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「英国王のスピーチ」作品賞を受賞!ロサンゼルスのコダック・シアターにて第83回アカデミー賞の授賞式が行われ、作品賞を『英国王のスピーチ』が受賞。渡辺謙が出演した映画『インセプション』が『英国王のスピーチ』に並び、4部門を受賞する快挙を成し遂げた。作品賞を受賞した『英国王のスピーチ』は日本では公開直後で、私も先週末観る予定だったものの、映画館に着いた時には既に前方席のみで諦めて他の作品を観た。そのほか脚本賞、監督賞、主演男優賞の主要部門を受賞し、4冠に輝いた。結果を覆したのが、日本の渡辺謙が出演した映画『インセプション』で、クリストファー・ノーラン監督が、監督賞のノミネートから外れたため、アカデミー賞での活躍は期待されていなかったにもかかわらず、ふたを開けてみれば、撮影賞、音響賞、音響編集賞、視覚効果賞での4部門受賞。俳優や作品らの主要部門は外したが、作品賞を受賞した『英国王のスピーチ』に並ぶ4部門での受賞に輝いた。俳優部門は、主演男優賞に『英国王のスピーチ』のコリン・ファースがゴールデングローブ賞に続いて本命視された中での受賞を果たした。主演女優賞には『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマン、助演男優賞に『ザ・ファイター』のクリスチャン・ベイル、助演女優賞に同じく『ザ・ファイター』のメリッサ・レオが受賞を果たし、受賞者全員が“初オスカー” という結果になった。現在公開中の『ソーシャル・ネットワーク』は「脚色賞」「編集賞」「作曲賞」の3部門で受賞した。「英国王のスピーチ」は予想通り強かったがそれでも最多タイの4部門であり決して突出していた訳では無かった。主演女優賞に輝いたナタリー・ポートマンの「ブラック・スワン」は春先の公開で、「ザ・ファイター」もまだ。早く観た~いね。■第82回アカデミー賞全受賞結果【作品賞】『英国王のスピーチ』【監督賞】トム・フーパー『英国王のスピーチ』【主演男優賞】コリン・ファース『英国王のスピーチ』【主演女優賞】ナタリー・ポートマン『ブラック・スワン』【助演男優賞】クリスチャン・ベイル『ザ・ファイター』【助演女優賞】メリッサ・レオ『ザ・ファイター』【脚本賞】『英国王のスピーチ』【脚色賞】『ソーシャル・ネットワーク』【撮影賞】『インセプション』【編集賞】『ソーシャル・ネットワーク』【美術賞】『アリス・イン・ワンダーランド』【衣装デザイン賞】『アリス・イン・ワンダーランド』【メイクアップ賞】『ウルフマン』【視覚効果賞】『インセプション』【録音賞】『インセプション』【音響編集賞】『インセプション』【作曲賞】トレント・レズナー&アッティカス・ロス『ソーシャル・ネットワーク』【歌曲賞】“We Belong Together”『トイ・ストーリー3』【長編アニメ映画賞】『トイ・ストーリー3』【外国語映画賞】『イン・ア・ベター・ワールド』(デンマーク)【長編ドキュメンタリー賞】『Inside Job(原題)』【短編ドキュメンタリー賞】『Strangers No More(原題)』【短編実写映画賞】『God of Love(原題)』【短編アニメ賞】『The Lost Thing(原題)』
2011.02.28
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アカデミー賞、「アバター」は3部門第82回アカデミー賞の作品賞は、キャスリン・ビグロー監督の「ハート・ロッカー」が受賞した。「ハート・ロッカー」はほかに監督賞、脚本賞、編集賞、録音賞、音響編集賞でも受賞。全6部門でオスカーを獲得した。一騎打ちと見られていたジェームズ・キャメロン監督の「アバター」は撮影賞、美術賞、視覚効果賞と3部門の受賞にとどまり、「ハート・ロッカー」の完勝となった。俳優部門では主演女優賞にコメディ系映画での出演が多いサンドラ・ブロックが受賞とは驚いたが、助演男優のクリストフ・ヴァルツの演技は充分に受賞に値するものだと思う。日本人関係の受賞は今年は残念ながらなかったが、長編ドキュメンタリー部門を受賞した「The Cove」は和歌山県太地町で行われているイルカの追い込み漁についての作品で「反日映画」的作品とも言われている。日本での公開は独立系映画館でのみ予定されているが、イルカが大好きな白人の価値観を押し付けても日本人が反発するのは当然だ。そもそも白人はことさらイルカや鯨を「知能が高い」と強調するが、では、オーストラリアでのカンガルー虐殺はどうなのか?イルカは殺してはならないが、他のは良いとの論理も私には分からない。映画そのものを観ていないので分からないが、隠し撮りや立入禁止区域からの撮影や自分たちの主張に沿った編集内容では太地町民や日本人からの猛反発があっても文句は言えないだろう。【受賞リスト】作品賞『ハート・ロッカー』監督賞キャスリーン・ビグロー監督『ハート・ロッカー』主演男優賞ジェフ・ブリッジス『Crazy Heart』(原題)主演女優賞サンドラ・ブロック『しあわせの隠れ場所』助演男優賞クリストフ・ヴァルツ『イングロリアス・バスターズ』助演女優賞モニーク『プレシャス』外国語映画賞『瞳の奥の秘密(El Secreto de Sus Ojos)』(アルゼンチン)長編アニメ賞『カールじいさんの空飛ぶ家』ドキュメンタリー長編賞『The Cove』(原題)ドキュメンタリー短編賞『Music by Prudence』(原題)脚本賞『ハート・ロッカー』脚色賞『プレシャス』撮影賞『アバター』編集賞『ハート・ロッカー』美術賞『アバター』衣装デザイン賞『ヴィクトリア女王 世紀の愛』作曲賞マイケル・ジアッチーノ『カールじいさんの空飛ぶ家』歌曲賞“The Weary Kind ”『CRAZY HEART』(原題)録音賞『ハート・ロッカー』音響編集賞『ハート・ロッカー』メークアップ賞『スター・トレック』視覚効果賞『アバター』短編実写賞『The New Tenants』(原題)短編アニメ賞『Logorama』(原題)ブログランキング参加中です。ぜひ、1票を投じて下さい。(又は、見出しをクリックして下さい)
2010.03.08
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快挙!「おくりびと」が外国語映画賞を受賞!第81回アカデミー賞の全受賞結果が発表され、最多受賞作品は映画『スラムドッグ$ミリオネア』の8部門となり、ほぼ独占状態に。また2位には、映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』が3部門、3位には映画『ダークナイト』『ミルク』で2部門となった。また、注目されていた故ヒース・レジャーは、前哨戦のゴールデン・グローブ賞に続いて見事助演男優賞を受賞。日本の映画『おくりびと』は日本勢としては通算12度目のノミネートで、本命視されていたイスラエル映画を振り切って外国語映画賞を遂に受賞した。『つみきのいえ』は、短編アニメ賞を受賞し、2部門を日本映画が制した。日本映画がアカデミー賞を受賞するのは、第75回(2002年度)に宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』が長編アニメーション賞を受賞して以来、6年ぶり。外国語映画賞は、前身の特別賞、名誉賞を経て、第29回(1956年度)から、現行のノミネート方式となって誕生した部門。名誉賞時代に『羅生門』(1950年)、『地獄門』(1953年)、『宮本武蔵』(1954年)が受賞しているが、同賞が独立した賞になって以来、日本映画が受賞したのは初めて。日本人監督としては、第48回(1975年度)に黒澤明が監督したソ連映画『デルス・ウザーラ』以来、2本目となる。「おくりびと」は主演のモッ君が15年以上にも渡って温めてきた企画を成人映画出身の滝田監督がメガホンをとった。納棺師という世間的にも余り知られていない職業にスポットを当てて、その日本的な様式美と「死」をテーマに扱ったことが本命視されていた戦争を扱っていた他の作品を制した。英題は「Departures」で受賞決定と同時に世界中から上映の問い合わせが殺到しているそうだ。加藤久仁生監督の『つみきのいえ』が短編アニメーション賞に選ばれた。短編アニメのこの作品に付いては主にDVDなどで目にする機会があるそうだが、私自身はアニメには全く興味がないので分からないが、アニメ関係の映画祭などで数多く受賞しているそうで、ある意味で当然の受賞ともいえるそうだ。加藤監督は受賞後のスピーチで「Thank You」を連発していた。そのスピーチの中で、監督が所属する「ロボット社」に対しても謝辞を述べていたが、この部分だけは「ドウモアリガト、ミスターロボット」とスピーチした。この部分で会場が一瞬ドッと沸いていたが、この訳は、ロックバンド「STYX」のヒット曲「ミスターロボット」の歌詞の中にそのフレーズがあるからだ。【受賞リスト】作品賞『スラムドッグ$ミリオネア』監督賞 ダニー・ボイル監督『スラムドッグ$ミリオネア』主演男優賞 ショーン・ペン『ミルク』主演女優賞 ケイト・ウィンスレット『愛を読むひと』助演男優賞 ヒース・レジャー『ダークナイト』助演女優賞 ペネロペ・クルス『それでも恋するバルセロナ』外国語映画賞 『おくりびと』長編アニメ賞 『ウォーリー』ドキュメンタリー長編賞 『マン・オン・ワイヤー』(原題)ドキュメンタリー短編賞 『スマイル・ピンキ』(原題)脚本賞 『ミルク』脚色賞 『スラムドッグ$ミリオネア』撮影賞 『スラムドッグ$ミリオネア』編集賞 『スラムドッグ$ミリオネア』美術賞 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』衣装デザイン賞『ある公爵夫人の生涯』作曲賞 『スラムドッグ$ミリオネア』歌曲賞 『スラムドッグ$ミリオネア』録音賞(音響賞) 『スラムドッグ$ミリオネア』音響編集賞 『ダークナイト』メークアップ賞 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』視覚効果賞 『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』短編実写賞 『トイランド』(英題)短編アニメ賞『つみきのいえ』ブログランキング参加中です。ぜひ、1票を投じて下さい。(又は、見出しをクリックして下さい)
2009.02.23
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「おくりびと」がアカデミー賞候補に!第81回アカデミー賞のノミネートが発表され、ブラッド・ピット主演の「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」が作品賞、監督賞、主演男優賞など24部門中最多13部門で候補となった。昨年1月に急死し、アカデミー賞前哨戦とも言われるゴールデン・グローブ賞を受賞しているヒース・レジャーの好演が評価されている「ダークナイト」は8部門でノミネート。故ヒース・レジャーも助演男優賞で候補に挙がっている。また、日本関係の作品としては「おくりびと」が「たそがれ清兵衛」以来の外国語映画賞に、「つみきのいえ」が短篇アニメ賞に、それぞれノミネートされた。外国語映画賞候補になった「おくりびと」はモントリオール映画祭でのグランプリ受賞歴があることから、日本映画初の同部門受賞も期待される。この部門では昨年浅野忠信主演の「モンゴル」が候補になるなど、近年注目が集まっている。ノミネート数の1位は、13部門でのノミネートとなった、ブラッド・ピット主演の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』。2位は9部門(10ノミネート)で映画『スラムドッグ$ミリオネア』となり、3位につけたのは、故ヒース・レジャーの主演で話題となった映画『ダークナイト』と、ハーヴェイ・ミルクの生涯を描いた映画『ミルク』だった。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』は公開が近付いているが、他の作品の公開はまだまだ遅く、中には夏公開の作品まであっていつも感じることだが公開時期が遅すぎる!っていうか受賞発表後の春休みやGW時期にあえて公開しているとも思えるけど...。【アカデミー賞候補】作品賞『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『フロスト×ニクソン』『ミルク』『愛を読むひと』『スラムドッグ$ミリオネア』監督賞ダニー・ボイル(『スラムドッグ$ミリオネア』)デイヴィッド・フィンチャー(『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』)ガス・ヴァン・サント(『ミルク』)ロン・ハワード(『フロスト×ニクソン』)スティーヴン・ダルドリー(『愛を読むひと』)主演男優賞ブラッド・ピット(『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』)フランク・ランジェラ(『フロスト×ニクソン』)ミッキー・ローク(『ザ・レスラー(原題)』)リチャード・ジェンキンス(“The Visitor”)ショーン・ペン(『ミルク』)主演女優賞アンジェリーナ・ジョリー(『チェンジリング』)アン・ハサウェイ(『レイチェルの結婚』)ケイト・ウィンスレット(『愛を読むひと』)メリッサ・レオ(“Frozen River”)メリル・ストリープ(『ダウト -あるカトリック学校で-』)助演男優賞ヒース・レジャー(『ダークナイト』)ジョシュ・ブローリン(『ミルク』)マイケル・シャノン(『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』)フィリップ・シーモア・ホフマン(『ダウト -あるカトリック学校で-』)ロバート・ダウニーJr.(『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』)助演女優賞エイミー・アダムス(『ダウト -あるカトリック学校で-』)マリサ・トメイ(『ザ・レスラー(原題)』)ペネロペ・クルス(『それでも恋するバルセロナ』)タラジ・P・ヘンソン(『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』)ヴァイオラ・デイヴィス(『ダウト -あるカトリック学校で-』)長編アニメーション賞『ボルト』『カンフー・パンダ』『ウォーリー』外国語映画賞『おくりびと』(監督:滝田洋二郎/日本)“The Baader Meinhof Complex”(監督:ウリ・エデル/ドイツ)“The Class”(監督:ローラン・カンテ/フランス)“Revanche”(監督:Gotz Spielmann/オーストリア)『バシールとワルツを』(監督:アリ・フォルマン/イスラエル)長編ドキュメンタリー賞“The Betrayal (Nerakhoon)”“Encounters at the End of the World” “The Garden”“Man on Wire” “Trouble the Water”オリジナル脚本賞“Frozen River”(コートニー・ハント) “Happy-Go-Lucky”(マイク・リー) “In Bruges”(マーティン・マクドナー)『ミルク』(ダスティン・ランス・ブラック)『ウォーリー』(アンドリュー・スタントン、ジム・リードン)脚色賞『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(エリック・ロス)『ダウト あるカトリック学校で-』(ジョン・パトリック・シャンレイ)『フロスト×ニクソン』(ピーター・モーガン)『愛を読むひと』(デイヴィッド・ヘアー)『スラムドッグ$ミリオネア』(サイモン・ボフォイ)美術賞『チェンジリング』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『ダークナイト』“The Duchess” 『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』撮影賞『チェンジリング』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『ダークナイト』『愛を読むひと』『スラムドッグ$ミリオネア』衣装デザイン賞『オーストラリア』『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』“The Duchess”『ミルク』『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』編集賞『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『ダークナイト』『フロスト×ニクソン』『ミルク』『スラムドッグ$ミリオネア』メイクアップ賞『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『ダークナイト』『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』音楽賞『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(Alexandre Desplat)“Defiance”(James Newton Howard) 『ミルク』(Danny Elfman)『スラムドッグ$ミリオネア』(A.R. Rahman)『ウォーリー』(Thomas Newman)歌曲賞“Down to Earth”(『ウォーリー』)“Jai Ho”(『スラムドッグ$ミリオネア』) “O Saya”(『スラムドッグ$ミリオネア』) 視覚効果賞『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』 『ダークナイト』『アイアンマン』音響効果賞『ダークナイト』『アイアンマン』『スラムドッグ$ミリオネア』『ウォーリー』『ウォンテッド』録音賞『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『ダークナイト』『スラムドッグ$ミリオネア』『ウォーリー』『ウォンテッド』短編実写賞“Auf der Strecke (On the Line)”“Manon on the Asphalt" “New Boy” “The Pig”“Spielzeugland (Toyland)” 短編ドキュメンタリー賞“The Conscience of Nhem En”(監督:スティーヴン・オカザキ)“The Final Inch”“Smile Pinki”“The Witness - From the Balcony of Room 306”短編アニメーション賞『つみきのいえ』(監督:加藤久仁生)“Lavatory Lovestory”“Oktapodi”“Presto” “This Way Up”ブログランキング参加中です。ぜひ、1票を投じて下さい。(又は、見出しをクリックして下さい)
2009.01.22
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アカデミー賞、日本人の受賞ならず!アカデミー賞の受賞結果が出揃った。主演男優賞は、アカデミー賞が25冠目となるダニエル・デイ=ルイスが貫禄の勝利。主演女優賞はフランス人として『年上の女』(1959)のシモーヌ・シニョレ以来となる、マリオン・コティヤール。『エリザベス:ゴールデン・エイジ』で候補に挙がっていたケイト・ブランシェットは助演女優賞部門でも逃し無冠に終わった。最も予想が難しいとされていた助演女優賞は、イギリス出身のティルダ・スウィントンが初のノミネートで栄冠。イタリア生まれのデイ=ルイスを含め、俳優部門はすべてヨーロッパ出身者が占める異例の結果となった。最多受賞は4部門での「ノーカントリー」で作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞と主要部門を含む受賞は立派だ。その他では3部門受賞の「ボーン・アルティメイタム」は編集賞、音響賞、音響編集賞と技術系の部門での受賞だ。ニコール・キッドマンがジャパン・プレミアで来日したばかりの「ライラの冒険 黄金の羅針盤」は視覚効果賞を受賞。公開されたばかりの「エリザベス:ゴールデン・エイジ」は衣装デザイン賞で受賞した。個人的には「フォーリング・スローリー」が『ONCE ダブリンの街角で』(アイルランド映画)の挿入歌として歌曲賞を受賞したのは嬉しかった。この映画はサントラ盤が全米でも1位に輝くなど素晴らしい成績を収めていたが、殆ど手作りのようなストーリーながら音楽は素晴らしかった。歌曲賞部門では分が悪いかもと思っていただけに受賞は凄いことだ。一方で最近日本でも注目を浴びる外国語映画賞は、現在公開中のオーストリアの『ヒトラーの贋札』が獲得。浅野忠信はカザフスタン映画「モンゴル」での受賞こそならなかったが、今回外国語映画部門でノミネートされたことで日本でも4月上旬から全国拡大公開が決まった。更に、米国でも6月から700館以上での公開が決定するなど、この映画への注目は高いようだ。「モンゴル」はモンゴル語で制作されカザフスタン、ロシアを中心とした4カ国共同制作で3部作とのこと。今回のノミネーションで次回以降の賞レースでは期待出来るかも。日本人関連では昨年に続いて2年連続でメイクアップ賞部門でノミネートされた辻一弘氏(米国在住)は今年も受賞はならなかった。日本人は俳優部門の渡辺謙、菊池稟子やメイクアップ部門の辻一弘、外国語映画賞とノミネートはされるものの受賞を逸してきている。来年こそは是非、日本人が栄冠に輝く姿をみてみたい。【受賞作品リスト】作品賞 『ノーカントリー』主演男優賞 ダニエル・デイ=ルイス『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』助演男優賞 ハビエル・バルテム『ノーカントリー』主演女優賞 マリオン・コティヤール『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』助演女優賞 ティルダ・スウィントン『フィクサー』監督賞 ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン監督『ノーカントリー』長編アニメ賞 『レミーのおいしいレストラン』短編アニメ賞 『ピーター・アンド・ザ・ウルフ』(原題)美術賞 『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』撮影賞 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』衣装デザイン賞 『エリザベス:ゴールデン・エイジ』ドキュメンタリー長編賞 『「闇」へ』編集賞 『ボーン・アルティメイタム』外国語映画賞 『ヒトラーの贋札』メイクアップ賞 『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』作曲賞 『つぐない』歌曲賞 「フォーリング・スローリー」『ONCE ダブリンの街角で』音響編集賞 『ボーン・アルティメイタム』音響賞 『ボーン・アルティメイタム』視覚効果賞 『ライラの冒険 黄金の羅針盤』短編実写賞 『ザ・モーツァルト・オブ・ピックポケッツ』(原題)脚色賞 『ノーカントリー』脚本賞 『JUNO/ジュノ』←「アカデミー賞受賞結果」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.02.25
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浅野忠信主演映画がアカデミー賞候補に!米映画芸術科学アカデミーは、第80回アカデミー賞の各賞候補を発表した。作品賞には悲劇の恋愛を描いたジョー・ライト監督の「つぐない」や、コーエン兄弟が監督した「ノーカントリー」など5作品が選ばれた。日本人では、浅野忠信主演の「モンゴル」(カザフスタン、セルゲイ・ボドロフ監督)が外国語映画賞で候補入り。メーキャップ賞で米映画「マッド・ファット・ワイフ」の辻一弘氏(米国在住)が、前回に続き2度目の候補となった。主演男優賞候補は「フィクサー」のジョージ・クルーニーや「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」のジョニー・デップら日本でもおなじみの人気俳優が名を連ねた。主演女優賞候補と助演女優賞候補の双方でケイト・ブランシェットがノミネートされたが、最近では確かジェイミー・フォックスが「コラテラル」と「レイ」でノミネートされ「レイ」で主演男優賞を授賞したがどうだろうか?尚、授賞式は現地時間で2月24日に予定されているが、脚本家組合のストの影響で「ゴールデン・グローブ賞授賞式」も発表のみとなりセレモニーは一切中止となった。俳優組合もストを支持しており、アカデミー賞や更に音楽界のイベントであるグラミー賞授賞式も発表のみでセレモニー関係は取りやめとなる可能性が強くなってきた。浅野忠信も授賞式出席を楽しみにしているそうだが、このままでは折角の晴舞台も踏むことが出来なくなりそうで気の毒だ。[主な候補]主演男優賞ジョージ・クルーニー『フィクサー』ダニエル・デイ=ルイス『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』ジョニー・デップ『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』トミー・リー・ジョーンズ『告発のとき』ヴィゴ・モーテンセン『イースタン・プロミセズ』(原題)助演男優賞ケイシー・アフレック『ジェシー・ジェームズの暗殺』ハビエル・バルデム『ノーカントリー』フィリップ・シーモア・ホフマン『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』ハル・ホルブルック『イントゥ・ザ・ワイルド』(原題)トム・ウィルキンソン『フィクサー』主演女優賞ケイト・ブランシェット『エリザベス:ゴールデン・エイジ』ジュリー・クリスティ『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』マリオン・コティヤール『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』ローラ・リニー『ザ・サヴェッジズ』(原題)エレン・ペイジ『JUNO/ジュノ』助演女優賞ケイト・ブランシェット『アイム・ノット・ゼア』ルビー・ディー『アメリカン・ギャングスター』シアーシャ・ローナン『つぐない』エイミー・ライアン『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(原題)ティルダ・スウィントン『フィクサー』作品賞『つぐない』『JUNO/ジュノ』『フィクサー』『ノーカントリー』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』外国語映画賞『ボーフォート ‐レバノンからの撤退‐』イスラエル『ヒトラーの贋作』ドイツ・オーストリア『カチン』(原題)ポーランド『モンゴル』カザフスタン『12』(原題)ロシア←「アカデミー賞候補発表」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.24
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11月映画鑑賞記録11月は「15本」鑑賞となり、従来の8~9本平均からするとかなり多かった。何故か?タマタマこの時期に観たい映画が重なったという単純な事実もあるけど、10月に観る予定だったのが11月にずれ込んだのも多かった理由である。1.アフター・ウェデイング(デンマーク)81点2.ヴィーナス(イギリス)86点3.グッド・シェパード(アメリカ)81点4.スターダスト(アメリカ)83点5.ヘアスプレー(アメリカ)87点6.大統領暗殺(イギリス)72点7.タロットカード殺人事件(イギリス・アメリカ)69点8.インベージョン(アメリカ)68点9.ボーン・アルティメイタム(アメリカ)83点10.バイオハザード3(アメリカ)68点11.Onceダブリンの街角で(アイルランド)91点12.レディ・チャタレー(フランス)68点13.4分間のピアニスト(ドイツ)73点14.モーテル(アメリカ)80点15.犯人に告ぐ(日本)66点こうして15本の内訳を見ていくと「アメリカ映画7本」「ヨーロッパ映画6本」「邦画1本」「アメリカ・イギリス合作映画1本」となる。アメリカ映画とヨーロッパ映画がほぼ半々の割合で、邦画が1本であるがヨーロッパ映画の割合が多かったのが特徴だ。邦画は年平均10~12本なので1本は普通のペースである。中でも久し振りに90点超えを果たし91点をつけた「Onceダブリンの街角で」は、個人的に元々期待が高かった作品であり満足した。ミニシアターでの上映なので当日は少し遅れて上映10分前に着いたら既に満席に近く、最前列での観戦となってしまった。アイルランド映画って珍しいけど、この映画は所謂セリフは大部分がミュージカルではないけど「音楽」で語られるのが特徴。また、この音楽が素敵でこれが点数を上げた最大の要因ですね。その他にはやはりヨーロッパ映画でデンマークの作品である「アフター・ウェディング」も泣かせる映画でしたが、どちらかと言えば男性向きの作品でした。アメリカ映画では「ヘアスプレー」が最高得点である87点を付けた。オープニングからラストまで「楽しめるミュージカル映画」で、観ていて飽きなかったので得点は高い。逆に60点台の作品が5本で、最下位だったのが「犯人に告ぐ」の66点。この作品は映画館で上映する前にWOWOWで放送していたそうだが、映画よりTVドラマ向きの作品との印象を持った。トヨエツの演技は良かったですが...。←「ヒット映画」のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2008.01.13
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10月映画鑑賞記録10月は本数的には「9本」とほぼ平均的な数の鑑賞だった。9本のジャンルとしてはホラー、恋愛、アクション、ヒューマン・ドラマ、ファンタジー関係と振り返ってみると意外にもバラエティに富んでいた。1.サルバドールの朝(スペイン)83点スペインのフランコ独裁政権時代末期に、体制の在り方に不満を持った一人の若者のが反政府的活動をし極刑になるまでの実話。ドイツ人の父、舞台になったスペイン・カタルニア出身の母を持つ、ダニエル・ブリュールの熱のこもった演技は見ごたえあり。2.ヒルズ・ハブ・アイズ(アメリカ)66点「サランドラ」のリメイクとして製作された。一家でトレーラーで西海岸までの遠距離を引っ越す途中に地図に無い道路を近道に利用したことで思いもよらぬ出来事に巻き込まれる。3.パーフェクト・ストレンジャー(アメリカ)66点宣伝文句の「ラスト7分11秒、あなたは絶対騙される!」に「騙されて」観た人も多かったのでは。B・ウィリスとH・ベリーの演技や存在感はあったが、ストーリーには共感出来なかった。4.デス・プルース・in・グラインドハウス)(アメリカ)80点Q・タランティーノとR・ロドリゲスの二人の監督が意気投合して作った。「グラインドハウス」と呼ばれるアメリカの1970年代に低予算映画を2~3本立てで上映していたころのエッセンスを盛り込んだ遊び心満点の作品。5.クローズド・ノート(日本)84点沢尻エリカがこの映画の宣伝会見でふて腐れた態度を取ったことで変な意味で注目されてしまったのは残念。二つの現実の物語と日記の中の物語が交錯する物悲しいラストが印象的な作品。沢尻エリカは演技力はあるのに残念!6.パンズ・ラビリンス(スペイン・メキシコ)86点アカデミー賞3部門授賞をしたファンタジーと現実の世界が交錯した作品。子供の成長に大人の争いの絶えない世界はどう映ったのだろうか?映像美とメイキャップの奇抜さに注目!7.ヒルズ・ハブ・アイズ2(アメリカ)62点2の続編として製作されたものでこちらはリメイクではない。消えた科学者の消息を掴みに行った兵士達が、グロテスクな連中の眼に見えない攻撃に四苦八苦する。8.キングダム(アメリカ)77点サウジ・アラビアの外国人居住区で自爆テロが発生。現地の乗り込んで期間限定で調査をするFBIと現地警察官との葛藤や心の交流がみどころ。9.ブレイブ・ワン(アメリカ)70点婚約者と公園を散歩中に暴漢に不意に襲われて失い復讐心に燃えるラジオのパーソナリティをジョディ・フォスターが熱演。でも、最後のオチと銃に頼る復讐には日本人的には疑問あり?11月は観たい映画が多く既に10月の本数を上回っている。これからも良い映画に出会いたい...それがホラーだろうが、恋愛ものであろうが。←「ヒット映画」のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←「プロ野球、メジャーリーグ」の情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2007.11.23
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9月映画鑑賞記録9月は本数としては「10本」と多めだが、8月は逆に「6本」と少なかったので2ヶ月で16本は平均的であり決して多くは無い。アメリカ映画が先月は中心で、もっとヨーロッパ映画とか邦画も観たかったけど邦画は自分好みの作品が無かった。1.シッコ(アメリカ)64点マイケル・ムーア監督が今回は医療と保険費について独自の視点で取り上げた。日本とは米国では制度が違い、更に、彼の主張に沿った形で進行していく。好き嫌いがはっきりと出るだろう。2.厨房で逢いましょう(ドイツ・スイス)85点田舎町のオーナーシェフと彼の料理を好きになった主婦との間の話。メタボ気味のもてない中年男の優しさと家庭内での夫との不和を抱えた主婦が惹かれていくお話。3.ウィッカーマン(アメリカ)68点警察官のニコラス・ケイジが元恋人からの突然の手紙で彼女の元を訪れ事件解決を依頼される。しかし、訪れた離れ小島で彼の身には何時の間にかとんでもない策略に巻き込まれる。4.ホステル2(アメリカ)74点クエンティン・タランティーノが製作に加わっている。前作同様に学生が旅行中に事件に巻き込まれるのだが、今回はやられるだけでなく反撃もするが...。5.ミス・ポター(アメリカ)72点「ピーターラビット」の作者ビアトリクス・ポターが自分の作品を出版社に売り込み有名になるまでを描いている。美しい英国湖水地方の映像と愛らしいウサギが画面に登場する。6.恋とスフレと娘とわたし(アメリカ)79点ダイアン・キートンが未婚の末娘を何とか結婚させようと奔走する。おいしそうなスイーツやカラフルなファションにも注目!7.プラネット・テラー・In・グラインド・ハウス(アメリカ)75点ロバート・ロドリゲスとクエンティン・タランティーノの共同企画として、B級映画館「グラインドハウス」の要素を取り入れて製作した。ブルース・ウィリスも出演している。8.キャンディ(オーストラリア)55点芸術家志望の男女が麻薬に溺れて抜け出せない様子を描いている。ヒース・レジャーやアビー・コーニッシュの麻薬に溺れる演技に注目。9.題名の無い子守唄(イタリア)84点売春組織で働いていた女がある意図をもってメイドとして働くことになる。その彼女の意図とは何だったのか?エンニオ・モリコーネの音楽が映像と見事に絡んで盛り上げている。10.幸せのレシピ(アメリカ)72点キャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じるシェフと姪との突然の共同生活、更に、休養中に雇われた副料理長アーロン・エッカートとの関係も面白い。10月から11月に掛けては話題作が目白押しなので鑑賞のスケジュールを組むのが大変だ。←「話題の映画」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←プロ野球、メジャーリーグの情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2007.10.27
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8月映画鑑賞記録8月は本数的には6本と少ない部類ではあるが、8月は思っていたより観たいと思える作品が少なかったのは残念でした。ヨーロッパ映画や邦画の地味な作品も見ることが出来ず、アメリカ映画のみの8月でした。1.消えた天使(アメリカ)79点この映画はリチャード・ギアが性犯罪者を監視する公務員の役柄で、過去の事件がトラウマとなって強引な手法が不評で退職を余儀なくされた中年男を見事に演じていた。この作品を見ているとアメリカ社会は性犯罪者の情報を一般社会が共有できるシステムが構築されている反面刑期終了後も「監視」を通して元犯罪者の動向をチェックしていることが分かった。アヴリル・ラヴィーンがチョイ役で出演していた。2.プロヴァンスの贈りもの(アメリカ)81点ロンドンの金融街でバリバリ仕事をこなしている主人公が、かつて少年時代を過ごした叔父が所有するプロヴァンスの農場を彼の遺産相続に関する手続きで訪れた。当初は週末の滞在で売却する予定だったのが、少年時代の記憶が徐々に蘇り断念する。アメリカ映画ではあるが、プロヴァンスでのロケ映像が中心でフランス映画を観ているような錯覚を覚えた。この映画の原作者はピーター・メイル氏で『南仏プロヴァンスの12か月』が世界的大ベストセラーとなった。3.リトル・チルドレン(アメリカ)83点この映画も「消えた天使」同様に性犯罪者が出所して実家に戻ってきたことが議論を呼ぶことから始まる。その反面、映画のタイトルにあるように「大人になりきれない大人」を描いているのだが、これが本来のテーマである。大人の女性を愛せないマザコン男、司法試験勉強中で妻に養ってもらっている夫、夫婦「性」活に不満足な妻などを追っている。4.オーシャンズ13(アメリカ)77点ジョージ・クルーニー、ブラピ、ドン・チードルら「オーシャンズ」が、仲間が騙された復讐に立ち上がる。今回のゲストは超大物のアル・パチーノがホテル王として出演している。前作はヨーロッパが舞台だったが、今作では華やかなラスベガスになった。これだけの大勢のスターが出る映画は珍しいが、ストーリー的には特段奇をてらうような場面はない。シリーズ「4」作目へと繋がるかはまだ未定らしい。5.トランスフォーマー(アメリカ)74点マイケル・ベイ監督がスピルバーグと組んで取り組んだ、日本製の玩具が発想の出発点となった映画。CGの素晴らしさを堪能出来る映画で、CGもここまで来たかと感心した。6.呪怨パンデミック(アメリカ)68点アメリカでも大ヒットとなった、呪怨シリーズ最新作。今回は伽耶子生誕の謎や舞台も東京とシカゴまで飛び火したのだが、オドロオドロしい恐怖シーンは抑え気味となっている。以上が先月観た映画の感想ですが、今月はヨーロッパ映画も観ているし本数的にも先月を上回るでしょう。←「話題の映画」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←プロ野球、メジャーリーグの情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2007.09.21
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7月映画鑑賞記録7月は本数的には9本と多少大目ではあるが、7月は夏休みを睨んで話題作が公開されるから大体こんなもんでしょう。それでもヨーロッパ映画や邦画の地味な作品も見ることが出来たのは収穫だった。1.ゾディアック(アメリカ)67点アメリカで実際に起こった未解決事件の映画化で、ジェイク・ギレンホールがこの事件の虜になった新聞社勤務のイラストレーター役を演じる。未解決事件だけにもっと大胆な展開があったほうが面白かった。2.ボルベール<帰郷>(スペイン)88点トム・クルーズの元恋人、ペネロペ・クルスが母国の巨匠ペドロ・アルモドヴァル作品に出演した。ハリウッド映画とは違い、ペネロペはスペイン語のセリフをしゃべり生き生きと自らの役を演じていた。彼女の魅力がギュッと詰った作品。3.ダイ・ハード4.0(アメリカ)87点ダイ・ハード・シリーズ復活!空港や高層ビルといった舞台から、今度は一転してサイバーテロを仕掛ける相手に戦う。流石の「アナログ刑事」も目に見えない相手との戦いは苦悩の連続だったが、遂に相手の正体を突き止めてからは一気に突き進む。ストーリーは時代の変化とともに変わって行ったが、マクレーン刑事の捨身のファイトは健在で楽しめた。4.殯(もがり)の森(日本・フランス)66点河合直美監督が本作の出来栄えをカンヌ映画祭で絶賛された。「殯(もがり)」という言葉は始めて知ったが、ミニ・シアター系での公開だが果たしてこの映画が訴えたかったことを観た人がどれだけ理解出来ただろうか?日本的な映像美は外国人受けするのだろうし、登場人物の背格好も彼らには興味の対象だったと思う。私は残念ながらこの映画の持つメッセージ性は感じ受け止めることは出来なかった。5.魔笛(イギリス)81点有名なオペラの映画化作品。オリジナルとは時代設定が異なるが、音楽の良さと出演者の見事な演技のコンビネーションがこの映画の魅力を引き立てている。6.フリーダム・ライターズ(アメリカ)87点アメリカの高校で実際にあった出来事であり、教師役にアカデミー賞2度受賞のヒラリー・スワンクが体当たりの演技を見せる。人種差別というアメリカ社会の問題がここでもテーマになっている。学校に失望していた生徒たちの心を解きほぐしていくスワンクの演技も脚本も見事だった。7.ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(アメリカ)69点ハリー・ポッター・シリーズも作品を重ねるごとに子役たちも成長してきた。しかし、今回はストーリーを追いかけることに主眼を置いた作品となっていて、派手な仕掛けは控えめになっていたのは残念。8.イタリア的、恋愛マニュアル(イタリア)84点タイトルにある「恋愛マニュアル」と言うよりは、どちらかと言えば人生の節目と恋愛を絡めたストーリーとなっている。4部構成だが、それぞれの登場人物がどこかで繋がっている脚本の見事さにも注目。9.街のあかり(フィンランド)84点身よりの無い30男の哀愁漂う人生を追った作品。異性との交際に縁の無かった男に不としてきっかけで交際した女にだまされ人生を狂わされる。フィンランドの首都ヘルシンキのどんよりとした風景とストーリーが何故だか妙にマッチする。←「話題の映画」関係のブログ満載!←西武ライオンズのことならここ←プロ野球、メジャーリーグの情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2007.08.28
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6月映画鑑賞記録6月は本数的には7本と多くも少なくもない月だった。ただし、鑑賞した映画全てがアメリカ関係の映画だったので、ヨーロッパ映画を鑑賞出来なかったのは残念だし邦画も無かった。この辺が7月のテーマだろうか?1.主人公は僕だった(アメリカ)77点「プロデューサーズ」「奥様は魔女」などでのコミカルな演技が得意なウィル・フェレル主演。ここではコミカルな演技は少なく真面目な公務員を演じている。でも、フェレルって日本での知名度や人気はイマイチだと思う。2.コマンダンテ(アメリカ・スペイン)68点キューバの元首フィデル・カストロをオリバー・ストーン監督がスペインのTV局の依頼でインタビューを30時間に渡ってキューバで行ったものを映画用に編集した。米国では政治的な理由で上映禁止となっている。ストーン監督の鋭い突っ込みもあるが、全体的なイメージとしては迫力不足でカストロの弁舌に負けている。3.パイレーツ・オブ・カリビアン、ワールド・エンド(アメリカ)71点3部作のディズニー映画の最終章。この作品は1から3までを一度通しで見てみたい。WOWOWが来年あたり放送するだろうからその際に見てみる。4.ザ・シューター極大射程(アメリカ)82点マーク・ウォールバーグが元CIAの特殊部隊員を辞めたが、大統領暗殺の陰謀を阻止する為に力を貸す。ところが裏にはとんでもない陰謀が隠されているのだが、この作品をシリーズ化すれば彼の代表作になる可能性大である。5.あるスキャンダルの覚え書き(アメリカ)77点アメリカ映画ながら英国が舞台で英国的なストーリー展開だが、元になったのはアメリカを揺るがした13歳の生徒と40歳を過ぎた女性教師との不倫である。ジュディ・デンチとケイト・ブランシェットの絡みも見事。ケイトの夫役に「パイレーツ・オブ・カリビアン」で恐怖のタコ男”デイヴィー・ジョーンズ”を演じていたビル・ナイが扮している。6.プレステージ(アメリカ)85点映画全体が一つのマジックのようだった。最後の最後まで真剣に観ていないと騙されてしまう。でもネタって知ってしまうと「単純」なんですね。7.アポカリプト(アメリカ)78点メル・ギブソン監督が綿密なリサーチに基づいてマヤ時代を再現し、セリフも全て「マヤ語」と拘りをみせた作品。マヤ時代を扱っているがテーマは「家族愛」である。7月は今のところ「4本」と少ないが、今月は週末の野球観戦予定が暫くないので映画鑑賞にあてる時間は充分にある。「魔笛」「イタリア的恋愛マニュアル」などを楽しみにしている。←最新映画の話題満載の楽しいブログで一杯!←西武ライオンズやプロ野球のことならここ←プロ野球、メジャーリーグの情報満載人気blogランキングへ←映画の話題がザクザク
2007.07.13
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5月映画鑑賞記録5月は少なかった4月から本数的には少し立ち直り、前半にGWがあったことも理由で9本となった。1.ツォツィ(南アフリカ・イギリス)90点昨年のアカデミー賞外国語映画賞を受賞した南アの作品。極貧生活から抜け出そうとしながらも、定職に就かず窃盗や恐喝や殺人に手を染める少年ギャング団の話。アパルトヘイトの終わった南アでは、黒人社会内部でも格差が広がりつつあるそうした点が描かれていたお薦め作品。2.輝ける女たち(フランス)71点カトリーヌ・ドヌーブ主演のフランス映画。一人の男性の死を端にあらゆる人間模様が交錯するフランス映画らしい展開。3.ママの遺したラヴソング(アメリカ)88点ジョン・トラヴォルタとスカーレット・ヨハンソン共演の映画。亡くなった歌手であった母の温もりを知らずに育ったヨハンソンと母の交際相手だったトラヴォルタと彼の教授時代の助手の男性との奇妙な三人の生活が母の遺言で始まる。そこで意外な彼女の過去や生い立ちが分かる。人気抜群のヨハンソンのセクシー・シーンは無いが、彼女の違う一面が見られる。4.ドレスデン、運命の日(ドイツ)78点第二次大戦のドレスデン空襲をドイツ製作で作った映画。空襲が迫っているドレスデンでは、病院経営一家の娘と二人の男を巡るドラマが展開されていた。空襲をした英国側と被害者側のドイツの双方の視点で描かれている点がミソ。5.ロッキー・ザ・ファイナル(アメリカ)80点ロッキー・シリーズの文字通り最終作。還暦を迎えたロッキーが現役の世界ヘビー級王者とエキジビション・マッチに臨む。スタローンの肉体は流石に年齢を感じさせるが、アメリカ人好みの「不屈の闘志」「家族愛」はここでも健在だった。感動のラスト・シーンは必見。6.バベル(メキシコ)81点菊地凛子がアカデミー賞にノミネートされたことで一躍注目された。映画の流れとしてアメリカ、メキシコ、日本、モロッコが舞台だがこの映画のタイトルの意味が理解できないとこの映画全体も理解出来ないだろう。娯楽映画だと思って単なる好奇心で見ると失敗しますよ。7.恋愛睡眠のすすめ(フランス・イタリア)83点ミシェル・ゴンドリー監督(男性です)が手作り感満載で作った映画。まるで学校の映画愛好会が作ったかのようなシーンまで出てくる。見ていてほのぼのとする作品に久し振りに遭遇した。都内では単館上映なのが残念だが、DVDなどで是非観ていただきたい。8.リーピング(アメリカ)71点アカデミー賞2度授賞のヒラリー・スワンク主演のスリラー映画。彼女のオーラが他の出演者を喰ってしまった。奇跡を解明するうちに聖書に書かれている現象が現れたりと、途中からストーリーの展開が変ってくる。パート2が製作されそうなエンディングだったが...。9.主人公は僕だった(アメリカ)77点「プロデューサーズ」で見せた個性的な役が印象的なウィル・フェレルが、独身の税務調査官を演じる。自分の知らない所で運命が決められていくのを止める事が出来たのか?←是非クリックして下さい人気blogランキングへ←是非クリックして下さい
2007.06.21
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4月映画鑑賞記録4月は珍しく「6本」と少なかったがまあそういう月もあります。6本でもそれぞれの作品の内容は濃かったと思うので、要は本数ではなく自分が感動できた作品に出会えたか否かが大事だと思います。アメリカ映画が続くとどうしても「口直しに」ヨーロッパ映画観たくなるのですが、4月はその月だったとも言えます。1.ホリデイ(アメリカ)82点ネットで見ず知らずのお互いの自宅を一定期間交換し変わった形でバカンスを過ごすという、日本では思いつかない発想が斬新な作品だった。キャメロン・ディアスやジュード・ロウといった人気俳優らが出ているのも良かった。2.ブラッド・ダイヤモンド(アメリカ)84点レオナルド・ディカプリオがダイヤの密売人という「汚れ役」に挑戦した社会派作品。3.オール・ザ・キングス・メン(アメリカ)70点ニューオーリンズを舞台に一人の役人が州知事に就任し大統領の座まで狙える位置にまで来た男の話。主役のショーン・ペンお得意の「エキセントリックな演技」はここでも健在!4.クィーン(イギリス・フランス・イタリア)78点ダイアナ元皇太子妃のパリでの交通事故死を受けて、エリザベス女王は国民の非難の的になっていく。ヘレン・ミレンが演じる女王は本人にそっくりでアカデミー賞主演女優賞を授賞した。退任間近のブレア首相と女王との間のやり取りがこの映画のみどころ。5.こわれゆく世界の中で(イギリス)84点ジュード・ロウとジュリエット・ビノシュがお互いのこころを偽りながらも、どこか惹かれて行く様子の心理的描写が見事だった。アンソニー・ミンゲラ監督は「コールド・マウンテン」でもこうした心理描写には定評がある。6.ラヴソングができるまで(アメリカ)84点ヒュー・グラント演じる1980年代のポップ・スターが落ちぶれたなかで起死回生のヒット作を如何にして作るかを見事に得意のコミカルな演技で見せてくれた。ヒュー・グラントのピアノ演奏とヴォーカルはこの映画の見どころだ。4月は「ブラッド・ダイヤモンド」「こわれゆく世界の中で」が印象に残った。前者は最近何かと取り上げられる事が多いアフリカが舞台の映画で、冷酷なダイヤ密売人であった彼が一人の女性と出会ったことでその心の中の何かが変わって行くのだがこういう役柄は今までの彼の出演作にはあっただろうか?この作品に出演したことで彼の演技の幅が広がったのは間違いない。アカデミー賞候補に選ばれたのも納得できる。「こわれゆく世界の中で」はジュード・ロウをめぐる二人の女性との関係を描いた作品。偶然だが、4月に観た他の「ホリデイ」「オール・ザ・キングス・メン」にも彼は出演していた。同じ俳優の作品を一ヶ月に3本も観るとは偶然だが「ホリデイ」では新たな恋の予感を感じさせる役、「オール・ザ・キングス・メン」では新聞記者から州知事の側近としての人生を歩んでいった男の役とどれもが異なる役柄だった。ジュード・ロウというと日本ではその甘いマスクから女性に大人気の英国人俳優だが、マスクだけではないしっかりとした演技力も持ち合わせている点を私は強調したい。これからは「主人公は僕だった」「リーピング」「パイレーツ・オブ・カリビアン」等を観に行こうと思う。←是非クリックして下さい人気blogランキングへ←是非クリックして下さい
2007.05.23
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3月映画鑑賞記録3月は本数的には9本鑑賞とまあ平均的な本数だった。その中には邦画が3本含まれているし、アメリカ映画もヨーロッパ映画も含まれていてそうした意味ではバランスが取れていた。1.ルワンダの涙(イギリス、ドイツ)85点ルワンダ虐殺をテーマにした映画。虐殺を恐れて逃れてきた難民を匿った神父の勇気ある行動と国連駐留軍の葛藤を描いた。2.叫(さけび)(日本)60点役所公司、葉月里緒菜らが出演する。なんとも表現しづらいストーリーとヒッチコックを真似た映像なども盛り込まれている。3.世界最速のインディアン(ニュージーランド・アメリカ)85点地球の裏側からアメリカに渡りバイクのスピードレースに挑戦したニュージーランド人の実話の映画化。主演のアンソニー・ホプキンスの演技力が遺憾なく発揮された。4.パフューム、ある人殺しの物語(ドイツ・フランス・スペイン)71点生まれながらに両親を知らずに育った一人の調香師の話。香水を見事に映像化した映像は必見。5.今宵、フィッツジェラルド劇場で(アメリカ)83点故ロバート・アルトマン監督の遺作となった作品。人気ラジオ公開番組の最終回のステージを通じて人生模様を描いたストーリーは「さすが、名監督!」と唸らされる。6.ラスト・キング・オブ・スコットランド(アメリカ)80点暴君として名高い?ウガンダのアミン元大統領をテーマに描いた作品。アミン大統領を演じたフォレスト・ウィテカーはこの役でアカデミー賞主演男優賞を授賞した。人間の欲望の深さと怖さを描いた作品。7.蒼き狼 地果て海尽きるまで(日本)68点モンゴルの英雄チンギス・ハーン(ジンギス・カンとも表記するが)を反町隆史が扮しモンゴル・ロケを敢行したスケールの大きい映像が魅力の映画。8.デジャヴ(アメリカ)78点デンゼル・ワシントンが犯罪捜査の為に密かに開発されたタイムトラベル・マシーンを利用し「過去を変える」捜査に挑戦する。9.アンフェア the movie(日本)59点人気TVシリーズの映画化。警察病院に武装軍団が立てこもり警察最高首脳と対峙する。ストーリーの展開が散漫な印象を得た。今月はここまで鑑賞本数が4本と少ない。G.W.を睨んで続々と話題作が公開されてくるのでこの時期は楽しみが多い。4月から5月に掛けては賞レースで話題を提供した「バベル」「ロッキー・ザ・ファイナル」などのアメリカ映画、ここに掘り出し物のヨーロッパ映画を絡めて出来る限り多く映画館に足を運びたい。人気blogランキングへ
2007.04.24
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2月映画鑑賞記録2月は前月に続いて本数では9本と大体予想通りとなった。そして2月は映画界最大のイベントである「アカデミー賞授賞式」がロスで行われる月でもある。日本関係では助演女優部門とメイキャップ部門で日本人がノミネートされたが授賞は残念ながら逸した。作品関係では「硫黄島からの手紙」が音響賞を授賞したに留まったが、それでも日本人あるいは日本に関係の深い作品らが授賞に関わるのは嬉しいことだ。1.輝く夜明けに向かって(アメリカ)79点 アパルトヘイト(人種隔離政策)にスポットをあてた作品。2.グアンタナモ、僕達が見た真実(イギリス)74点 アフガンで身柄を拘束されたパキスタン系英国人が、移送されたキューバ国内での米軍基地での過酷な取調べを告白したドキュメンタリー系の作品。3.不都合な真実(アメリカ)87点アル・ゴア元米国副大統領の地球温暖化講演を纏めたドキュメンタリー作品。アカデミー賞長編ドキュメンタリー、オリジナル歌曲賞の2部門を授賞する快挙を達成。4.幸せのちから(アメリカ)82点ウィル・スミス父子共演で話題を呼んだ。残念ながらアカデミー賞主演男優賞は逸した。5.フリーダムランド(アメリカ)71点ジュリアン・ムーアとサミュエル・L・ジャクソンの共演という贅沢な配役を生かす脚本でなかったのは残念。6.善き人のためのソナタ(ドイツ)85点ドイツでタブー視されていた旧東独の監視社会を描いた衝撃作。見事にアカデミー賞外国語映画賞を授賞した。7.守護神(アメリカ)79点米国沿岸警備隊の救難士を扱った作品でケヴィン・コスナーが主演。決して「Limit Of Love 海猿」をパクってはいません。因みに「...海猿」は「ポセイドン・アドベンチャー(1972年)」のパクリです。8.あなたになら言える秘密のこと(スペイン)72点海上石油採掘所という閉ざされた世界で知り合った誰にも言いたくない過去を持つ女性看護士と友人の妻との不倫関係に悩む男の話。サラ・ポーリーとティム・ロビンスの組み合わせによる演技力に注目も、ストーリーの背景は多少暗い部分も。9.ドリームガールズ(アメリカ)88点人気ミュージカルの映画化作品で1960年代のモータウン・サウンドをモチーフにしたストーリーが受けた。アカデミー賞では助演女優、録音の2部門で授賞した。今月はフォレスト・ウィテカーがアミン元大統領を演じ主演男優賞を獲得した「ラストキング・オブ・スコットランド」、「世界最速のインディアン」、「今宵フィッツジェラルド劇場にて」「アンフェア the movie」「パフューム ~ある人殺しの物語~」「蒼き狼 地果て海尽きるまで」「デジャヴ」などを観る予定だ。人気blogランキングへ
2007.03.06
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マーティン・スコセッシ念願の監督賞授賞!日本人の授賞ならず映画界最大の祭典、第79回米アカデミー賞の発表・授賞式が、ロサンゼルスのコダック・シアターで開かれ、作品賞に「ディパーテッド」(マーティン・スコセッシ監督)が輝いた。助演女優賞の候補だった「バベル」の菊地凛子、メーキャップ賞部門の辻一弘はいずれも受賞を逃した。太平洋戦争中の激戦を日本軍側から取り上げた「硫黄島からの手紙」は、作品賞は取らなかったものの、音響編集賞を受賞した。「ディパーテッド」は作品賞含め、監督賞、脚色賞、編集賞と最多の計4部門を受賞。スコセッシ監督のアカデミー賞受賞は初めて。警察とマフィアが互いにスパイを潜入させて激しく対立する様子を描いた作品で、香港の人気映画「インファナル・アフェア」をリメークした。「バベル」はアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の作品で、作曲賞を受賞。菊地は耳の聞こえない女子高生を好演したが、授賞は大本命のジェニファー・ハドソンが「ドリームガールズ」のエフィー・ホワイト役をその抜群の歌唱力で演じたのが評価された。「硫黄島からの手紙」は、クリント・イーストウッド監督がほぼ全滅した硫黄島守備隊の指揮官や若い日本兵らの生死の模様を描き、渡辺謙らが出演した。主演男優賞は「ラストキング・オブ・スコットランド」のフォレスト・ウィテカー、主演女優賞は「クィーン」のヘレン・ミレンだった。ゴア前米副大統領が地球温暖化防止を訴えた「不都合な真実」は長編ドキュメンタリー賞とメリサ・エスリッジの主題歌が「オリジナル歌曲賞」に選ばれた。その他の注目作品の中ではた複数部門での授賞が期待された「ドリームガールズ」は助演女優賞と音響賞の2部門に終わった。「マリー・アントワネット」は衣装デザイン賞、「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンス・チェスト」は視覚効果賞、現在公開中の「不都合な真実」は長編ドキュメンタリー賞と主題歌賞の2部門、こちらも現在公開中の「善き人のためのソナタ」は外国語映画賞(ドイツ語)を授賞した。中でも快挙なのはインディ映画ながら助演男優賞とオリジナル脚本賞の2部門を授賞した「リトル・ミス・サンシャイン」は見事だ。授賞作品一覧授賞一覧は次の通り。 ○作品賞:「ディパーテッド」 ○監督賞:マーティン・スコセッシ(「ディパーテッド」) ○主演男優賞:フォレスト・ウィテカー(「ラストキング・オブ・スコットランド」) ○主演女優賞:ヘレン・ミレン(「クィーン」)○助演男優賞:アラン・アーキン(「リトル・ミス・サンシャイン」) ○助演女優賞:ジェニファー・ハドソン(「ドリームガールズ」) ○オリジナル脚本賞:「リトル・ミス・サンシャイン」 ○脚色賞:「ディパーテッド」 ○外国語映画賞:「善き人のためのソナタ」(ドイツ語) ○撮影賞:「Pan's Labyrinth」(原題) ○編集賞:「ディパーテッド」 ○美術賞:「Pan's Labyrinth」(原題) ○衣裳デザイン賞:「マリー・アントワネット」 ○メイクアップ賞:「Pan's Labyrinth」(原題) ○作曲賞:「バベル」 ○主題歌賞:「I Need to Wake Up」(メリサ・エスリッジ)(「不都合な真実」より) ○録音賞:「ドリームガールズ」 ○音響編集賞:「硫黄島からの手紙」 ○視覚効果賞:「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンス・チェスト」○長編ドキュメンタリー賞:「不都合な真実」 ○短編ドキュメンタリー賞:「The Blood Of Yingzhou District」(原題) ○長編アニメ映画賞:「Happy Feet」(原題) ○短編アニメ映画賞:「The Danish Poet」(原題) ○短編実写映画賞:「West Bank Story」(原題)○名誉賞:エンニオ・モリコーネ人気blogランキングへ
2007.02.26
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1月映画鑑賞記録今月は9本鑑賞したが、年明けはヨーロッパ映画が続いたがその後は流行のハリウッド映画で締めた形となった。1.あるいは裏切りという名の犬(フランス)92点口コミやネットを通じてその魅力が伝わって行った作品で、当初は都内でも単館公開に近い形でスタートしながらも徐々に公開館も拡大していった。フランス映画のフィルム・ノワール色を濃く反映した作品で、既にハリウッドでのリメイクが決まっている。2.みえない雲(ドイツ)89点原発の放射能漏れ事故をテーマに扱っているが、放射能という目に見えない恐怖へのパニック心理に恋愛を絡めて上手くストーリーを纏めている。3.ダーウィンの悪夢(フランス・オーストリア・ベルギー)83点アフリカのある国で実際に起こった題材を取り上げたドキュメンタリー風映画。ナイルパーチという巨大白身魚が引き起こした富と貧困を題材にした。ジャーナリストの視点ではなく、映画制作者としての視点で描かれた作品。4.ラッキーナンバー7(アメリカ)85点ブルース・ウィリス、ジョシュ・ハートネット、モーガン・フリーマン、ベン・キングスレイと言った一癖も二癖もある俳優が勢揃いした。20年前の事件の復讐と言ったストーリーをここまで複雑な展開にしたうえに、しかも痛快な展開には思わず唸ってしまった。俳優の騙しの演技と見事な脚本に拍手。5.それでもボクはやってない(日本・東宝)81点痴漢冤罪と言った男性にとって身近なテーマを、フリーターを主人公に設定し日本の司法や警察の矛盾点に焦点をあてた映画。ラストの結末をどう取るかは男女間で分かれるだろう。6.愛の流刑地(日本・東宝)79点ベストセラー作品の映画化。全編に渡り寺島しのぶとトヨエツのベッドシーンが登場する。トヨエツは殺人者か?それとも利用されただけなのか?7.ディパーテッド(アメリカ)82点香港映画「インファナル・アフェア」の米国版。レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソンと言った豪華俳優の共演が最大の見どころだ。しかし、ジャック・ニコルソンの存在感は流石の一言!8.リトル・ミス・サンシャイン(アメリカ)88点インディ映画であるがアカデミー賞に軒並みノミネートされる快挙!家族の抱える問題をロード・ムーヴィー風に描いた。9.マリー・アントワネット(アメリカ・フランス・日本)65点ソフィア・コッポラ監督が描いたマリー・アントワネットは青春映画風な展開に。ストーリーの希薄さは映像の美しさでカバー?一ヶ月で9本はマアマアの数ですね。2月は「幸せのちから」「ドリームガールズ」「ルワンダの涙」「世界最速のインディアン」「あなたになら言える秘密のこと」「守護神」あたりを観てみたいと思っている。人気blogランキングへ
2007.02.05
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菊地凛子、助演女優賞候補に!米映画芸術科学アカデミーは、第79回アカデミー賞の候補を発表し、米映画「バベル」に出演した菊地凛子さんが、ゴールデン・グローブ賞に続いて助演女優賞にノミネートされた。菊地といえば、バレンタイン監督やマリーンズの選手たちと一緒にロッテガムのCM「4番DHよしこ」役や、富士通のPCのCMでキムタクと共演していた。キムタクが狼男に変身するのを隣で見ていた女性である(確か、「ナンじゃそりゃ~」って叫んでいましたね!)日本側の視点から硫黄島の戦いを描き、渡辺謙さんらが出演したクリント・イーストウッド監督の「硫黄島からの手紙」は、作品賞、監督賞など4部門で候補に入った。菊地さんはブラッド・ピットさんらが出演した「バベル」で、ろうあの女子高校生役を熱演。日本人俳優が同賞の候補となるのは「ラスト サムライ」に出演した渡辺さん以来3年ぶり。「バベル」は作品賞、監督賞でも候補に入った。「硫黄島からの手紙」は日本語による映画ながら作品賞にノミネートされたが、ゴールデン・グローブ賞で外国語映画賞を授賞しアカデミー賞でのこの部門でも期待されたが候補入りは逃した。その外国語映画部門では、日本からは「フラガール」が代表作品となっていたがやはり候補入りは逃した。さて、日本人関連では「メイキャップ賞」で“Click(原題)”なる映画でKazuhiro Tsujiなる日本人と思える人物がノミネートされているがこの人物に関しては謎だ。 私が注目したい部門は「主演女優賞」であり顔ぶれは豪華である。Penelope Cruz“Volver” Judi Dench “Notes on a Scandal” Helen Mirren “The Queen” Meryl Streep “The Devil Wears Prada”(プラダを着た悪魔) Kate Winslet “Little Children” ペネロペに英国の超ベテランでアカデミー賞授賞経験のあるジュディ・デンチに、この部門の「ノミネート常連」であるメリル・ストリープと今回の部門で最も華やかでないだろうか?他の部門では2月に日本公開が予定されている「Dreamgirls」が助演男優部門のエディ・マーフィーを筆頭に5部門でのノミネートで、中でもオリジナル歌曲賞部門では5候補作品の中の3曲を占めるなどこちらも注目したい。今年はどんな作品が授賞しドラマが生まれるか注目したいし、日本関連の作品や日本人もノミネートされており今からワクワクする。この模様は例年通りWOWOWで独占生放送され、キムタク(富士通のCMで菊地と共演)が番組のプレゼンターを務めるそうだ。ノミネート一覧はこちらで人気blogランキングへ
2007.01.23
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2006年映画鑑賞全リスト2006年は映画館で99本、WOWOWで3本、DVD0本合計すると102本の映画を観た。私はDVDで映画鑑賞はしないので基本的に映画館で観て、見逃してしまった映画をWOWOWで拾っている。大まかに製作国の傾向(映画館鑑賞)から分析すると邦画14本(その他他国との共同制作1本あり)、共同制作を含むヨーロッパ映画が22本で、オーストラリア1本、カナダ1本、メキシコ1本。これら以外は基本的にアメリカ映画なので60本となる。私は韓国映画、香港映画以外は満遍なく鑑賞するのだが、こうしてデータをみると予想以上にアメリカ映画が多かった。邦画は大体この位の本数だろうが、アメリカ映画ばかりの鑑賞が続くとどうしてもヨーロッパ映画が無性に観たくなる。そんななかでMVPを挙げるとすれば文句なしで「ホテル・ルワンダ」だ。アメリカでも公開され話題をふりまいていたこの作品は主演のドン・チードルが、虐殺の部隊となったルワンダのホテルの支配人の体験談が元になっている。日本での公開は当初配給先が未定でネットなどでの呼びかけが功を奏し待望の国内公開が決まった。それでも公開映画館はミニ・シアター系が多く私がみた映画館も狭かった。「ホテル・ルワンダ」と並んでMVPに挙げたいのが邦画の「フラガール」でこの2作品だけが私の採点で満点の10点を獲得した。「フラガール」はアカデミー賞外国語映画部門の日本代表作品になったのも頷ける。個人的に映画をみて「ホロリ」とさせられることは多いが、この映画は観ていて途中から「涙が止まらなかった」がこういう体験は記憶にない。私だけでなく他の鑑賞者も同じ様に涙を流し、エンド・ロール中に拍手まで巻き起こったなんて経験はこれからもそう多くは無いだろう。ここまで登場しなかったアメリカ映画だが、『印象に残った』という意味で「父親たちの星条旗」、「硫黄島からの手紙」の所謂クリント・イーストウッド監督による”硫黄島プロジェクト2部作”だった。この映画を通して硫黄島で何があったのかを戦争を知らない日本人にも伝えた点での貢献は大きい。まだまだ印象に残った映画は多いのだが恋愛物で唯一のオーストラリア映画だった「リトル・イタリーの恋」は性格の違う兄弟の物語で最終的にお互いの思いが心を寄せた女性に通じる話だった。邦画の「涙そうそう」は色々な見方があるだろうが、ニイニイの悲劇的な結末は可哀想な気もするがこの映画も涙腺に訴える何かがあった。さて今年はどんな映画に巡りあえ、そして感動と出会えるのか楽しみになってきた。人気blogランキングへ
2007.01.06
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78回米アカデミー賞の授賞式が5日、ハリウッドであり、作品賞に人種対立を描いた「クラッシュ」、監督賞に「ブロークバック・マウンテン」のアン・リー監督がアジア系としては初めて選ばれた。 「クラッシュ」は作品賞のほか、脚本賞と編集賞の合計3部門で受賞。また、最多8部門にノミネートされていた「ブロークバック・マウンテン」は監督賞と脚色賞、作曲賞の3部門受賞にとどまった。間もなく公開されるので注目したい作品だ。 主演男優賞は「カポーティ」 のフィリップ・シーモア・ホフマン、主演女優賞は 「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」の リース・ウィザースプーン。 助演男優賞は「シリアナ」のジョージ・クルーニー、助演女優賞は「ナイロビの蜂(仮題)」のレイチェル・ワイズに決まった。 特に、ジョージ・クルーニーは話題作への出演が続いていたが、アカデミー賞とは縁がなかっただけに喜びも大きいだろう。「シリアナ」は中東を舞台にした映画であり、日本でも公開されたばかりだから混みそうだ。日本に縁のある作品では日本を舞台にしたハリウッド映画「SAYURI」は美術賞、撮影賞、衣装デザインの3冠。長編アニメ映画賞は「ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ!」 。同部門にノミネートされていた宮崎駿監督の「ハウルの動く城」は授賞を逃し、「千と千尋の神隠し」に続く2度目の受賞は成らなかった。「ロード・オブ・ザ・リング」で11部門を制したピーター・ジャクソン監督の「キング・コング」は、視覚効果賞、音響賞、音響編集賞の技術系分野の3部門を制した。 外国語映画賞はドイツの「白バラの祈り~ゾフィー・ショル最期の祈り」に期待したのだが、南アフリカの「Tsotsi」が授賞した。この部門では、パレスチナの作品がテロ称賛と非難され、ノミネートから外すべきとの声も出ていたが、授賞は逸した。授賞一覧は次の通り。 ○作品賞:「クラッシュ」 ○監督賞:アン・リー(「ブロークバック・マウンテン」) ○主演男優賞:フィリップ・シーモア・ホフマン(「カポーティ」) ○主演女優賞:リース・ウィザースプーン(「ウォーク・ザ・ライン」) ○助演男優賞:ジョージ・クルーニー(「シリアナ」) ○助演女優賞:レイチェル・ワイズ(「ナイロビの蜂(仮題)」) ○オリジナル脚本賞:「クラッシュ」 ○脚色賞:「ブロークバック・マウンテン」 ○外国語映画賞:「Tsotsi」 (南アフリカ) ○撮影賞:「SAYURI」 ○編集賞:「クラッシュ」 ○美術賞:「SAYURI」 ○衣裳デザイン賞:「SAYURI」 ○メイクアップ賞:「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」 ○作曲賞:「ブロークバック・マウンテン」 ○主題歌賞:「It's Hard Out Here for a Pimp」(「Hustle & Flow」より) ○音響賞:「キング・コング」 ○音響編集賞:「キング・コング」 ○視覚効果賞:「キング・コング」 ○長編ドキュメンタリー賞:「皇帝ペンギン」 ○短編ドキュメンタリー賞:「A Note of Triumph: The Golden Age of Norman Corwin」 ○長編アニメ映画賞:「ウォレスとグルミット/野菜畑で大ピンチ!」 ○短編アニメ映画賞:「The Moon and the Son」 ○短編実写映画賞:「Six Shooter」 ○名誉賞:ロバート・アルトマン 人気blogランキングへ[今日の主なBGM]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━1.Monica/The Boy Is Mine2.Boyz 2 Men/Legacy The Greatest Hits Collection3.Michael Jackson/Thriller4.Carole Bayer Sager/Sometimes Late At Night
2006.03.06
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人気blogランキングへ映画鑑賞リスト昨日の日記では、【印象に残った作品】を挙げたが今日は【ユニークな作品?】を幾つか挙げる。【ユニークな作品?期待はずれな作品?】1.スーパーサイズ・ミー最初は単なるキワモノ映画と思っていて観る予定も無かった。とりあえず話の種に観てみる積りで鑑賞に行ったが、口コミで噂が広まったのか大勢の観客で埋まっていた。ハンバーガー店のメニューだけを1ヶ月食べまくるという発想は面白かった。日本人いやアメリカ人にしか思い浮かばないアイデアを実践し映画化するとはイヤハヤ恐れ入りました。アカデミー賞ドキュメンタリー部門にノミネートされるという快挙まで成し遂げた。これはユニークな作品部門。2.オーシャンズ12何処がユニークというよりブラピを筆頭にオールスター・キャストで臨んだ作品だったが、ストーリー性はイマイチだった。豪華俳優陣を配しても中身が伴なわないと意味が無い?これは期待はずれな作品部門。3.フォーガットン予告編を観て期待したのだが、前半はそれなりに期待感を感じさせたがラストのオチは酷かった。安っぽいSF映画みたいだった。これは期待はずれな作品部門。4.シン・シティ予告編を観て観る事を決めたのだが、自分の予備知識が無かったのが悪かったのか『アメリカン・コミック』をそのまま映像化しただけの作品だった。これは期待はずれな作品部門。5.インストール綿矢りさの作品を上戸彩主演で映画化した。原作を読んでいないので比較は出来ないが、映画を観て何を観客に訴えたかったのか全く分からなかった。掴み所の無い作品とでも言えば言いのだろうか?上戸彩と神木隆之介君の演技?はそう言った意味では印象的だった。これはユニークな作品部門。[今日の主なBGM]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━1.Rupert Holmes/Greatest Hits2.Ringo Starr/Goodnight Vienna3.Stars On 45/Greatest Stars On 454.Jaye P.Morgan/Jaye P.Morgan
2006.01.16
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人気blogランキングへ映画鑑賞リスト2005年も2004年同様多くの映画を映画館とWOWOWで観た。映画館で90本+WOWOWで8本観たので合計98本観たことになる。邦画、ハリウッド映画、欧州映画、アクション映画、ホラー映画、恋愛映画、コメディ、SF映画、リメークと幅広く観た。自分は基本的にアニメ、韓国映画、香港映画以外は原則として観る事にしている。一番多いのはハリウッド映画だけど公開数の比率から言っても当然だ。でもハリウッド映画ばかり続くと妙に邦画や欧州映画を観たくなる。そこで2005年に観た映画の中から印象に残った作品を挙げてみたい。ただしここに挙げるのは私的な思い入れであり、ヒットや授賞歴とは関係ないし順番はランキングでもないので注意して読んでいただきたい。第一弾の今日はその中でも、様々な意味で私自身の中で【印象に残った作品】を取り上げる。印象の中にはいい意味も、悪い?意味も含んでいる。【印象に残った作品】1.スター・ウォーズ・エピソード3~シスの復讐映画史上に残る超大作も遂に完結。CGを多用した制作はよりリアルに感じると共に、第一作からの技術の進歩の歴史でもある。一度DVDででも通して観てみたい気がする。2.ヴェラ・ドレイク日本では公開館が限られていたのが残念だった。アカデミー賞にもノミネートされたが、ストーリーの中身が濃かった。家族とは何かと考えさせられる一面もあり、非合法の妊娠中絶に対する宗教観から来る違いと時代の変遷を感じさせられた。3.コーチ・カーターこの作品も2同様公開館が限られていたが感動した。何と言っても主演のサミュエル・L・ジャクソンの演技力の凄さを感じた作品。ストーリーも実話に基づいているので説得力がある。4.ALWAYS 三丁目の夕日12月に観た映画だが、これを2005年のベスト映画に選出しても良いと思っている。昭和の懐かしさと人情の厚かったころを見事に再現したスタッフと俳優さんに拍手を送りたい。5.君に読む物語アメリカでベストセラーとなった本の映画化。一人の人をどんな状況に陥っても愛し続けることの難しさと、素晴らしさを教えてくれた。ラスト・シーンは余りにも美しく、そして胸にジーンと来た。6.レイレイ・チャールズの生涯をジェイミー・フォックスが熱演してアカデミー賞とグラミー賞の話題を独占した。この映画も2005年を語る上で忘れられない作品で、ベスト映画候補の有力候補。7.ヴェニスの商人シェークスピア作品の映画化で、名優アル・パチーノの演技力の凄さと彼自身の作品への思い入れが伝わってきた。ほぼ全編をヴェニスでのロケ映像で通した所も評価したい。8.ミリオンダラー・ベイビーアカデミー賞主要部門を制した作品。ボクシングの老トレーナーの話だが、前半の展開と後半では全く話の進み方が違う。絶頂期に登りつめる前半に対し、後半は余りにも話が重かった。煙の様に去っていくラストで、イーストウッド監督は何を観客に訴えたかったのだろうか?9.電車男2005年の邦画は当たり年だったが、話題性ではこれが一番か?電車男は一種の時代を象徴するブームであり、後に2005年の世相を振り返る時にも必ず話題になるでしょう。映画版とTV版の違いも楽しめたし、映画としても面白かった。10.ある子供年末近くなってから鑑賞したが、音楽を一切排除したドキュメンタリー・タッチのストーリーに感心した。いきなり来るかのようなラスト・シーンは、この後の主人公の若い男の将来をダルデンヌ兄弟監督が観衆に投げかけているようにも思えた。大人に成りきれない若いカップルの話だが、日本でも精神的に未熟な若者は多いので欧州だけの話題とは思えなかった。[今日の主なBGM]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━1.Pink Floyd/Echoes:The Best Of Pink Floyd(2枚組)2.Renaissance/Azure D'or3.Roger Voudouris/On The Heels Of Love
2006.01.15
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ノミネート作品リスト今年もアカデミー賞とグラミー賞の授賞シーズンがやって来た。アメリカでは2月に音楽と映画の授賞祭典が開催される。今日の日記ではアカデミー賞の行方を勝手に推測したい。【主演男優部門】Don Cheadle - HOTEL RWANDAJohnny Depp - FINDING NEVERLANDLeonardo DiCaprio - THE AVIATORClint Eastwood - MILLION DOLLAR BABYJamie Foxx - RAYこの中では3月に日本公開が予定されている「アビエイター」のディカプリオが有力視されている。個人的にはこの映画はまだ観ていないので分からない。しかし私は是非「レイ」での熱演を評価してジェイミー・フォックスを推したい。J・デップも演技も評価したいし。【助演男優部門】Alan Alda - THE AVIATORThomas Haden Church - SIDEWAYSJamie Foxx - COLLATERALMorgan Freeman - MILLION DOLLAR BABYClive Owen - CLOSERここでも「アビエイター」に出演しているアラン・アルダが候補に入っている。特筆すべきは「主演男優」と共にノミネートされたジェイミー・フォックスだ。こちらは「コラテラル」で巻き添えを喰らうタクシー運転手役だ。W授賞となれば快挙だろう。「キング・アーサー」でアーサー王を演じたクライブ・オーウェンは別作品での候補入りだ。昨年は渡辺謙の候補入りで沸いた部門だ。【主演女優部門】Annette Bening - BEING JULIACatalina Sandino Moreno - MARIA FULL OF GRACEImelda Staunton - VERA DRAKEHilary Swank - MILLION DOLLAR BABYKate Winslet - ETERNAL SUNSHINE OF THE SPOTLESS MINDこの部門の作品は一つも観ていないので予想は避けます。【助演女優賞部門】Cate Blanchett - THE AVIATORLaura Linney - KINSEYVirginia Madsen - SIDEWAYSSophie Okonedo - HOTEL RWANDANatalie Portman - CLOSERこの部門の作品も一つも観ていないけど、「アビエイター」関連でケイト・ブランシェットが候補入りしている。【監督賞】THE AVIATORMILLION DOLLAR BABYRAYSIDEWAYSVERA DRAKEここでもやはり「アビエイター」は強い。マーティン・スコセッシは名監督だが、「レイ」のテイラー・ハックフォードも有力では?「MILLION DOLLAR BABY」のクリント・イーストウッドは主演男優と併せての候補入りとなっている。やはり「アビエイター」の勢いが有力か?【作品賞】THE AVIATORFINDING NEVERLANDMILLION DOLLAR BABYRAYSIDEWAYS作品賞でも「アビエイター」と「レイ」の一騎打ちに「ネバーランド」が食い込めるか?【主題歌部門】"Accidentally In Love" - SHREK 2"Al Otro Lado Del Río" - THE MOTORCYCLE DIARIES"Believe" - THE POLAR EXPRESS"Learn To Be Lonely" - THE PHANTOM OF THE OPERA"Look To Your Path (Vois Sur Ton Chemin)" - THE CHORUSここでは現在公開中で話題沸騰の「オペラ座の怪人」が候補入りしている。ミュージカル映画だけにこの部門での授賞はしたいところだろう。「モーターサイクル・ダイアリーズ」は観たが、音楽は全編印象に残っていたので個人的には推したい。「ポーラー・エクスプレス」「シュレック2」のアニメ作品の授賞がなるか?【その他部門】チョッと変った所では長編ドキュメンタリー部門で、「スーパーサイズ・ミー」が候補入りしている。ファストフードを30日間ひたすら食べる企画物だ。【傾向】去年のアカデミー賞は「ロード・オブ・ザ・リングス」が前代未聞の11部門の授賞を果たし話題をさらった。一方今年は「アビエイター」が11部門、「MILLION DOLLAR BABY」が7部門、「ネバーランド」も7部門、「レイ」が6部門となっている。多部門で候補入りしたからと言って、その通り授賞するとは限らない。果たしてどんな結果が待っているだろうか、日本時間の28日に授賞式は行われる。
2005.02.09
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人気blogランキングへ'80年代のポップスと言えばサントラ盤との関係も密接だった。兎に角ロックやポップスのスーパースター達がこぞってサントラ盤に曲を提供してきた。そんなサントラ盤と映画が見事に融合したのが、「フットルース」「トップ・ガン」かな。前者はまるでMTVがそのまま映画になったような青春ドラマで、主人公のケヴィン・ベーコンはこれでブレークした。彼は最近ではニヒルな性格俳優として活躍しており、「ミスティック・リバー」では刑事役として「コール」では誘拐犯を演じた。最近では銀幕に必ずその「肉体美」を披露している。後者は今や人気スターのトム・クルーズ主演のこれも青春ドラマである。両者共に映像と音楽が見事に一致した点だ。このサントラとロックやポップスとの融合では、「フラッシュダンス」「ダーティー・ダンシング」にも受け継がれていった。このブームに乗って映画会社もこぞってスター達をサントラ盤にこぞって起用した。その結果映画のほうの興行よりサントラ盤の売れ行きの方が良かったケースも出てきた。このブームではケニー・ロギンスがサントラの王様とも称されるなど、彼はこの時代は映画関係のヒットが多かった。上記の「フットルース」のビートの利いたテーマ曲や、「トップ・ガン」の『デンジャー・ゾーン』も彼の曲だ。では、私のそんな'80年代を代表するサントラ関係の曲を独断と偏見で選びました。1.A VIEW TO A KILL(007美しき獲物たち)/DURAN DURAN2.NEVERENDING STORY(ネヴァーエンディング・ストーリー)/LIMAHL3.GOONIES R GOOD ENOUGH(グーニーズ)/CYNDI LAUPER4.WE DON'T NEED ANOTHER HERO(マッドマックス3)/TINA TURNER5.POWER OF LOVE(バック・トゥ・ザ・フューチャー)/HUEY LEWIS6.AGAINST ALL ODDS(カリブの熱い夜)/PHIL COLLINS7.WHAT A FEELING(フラッシュダンス)/IRENE CARA8.FAME(フェーム)/IRENE CARA9.BEST THAT YOU CAN DO(ニューヨーク・シティ・セレナーデ)(ミスター・アーサー)/CHRISTOPHER CROSS10.EYE OF THE TIGER(ロッキー3)/SURVIVOR━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━11.GHOSTBUSTERS(ゴーストバスターズ)/RAY PARKER JR.12.FOOTLOOSE(フットルース)/KENNY LOGGINS13.I JUST CALLED TO SAY I LOVE YOU(ウーマン・イン・レッド)/STEVIE WONDER14.HEAT IS ON(ビヴァリーヒルズ・コップ)/GLENN FREY15.TAKE MY BREATH AWAY(トップ・ガン)/BERLIN16.UP WHERE WE BELONG(愛と青春の旅たち)/JOE COCKER & JENNIFER WARNES17.XANADU(ザナドゥ)/OLIVIA NEWTON JOHN & ELO18.SAY YOU SAY ME(ホワイト・ナイツ)/LIONEL RICHIE19.NOTHING'S GONNA STOP US NOW(マネキン)/STARSHIP20.(I'VE HAD)THE TIME OF MY LIFE(ダーティー・ダンシング)/BILL MEDLEY & JENNIFER WARNES赤になっている所はアカデミー賞の最優秀主題歌賞を受賞した曲で、1988年と1989年を除く授賞曲が入っている。まだまだリストアップしきれない曲は一杯あって、これを読んだ皆さんからもあれもこれも抜けているではないかと指摘されそう。でも音楽はあくまでも映画が主役でわあるが、純粋に音楽としても楽しめる。映画を観た事がない人でもサントラ盤で音楽だけを楽しむのもいいでしょう。硬い事は言わずに映画でも音楽でも楽しみましょうよ♪。
2004.06.12
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受賞者一覧【日本人関連は授賞を逸する】映画界最大のイベントである『アカデミー賞』の授賞式が、ロスで行われて日本映画関係では助演男優と外国語映画の部門でノミネートされていた。残念ながら双方共に授賞は逸したが、特に渡辺謙は期待されていたがこの部門では本命のティム・ロビンスが映画『MYSTIC RIVER』でゴールデン・グローブ賞と共に栄冠に輝いた。【ロード・オブ・ザ・リング~王の帰還が圧勝】そして何て言っても今回の話題をさらったのは、『THE ROAD OF THE RINGS~THE RETURN OF THE KING(ロード・オブ・ザ・リング~王の帰還』だ。現在日本でも公開中で大人気を博しているこのファンタジー映画は、ノミネートされた全11部門で授賞した。通常はノミネートされても授賞できない部門が出てくるものだが、今回は全て授賞した。過去には【タイタニック】と【ベン・ハー】が同じく11部門授賞だがこの二作は授賞を逸した部門があるので、ロード・オブ・ザ・リングは正に完全制覇で快挙である。この作品を観た人なら納得だと思うが、作品賞と監督賞以外の9部門は全て技術系などの賞で俳優関係のノミネートも授賞も無かった。これはこの映画が特定の俳優の個性で成り立っているものではない事を物語っている。個人的にはエンド・ロール中に流れるアニー・レノックス(元ユーリズミックス)が歌う主題歌も授賞した。エンド・ロールが出たと同時に席を立つ人が多いが、自分は絶対最後の最後まで観る。だってここまでが映画なのだから、本当に好きなら観ると思う。それにこんなに印象的な曲を聴かないで帰るなんて信じられないよ。【ミスティック・リバーは2部門授賞】クリント・イーストウッド監督のこの映画は、男優部門で2つ授賞した。その中の助演男優部門は渡辺謙もノミネートされていたから、日本でも注目度は高かった。だが日本人には残念だったがゴールデン・グローブ賞に続いてティム・ロビンスが授賞した。更に主演男優部門でもショーン・ペンが待望の授賞を果した。尚、助演女優部門ではマーシャ・ゲイ・ハーデンがノミネートされていたが、こちらは授賞は逸した。【その他の授賞作品】2月28日に公開されたばかりの『マスター・アンド・コマンダー』が2部門で授賞。これから公開が予定されている『コールド・マウンテン』では映画シカゴにも出演していた、レニー・ゼルウィガーが助演女優賞を授賞。長編アニメ部門では『ファインディング・ニモ』が授賞した。日本を舞台にした映画でGW頃に公開される『LOST IN TRANSLATION』ではフランシス・フォード・コッポラ監督の娘のソフィア・コッポラがオリジナル脚本賞を授賞した。
2004.03.01
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人気blogランキングへ映画には一つのテーマの作品をシリーズ化して幾つもの作品を発表することがあります。日本では<寅さん>シリーズが40作品を超えてギネス・ブックに掲載された事もあります。このシリーズはかの金正日もファンだとか。海外では、やはりこのシリーズの王様と言えば『007シリーズで』しょうね。英国の秘密情報機関員のJames Bondが主人公で繰り広げる映画で、何の説明も必要ないでしょう。この映画の魅力は、毎回登場するセクシーなボンド・ガールと『主題歌』にもあります。そこで幾つかの印象に残る主題歌を独断と偏見で選びました。異論がある場合は書き込んで下さい。1.DIE ANOTHER DAY/MADONNAあのマドンナが遂にジェームス・ボンド・シリーズに登場した事で話題を提供。今のところこれが最新作。2.THE SPY WHO LOVED ME(私を愛したスパイ)/CARLY SIMON曲の題は『NOBODY DOES IT BETTER』で、カーリー・サイモンが歌うバラード調のチョッと大らかな感じの歌。シリーズの中でも自分が好きな曲。全米チャートでは2位を記録。3.LIVE AND LET DIE(死ぬのは奴らだ)/PAUL McCARTNEY AND WINGSポールが映画の為に書き下ろしたが、当初は別の歌手に歌わせる計画もあった。だがザ・ビートルズ時代のプロデューサーであるジョージ・マーティンの反対でポールがウイングス名義で録音した。スケールの大きい曲で、今でもポールはこの曲をコンサートの終盤のハイライトで、必ずマグネシウムを焚いて盛り上げて歌う。ガンズ・アンド・ローゼスもカバーした。全米チャートでは2位を記録。4.A VIEW TO A KILL(美しき獲物たち)/DURAN DURAN人気絶頂だったDURAN DURANが担当した主題歌で、シリーズ初の全米チャートで1位を記録した。彼ららしいビートの利いた曲。5.FOR YOUR EYES ONLY(ユア・アイズ・オンリー)/SHEENA EASTONスコットランド出身のシーナ・イーストンが歌って、映画の冒頭でも一部歌うシーンが観れる。新人として売り出し中だったシーナの、歌唱力抜群の歌いっぷりが魅力的なポップス曲。
2003.12.13
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人気blogランキングへ1.THE LORD OF THE RINGS~THE TWO TOWERS 2.TWO WEEKS NOTICE 3.THE CORE 4.TERMINATOR 3~THE RISE OF THE MACHINES 5.PIRARTES OF THE CARIBBEAN~THE CURSE OF THE BLACK PEARL 6.SOLARIS 7.BASIC(閉ざされた森) 8.座頭市 9.S.W.A.T.10.CHICAGO11.DOWN WITH LOVE(恋は邪魔者) 12.KILL BILL13.TEARS OF THE SUN14.IDENTITY15.MY LIFE WITHOUT ME(死ぬまでにしたい10のこと)16.POLLOCK17.PHONE BOOTH18.BAD BOYS 2 BAD★★★★★これから観たい映画★★★★★1.コール2.アドルフの画集
2003.10.13
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