒。 
どんなことをされるのか、どんなことになるのか
聞くこともなかった私。
あとで先生ったら

「若い娘なのにこんなすごい顔になっても何にも聞いて
 来なかったよね。普通さあ、先生私の顔はいつ治る
 んですかあ?とか心配するじゃない?
 正直ちょっとゆるいのかなあって最初思ったよ」

だって。
そうねえ、先生を信じていたから。
…いや何も考えていなかったんだと思う。

だってびっちりと内側を向いて生えていたまつげが
角膜の表面を削ってしまっていたり、
コンタクトにはさまってとても目を傷つけてしまって
いたし、アメリカの眼科の先生がコンタクトの処方をする
条件が逆さまつげを治す事だったんだもん。

アメリカで手術すると高額だし、蒙古襞はoriental problem
だから顔を西洋的にされてしまうかもしれない。
それより日本で手術を受けるようにと言われていた。
コンタクトがしたいあまり目にメスを入れた…世にも
珍しい考えようによってはラッキーな女です。 笑

私は上下のまつげがで~んぶ内側に向かって生えていた。
先生はどうせだからと4回かけてやる手術を2回でやることに
した。つまり下を一日で、落ち着いたら上を一日で。

驚いた事に手術は診察室でさっくりと始まった。
廊下からものぞけば見える位置で!
もちろん部分麻酔で、先生は顕微鏡越しに私を見ていた。

点眼麻酔で視界がぼやける。目の周りに数回麻酔を
打たれた。
考えなしの女…理由は恐すぎてストップしてしまう
からかも。

しばらくして目の下の方にさくさくとメスを入れ始めた
みたいだった。たまにぎゅっと目を押さえられる。

「先生何してるのお?」

「んー?血をふいてんだよ」

「…」

切り開いた目の下を今度はさくさく縫って行く。
後で聞いたら3、40針分片目で縫ったらしい。
見学のお医者さんやインターンで診察室は一杯だった。

「おーいだめだ。形成いって形成針借りて来て!」とか

全部聞こえてくるの。
その中の誰かが(私には見えないから)

「あっ先生縫い方、逆ですね」といっている!

 ひいいいい。。。

「ん。良く見てー。この方が傷が小さいし出血が少ないん
 だよお。俺が考えたんだ。」

一同 ほおーって感じてメモっているみたいだった。

下の目はほんとうに痛かった。半年くらいあかんべーをした
状態の目で、出てくる涙も血だし。

私はいつか治るんだろうと気楽に考えていたけれど
周りは実は相当胸を痛めていたらしい。
町中でも好奇と同情の目でじろじろ見られた。

「この娘一生こんな顔なのかしら?」

親はとても心配していたらしい。

こんな時もへらへらしている私をみて先生はあほだと
思ったの。 爆



つづきにしていいですかあ?
ちかれちゃった。








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